BTS:花様年華&Art work 〜WINGS #2 LIE〜
この記事では『WINGS Short Film #2 LIE』をもとにそのストーリーとイメージから描いた絵を記事にしています。
簡単に説明すると、ショートフィルムの映像やセリフ、歌詞とともに、語られていない部分について、創作で埋めていくことをしています。
創作前になんとなくのイメージで描いた絵もあわせて掲載し、最後にちょっぴり解説する流れです。
詳しくはこちらの記事をご参照ください↓
『WINGS Short Film #2 LIE』はこちら↓です。
※未視聴の方はぜひ先にフィルムを観ることをお勧めいたします😊
では、始めます。
『WINGS Short Film #2 LIE』
My Parents' house made up one realm
This realm was familiar to me
in almost every way
Mother and Father
Love and Strictness
Model behavior and School
両親の家が一つの領域を作り上げた
この領域は私には身近なものだった
たいていはどの方向においても
母と父
愛と厳格さ
模範的な行動と学校
#2 LIE ~嘘~
朝もやが立ち込め、静寂に眠る森。
わずかな機械音。
そこは森の中ではないことを気づかせる。
すべては偽物。
嘘の世界。
オハヨウ
いつもの朝だった。
とはいえ、ジミンにとってはそれが朝なのか夜なのかは実際のところわからない。
すべては嘘の世界だから。
コレナンダ?
なんだろう。
わからないな。
ジミンを見つめるのはカメラのレンズだけ。
レンズはひと時も逃すことなくジミンを捉え続ける。
目をそらす。
一瞬の揺らぎ。
時は進む。
コレナンダ?
…わからないんだよ。
揺らぎ。
時は進む。
また、僕が遠ざかる。
そして、別の扉が開く。
膝を抱えた「僕」。
コレナンダ?
eva
何か、変だな。
薬がまた一つ、二つとなくなった。
それでもグラスにはあふれるほどある。
…変だな。
ここに誰かがいたはずなんだけど。
ダレだったかな?
(←草花樹木園まで2.1KM)
「僕」が行くべきところはどこ?
「僕」の居場所はどこ?
嘘に捕らわれて
純粋だった僕を探して
この嘘から抜け出せないよ
銃声に身がよじれる。
僕の笑顔を返して
嘘に捕らわれて…
降りしきっていた雨が巻き戻る。
燃えさかるピアノ。
誰かにとって大切なピアノ。
この地獄から抜け出せないよ
この苦痛から抜け出すことができないんだ
果実が落ちて、水に溺れる。
水底深く沈む。
深い森に迷い込む。
ウソを塞ぐのは誰だ?
僕を苛むのはいつでもいつかの苦痛。
溢れたはずの水が吸い上げられていく。
罰を受ける僕を救って
僕のことも、救い上げてくれ。
あふれ出た水が、何事もなかったように巻き戻る。
そして、僕も…。
何事もなかったかのように、水の底へと沈む。
そして、また『僕』が目を覚ます。
『僕』はこのままずっと沈んでいくのかな…。
手を伸ばしても水面には届かないのかな…。
沈んだ「僕」はどこ?
きっと、ずっとずっと水の底。
沈んでいることも知らずにいるんだ。
嘘の世界で。
やがて、また『僕』は僕に戻る。
リンゴの味が、僕を取り戻す。
オハヨウ
道を教えてくれ
僕を止めてくれ
僕に息をさせてくれ
正直に言おうか。
僕はリンゴが嫌いなんだ。
自分の中に閉じ込められて 僕は死んでいる
ほら、こっちを観てごらん。
「僕」はここにいるから。
何が真実で、何が嘘か。
嘘をついているのはダレ?
作品
モノクロVer.
解説
ジミンの場合は、笑顔が印象的です。
とはいえ、タイトルは「嘘」。
嘘の笑顔って、あまりに苦しく、切ないものがありますよね。
象徴するアイテムとしては、リンゴと水。
水に寝食されながら、リンゴで視界を隠されている、というイメージ。
あまりにショックなことや辛すぎることがあると、泣くのを通り越して、笑ってしまうこともあるかもしれません。
これまでのエピソードからすると、ベッドの隣にいたのはホソクだと思われます。
#6の『MAMA』にて登場しますが、森の絵のある施設が舞台なのも共通していますね。
果樹園を指し示す看板が現れ、リンゴが水に落ち、最後はリンゴを食べる、というところ。
これまでの花様年華のMusic Videoで出てきた湯船であったり、降りしきる雨?だったり、たたずんでいる足元もまた水である、というところ。
リンゴと水をたどっていくと、すらすらと言葉が出てきたものの、不明な点はいろいろあります。
そもそもこれはどこなのか。
ホソクと同じ施設内にしても、ホソクの場合は第三者が出てきますがジミンは終始ひとりです。
最初はビデオカメラで監視されているのかと思いましたが、よくよく考えるといとも簡単に最後はカメラを絵に向けます。
カメラの位置を思うように変えられるということは、少なくともこの領域でジミンは自分の思うように行動できるという意味にもとらえられます。
捕らえられているのではなく、自らを閉じ込めているのかもしれません。
途中で浮かび上がる文字からも推察できる気がします。
道を教えてくれ
僕を止めてくれ
僕に息をさせてくれ
道を教えてくれ=迷っている、行き場所がわからない?
僕を止めてくれ=止めないと恐ろしいことが起こる?
僕に息をさせてくれ=もしかしたら別人格に乗っ取られて、本当の僕は息ができない?
自分の中に閉じ込められて 僕は死んでいる
さて、どのジミンが嘘で、どのジミンが嘘ではないのでしょうか。
最後に『LIE』のダンスシーン撮影時のビハインド動画をのせておきますね。
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