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つまみ細工のかんざし、メリハリをつける

つまみ細工のかんざしをプランする時の話です

メリハリ

トップ画像のような、普通のつまみ細工ではなく

  1. つまんで

  2. いったん乾かして

  3. 形を変える

…などの、ちょっと手間ひまはかかるけれど、他と違う形になる花びらは、アレンジがしやすく、かつ他のお花と並べたときにメリハリがつくので、上級より上(葉っぱとしては中級でも使う)で使ったりします。

かんざしの中のメリハリ

「メリハリ」、弊社の作品ではけっこう大事にしてまして、

  • 「同じお花を並べない」

  • 同じ大きさの花びらで揃えない」

  • 「丸と剣をバランスよく配する」

…など、言い方は様々ですが、要は見た目のメリハリつけてバランスよく。を、心がけています。

例えば…

丸いお花に丸い葉っぱとか、同じ手のこみ方で作ったお花をかんざしにまとめる…などはしてないです。
していないというより、「避ける」ように気をつけています。


同じ手のこみ方というのは、
例えば
「全部二重丸つまみで作る」
「全部丸つまみの花」
「逆に全部剣つまみの花」

…とかそういうことですね。

目が飽きるのを避けたい

手がこみすぎていても、人の目ってちょっと疲れるというか、あきてしまうのです。

日本画とか、「空白の美」「空間の美」なんて言われますが、空白ではないにしても、「ちょっと力を抜いた部分を作る」感じ。

簡単に言うと、
二重のお花の横に一重のお花を持ってくる」とか、そういう感じです。

逆パターンももちろんある

これが、比較的簡単なお花をたくさん、ときかくたくさん集めてかんざしにする…だと、目が飽きなかったりします。
たくさんあることで「可愛い」となるから。

舞妓さんの花かんざしなどは、梅の季節なら一重の梅がたくさん束ねられていたりするのですが、とても可愛いです😊
そんな感じ。

弊社の課題でも、段階に応じて様々な組み合わせでかんざしを作りますが、メリハリのある課題には、それなりの目標があり、同じお花がたくさん並ぶものには、それはまた別の目標があったりします。

その時々の課題を越えていくことで、技術は確実に上がっていきます💪✨

盆栽町つまみ細工教室
株式会社東京クラフト
埼玉県さいたま市北区盆栽町84-2

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