![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/141475704/rectangle_large_type_2_4d640ea2253b53c1c0b53888b8036739.jpg?width=800)
つまみ細工小話〜つまみ細工として表現する花
科博の筑波の方でクレマチスの公開してて…
クレマチスはとても好きな花なので、つまみ細工に絡めてちょっとご紹介。
品種がとても多くて、釣鐘草みたいなのもあるんですよね。可愛いです…
クレマチス
クレマチスといえば。
つまみ細工にもよく使われることで有名ですが(ですよね…?狭い世界の中だけかもしれないけれど…)、このリンク先に画像があるような釣鐘草みたいなクレマチス、これは弊社でいうと、つまみ細工にはしない。
「このクレマチス可愛いなあ」とは思いますが、
万人が「これはクレマチスである」と認識できないからです。
あと何十年かして、この品種がクレマチスの主要な位置に来たとしたら、その時はつまみ細工や造花にもなるかとしれません
つまみ細工とは、造花の技法のひとつ。
つまみ細工は、工芸品というとらえ方をされてはいますが、結局のところ、咲いているお花に対しての言葉は
「造花」=作り物の花、です
なので、作り物で作るお花だからこそ、
「そのものだと分かる」
このことはかなり大大前提としてあります。
馴染みの花に例えます
今配布中のおうちつまみ細工第七回で扱うのは「剣菊」(けんぎく」で、日本人なら90%の人が
「これは菊だ」と思います。
でも、これまた「作り物」の良さでもあるのですが、
「菊じゃないもの」としてこの形で使ってもOKなのです。
例えば…ミヤコワスレとか
色によってはマーガレットかもしれないし、ひまわりかもしれない。
そこは、作り手、使い手、受け取り手の自由、です。
自由だけど、釣鐘型のクレマチスは作らない
クレマチスの時とと言ってることが微妙に違うが??と思いますよね。
自由だからこそ、括りは必要というか…
クレマチスなら、花を知ってる人からすると
「初夏に咲く尖った花びらの大きな花」とか
「蔓に咲く紫の花」とか、
認識は多少異なるものの、
釣鐘草みたいな…と思う人よりは、上記の表現の方が一般的なのです。
なので弊社では釣鐘型のクレマチスは作らないのです。
クレマチスのつまみ細工を作るときは
その代わり…大元のクレマチスの花に近づける努力を作り手もしていて、
例えば
「花びらは角出し(つのだし)」
「原種の花びら6枚からは大きく外れない」
「シベの作り方に気をつける」
「葉っぱはまあるく」
などなど…
で、これは教室で作る半くすのクレマチスの画像です。
クレマチスっぽく…してる…つもり…
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/141476488/picture_pc_1c34ddfbc608ad4a6da20f18cc1dbda1.png)
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/141476489/picture_pc_657b472927f3c97df0fe76229992466d.jpg?width=800)
.で、このデザインになりました。
花びら6枚、花芯気をつけて、色は紫系から大きくははずれない…です(一応)
まとめ
そんな感じで、
「実物に近づけ」つつ、「造花として、工芸品としての美しさ」
を追求していくのがつまみ細工だなあ…と日々思っている、そんな小話でした。
クレマチスも埼玉県ではほぼ終わりましたが、北端てどの辺りなんでしょうね😊
とても好きな花です🌸✨
盆栽町つまみ細工教室
株式会社東京クラフト
埼玉県さいたま市北区盆栽町84-2
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?