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BTS:#StopAsianHateについて考える

先日、BTSの公式Twitterで#StopAsianHateと#StopAAPIHateのハッシュタグとともに声明が発表されました。

ここ数週間、いろいろと思うところがある中でこのような力強いメッセージが発表されたので、しっかりとその意味や至った経緯などを調べたり、考えたりしたいと思い、この記事を書いています。


今回のBTSからの声明は、日本でもいろいろな媒体でニュースになりました。

そして、案の定というか、そのニュースにはBTSへの批判で溢れてました。これまでのニュースでも心ない声はたくさん見てきましたが、本当に胸が痛みます。

とはいえ、私もかつてはネットニュースの記事やコメントを何となくそういうものなのか、と鵜呑みにしてとらえていた時がありました↓

だからこそ、より苦しいところがあります。

そんな中、noteできいさんの書いた記事を拝見しました↓

モヤモヤしていたところや悲しい気持ちがとても軽くなりました。

同じような思いを抱えている方がいらっしゃったら、まずはきいさんの記事をぜひ読んでみてください😌


さて、ここからBTSの声明について原文を訳しつつ、しっかり考えていきたいと思います。

声明が上がった時、ツイートの英文を読んですぐにいいねとリツイートをしました。

単純にこのような声をあげてくれたことに感動しました。

だだ、そこでふと立ち止まります。

ちゃんとメッセージの意味を理解したかな。リツイートだけして満足してないかな?、と。

以前、BTSは公式にBLM(Black Lives Matter)についても声明を出していたことは知っていました↓

私たちは人種差別に立ち向かいます。私たちは暴力を非難します。あなた、わたし、そして私たちには尊重されるべき権利があります。一緒に立ち上がりましょう。

その声は多くの人々に影響を与えます。

この時も、ひとつひとつの言葉を選んだと思いますが、今回は自らの経験も交えてのこと。とてもとても慎重に言葉を選び、声明を出すこともかなり悩まれたのではないかな、と思います。

まず、ツイートのハッシュタグの#StopAsianHateはアジア人へのヘイト(憎悪)を止めようと広く使われているものですね。

では、#StopAAPIHateのAAPIって何でしょう。

APPIは「Asian Americans and Pacific Islanders」の略。日本語では「アジア・太平洋諸島系アメリカ人」となるようです。

声明文の冒頭で「愛する人々を失った方々に深くお悔やみを申し上げます。私たちは深い悲しみと怒りを感じます」と述べています。

#StopAPPIHateのタグにもつながりますが、先日アメリカで起こったアジア系女性が銃殺された事件のことだと思われます。

アジア人に対する差別や暴力はアメリカ国内のみならず、世界中に広がっている状況です。

その人自身の人間性に関わらず、アジア人やアジア人の見た目というだけで、ひどい言葉を浴びせられ、暴力を振るわれ、時には命まで奪われる。

「ヘイトスピーチ」や「ヘイトクライム」と言われますが、「ヘイト」=「憎悪」をもとにする発言や犯罪が世界に暗い影を落としていることは、BTSの皆さんもずっと心を痛めていたことと思います。

彼らは彼ら自身が実際に経験した差別について触れます。理由もなく罵られ、見た目を馬鹿にされ、なぜアジア人が英語を話すのかと問われたこともある、と。

そして「アジア人というだけの理由で、そのような憎しみや暴力の対象になる苦しみは言葉にできません。この数週間で起こった出来事に比べれば、私たちが経験したことは取るに足らないことです。しかし、それらの経験は間違いなく私たちから力を奪い、自尊心を奪うものでした」と続きます。

今現在、苦しんでいる方々への寄り添う言葉だと感じます。

実際にいくつかの記事でBTSが過去に受けた誹謗中傷を目にしましたが、音楽を愛して、決しておごりたかぶることなく、血の滲むような努力をする少年や青年に向けられて良い言葉ではないと思いました。

声明は次のように続きます。

「今現在、起こっていることは私たちのアジア人というアイデンティティーから切り離せないことです。私たちは慎重に時間をかけてこの問題について話し合う必要がありました。そして、私たちのメッセージとしてどのように声をあげるべきかをじっくり深く考えました」

今起こっている数々の痛ましい事件は他人事ではないということ。影響力のある彼らだからこそ、何かしなければ、という思いが強くあり、声明を出すまでにおそらくメンバーやスタッフの方々も含めて、多くの議論を重ね、どのように伝えるべきかを思い悩んだのだと思います。

そして、伝えるべき声は明確であったと続きます。

最後の一文は、BLMに対する声明とまったく同じです。

「私たちは人種差別に立ち向かいます。私たちは暴力を非難します。あなた、わたし、そして私たちには尊重されるべき権利があります。一緒に立ち上がりましょう。」

日本のSNSやコメント欄で、多く見かける今回の件に対する批判には自分たちが攻撃されたから言うんだろうとか、自分たちこそ差別してるじゃないかという声を多く見かけます。

ファンである自分からしたら悲しいことだし、彼らのことをちゃんと知ってほしいと思いますが、批判する人々も、その人なりの考えや正義、愛のもとに何かを守ろうとしているのかもしれません。

生きているうちにすべてを知るには世界は広すぎるので、無知であること自体は罪ではないと思います。

ただし、何も知らない相手について、根拠のない切り取った情報や自分の中に勝手に築いた想像だけで、誹謗中傷する言葉は誰かの心を深く傷つけ、時には命を奪うということは深く胸に刻んでいたいです。

ひとりでできることは限られてるかもしれませんが、少しでもそのような言葉が存在する割合が小さくなるように、悲しい言葉を見たら、楽しいや嬉しい言葉を世界に繋がるネット上に広げていけたらな、と考えています。


とっても長くなってしまいましたが、最後に一つ、この記事を書いていて目に入った絵本を紹介したいと思います。

セサミストリートの「We're Different, We're the Same」という絵本です。

セサミストリートはVさんが好きなのかなと思いますが、このお話も知ってるでしょうか↓

※ 00:55頃からお話が始まります。英語字幕にするとわかりやすいかなと思いますのでよければぜひ😊

我が家にもこの絵本があって、息子も好きなようで寝がけの絵本タイムに選ぶことも多いです。

まだ内容はしっかり理解しているわけではなく、ただたくさんの身体のパーツに笑っているだけですが、大事にしたいし、大事にしてほしい考え方です。

私たちは違うけど同じです。

ここまで読んでくださった方、ありがとうございます💜

勢いで書いたので、乱文失礼いたしました🙇‍♀️

大好きです💜

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