初日は徹夜。

当時のUSヨシムラのベンチは日本のものとほぼ同じ測定幅(サイズ)のものでしたが小野測器の計器がはいりちょっとグレードは上な感じでした。ただエンジンからの出力を取るシャフトがユニバーサルジョイント式でオヤジさんはこの種類のシャフトはロスが多いと嫌い日本でオヤジさんと一緒に作った最初のベンチのシャフトは両端に硬質のゴムのダンパーが付いたものにしました。ユニバーサルジョイントの特徴はなんといってもエンジンのセットが断然楽というものでその逆にダンパータイプのシャフトはその構造上エンジンのセンター出しがシビアにしなければなりませんでした。ちょっと話がそれました。ベンチの話は別の機会に詳しく書きたいと思います。で、結果はというとそのロスの多いシャフト、アメリカの空気、気圧、ガソリンでも(オイルはベルレイで同じ)USヨシムラの計測値より良好でなおかつエンジン音もいい感じで仁王立ちして見守ってたお二人も少し穏やかに接してくれるようになりました(笑)。
でもこれでベンチ作業は終わりではなくマシンのセットアップと並行作業でさらなる合わせ込みがデイトナへの出発日まで続きました。空港から直行して始めた作業はそのまま徹夜となり朝方シャワーを浴びるだけ渡部さんの家にお邪魔したアメリカの初日でしたね。工場で食べた初めてのアメリカの夜食はテイクアウトのアメリカンなテイストのピザ!飲物はコーラ。そして西海岸特有の砂漠(?)気候の洗礼。日向は陽射しがきつく暑いが日陰に入るとヒヤッとするくらい肌寒い初めての体験でした。そんな諸々でエンジンは対応させたのに自分自身の対応が遅れ徐々に異変が。。

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