2021年12月タイとカンボジアの入国体験

2021年12月16日に日本からタイ(バンコク・スワンナプーム空港)へ入国し、2021年12月20日にタイ(バンコク・スワンナプーム空港)からカンボジア(プノンペン・プノンペン国際空港)へ入国しました。
私の入国時点では、両国とも新型コロナウィルスのワクチン規定階数接種完了者に対しては隔離免除の措置をとっています。
日本に帰れば14日間の自宅隔離を求められる時期でもありますので、なかなか気軽に行き来が出来る状態には戻っていませんが、折角なので私の両国での入国の体験を記録しておきます。
ちなみに、オミクロン株の市中感染事例の発生を受け、2021年12月21日に、タイ政府はTest&Go(隔離免除措置)の新規申請の受付を一時停止しました。

日本出国時に必要なこと

チェックイン手続きの際に、タイで提示を求められる書類が全部そろっているかを確認するためにということで、以下の書類の提示を求められました(日本は隔離免除プログラムの対象国になっていますので、隔離免除を受けるという前提での書類です)。

・パスポート及びビザ
私は同じ航空会社でタイから出るための便を予約していなかったので、長期滞在可能なビザがあるかどうかを確認されました。別の航空会社で購入済みのプノンペン行きの予約を見せれば大丈夫でした。もちろん、観光のための短期滞在であればビザは免除されていますので不要です。

・ワクチン接種証明書
カンボジアで接種しているのでカンボジア保健省発行のワクチン接種カードを提示しましたが、特段問題ありませんでした。

・新型コロナの陰性証明書(出発72時間以内のもの)

・Thailand PassのQRコード
ビザとは違いますが、事前にウェブサイトから申請し承認を得ておく必要があります。私の場合は申請日を含めて3営業日で承認のメールが来ました。

・隔離免除プログラム(Test&Go)で対象となっているホテルの予約確認票
ホテルの予約確認票にSHA+の認定ホテルという記載がなかったので、少し時間かかりました。成田とか羽田とか、利用客の多そうな空港カウンターならもう少しスムーズかもしれません。

・新型コロナによる疾病をカバーする付保額USD50,000以上の海外旅行保険(タイ滞在予定期間をカバーしているもの)
私は海外赴任しているので駐在員保険で対応しました。特に新型コロナによる疾病をカバーする旨の記載がなくても大丈夫でした。

また、タイの入国時に求めれるからとタイ指定の「Health Declaration Form」を渡されました。

地方の空港ということがあるのかもしれませんが、書類確認は保守的に行われているとは思いました。
ワクチン接種証明書とホテルの予約確認票、海外旅行保険は、Thailand Pass申請時にタイ当局に提示しないとそもそもThailand Passが発行されないので、Thailand PassのQRコードがあるということは、その書類はあるということになります。実際、後述しますが、タイの空港でそれらの書類の提示を求められることはありませんでした。

タイ入国時の様子

空港到着後、飛行機を降りていつも通りイミグレーションに向かって歩いていくと、新型コロナ関連書類チェックのための場所に辿り着き、以下の書類の提示を求められます。なお、入国審査とは別です。
・パスポート
・新型コロナの陰性証明書(出発前72時間以内のもの)
・Thailand PassのQRコード

到着便のタイミング次第のところはありますが、ここでの所要時間は並ぶ時間も含めても10分もかかっていません。
これらの書類確認が終わると、あとは通常の入国審査を経て、荷物をピックアップします。ターンテーブルでほんの少し待ち時間があったくらいなので、書類確認が加わってもトータルの必要時間は通常時と変わらない印象でしたね。
税関を通って外に出たところで、ずらっとホテルのサインボードが並んでいますので、予約したホテルのサインボードのところに行くと、担当の人間が車まで案内してくれます。普段ならGrabなどでタクシー呼べば済むところですが、ホテルによる送迎が込みになっているプランを予約していることがThailand Pass承認の必須要件です。

ここからは予約したホテルごとに違いがあります。私の場合、ホテルの車はホテルに直接向かわず、ホテルが提携している病院に直接向かい、ドライブスルーでPCR検査の検体採取を受けました(PCR検査の際にパスポートの提示が求められます)。その後、ホテルまで送迎してもらってチェックイン。病院から検査結果の連絡が届くまでは部屋から出られません。
※同日にタイに入国して別のホテルを予約していた同僚は、ホテルにそのままチェックインし、病院のスタッフがホテルの部屋までPCR検査用の検体を採取しに来たそうです。
ホテルの案内文では「24時間以内に検査結果がメールで送られてくる」とされていましたが、実際には同日夜(検体採取から8時間くらい)で陰性結果を知らせるメールが届きました。これで、晴れて解放です。

タイ出国時に必要なこと

PCR検査を受けておく必要があります。現地の方にお願いして、ホテルまで病院のスタッフが検体採取に来てくれるところを見つけてもらいました。これは便利です。価格は4,000バーツ。
朝一番で検体採取を受ければ当日夕方には検査結果をホテルのフロントに送ってもらえます。カンボジア入国に必要な記載事項もあらかじめ伝えて、過不足ない書類を発行してもらえました。
空港では日本とほぼ同じです。カンボジア入国時に必要な以下の書類が揃っているかどうかの確認が入るため、通常よりチェックイン手続きにやや時間がかかります。
・ビザ(e-VISAの発給が復活したので多少便利になりましたが、アライバルビザはまだ停止されています)
・ワクチン接種証明書
・新型コロナの陰性証明書

カンボジア入国時の様子

空港到着後、いつもと同じくイミグレーションオフィスまで歩いていきますが、普段アライバルビザの申請を行うスペースが必要書類確認スペースになっています。前の便の列が残っていた影響もありますが、ここで結構待たされます。
ここでは以下の書類の確認があります。

・新型コロナの陰性証明書
カンボジア当局の発表では到着72時間前のものということですが、在カンボジア日本大使館が確認したところでは出発72時間前でも問題ないとの回答を得ているとのことです。無用な心配を避けるためには到着72時間前のものを取得しておく方がよいと個人的には思います。

・ワクチン接種証明書
私はカンボジアで接種しているのでカード形式の証明になるのですが、ここでスキャナ読み取りできる紙媒体(コピー)を用意しておく必要がありました。QRコードなどの電子媒体を見せるだけでOKかどうかは分かりません(EUの商工会議所などが、電子証明書の提示でOKにして欲しい旨の要請をしていたのは知っていますが、結果まで把握していません)。
コピー機をお借りしてその場で紙媒体を用意しました。費用は4ドル。

・Health Declaration
機内で配布されます。

これらの書類の確認およびスキャナでの取り込みが終わると通常の入国手続きです。上記の書類確認ブースの数よりもイミグレーションの数の方が多いので、入国手続き自体は非常にスムーズです。
書類確認で時間がかかったこともあり、荷物はすべてターンテーブルに出てきていました。航空会社にもよると思いますが、基本的には出口に近い前の方の席を確保しておくと、待ち時間のストレスが大幅に軽減されると思います。

荷物をピックアップして税関を通った後に、PCR検査を受けます。
ここでは航空券を確認されますので(便と座席番号の提示が必要)、捨てずに持っておきましょう。
PCR検査はRapid Testなのですが、検体採取から20分ほど待機場所で待つことになります。結果の出た人から順に名前を呼ばれて、結果が陰性であれば、晴れて解放になります(陽性になると、別の隔離場所に連れて行かれてRT-PCRを再度受けることになるという制度です)。

ここまで所要時間はだいたい2時間弱でした。到着が重なっている便があるかどうかで結構所要時間には差が出るオペレーションだと思います。

いかがでしょうか。各国頻繁に制度やオペレーションなど変わっている最中ですので、参考になる方は少なそうですが、お役に立てば。

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