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9/12(土) 中山11R 紫苑S(GⅢ) 展望

「月曜 特別登録版 前3走」を眺めてみると、優駿牝馬(GⅠ)出走馬の登録が4頭となっています。こういうメンバーを見ると、クラシックトライアルなんだと実感させられます。

優駿牝馬(GⅠ)では、マイラーのスマイルカナが掛かり気味に5F59.8で駆け抜け、6~8Fでは一旦息が入って急激に緩んだ時に、M.デムーロ騎手のクラヴァシュドールが動いたことにつられるように動いた馬たちが、残り3Fで一気にペースが上がった時に付いて行けずに伸びあぐねる中、ずっとマイペースで走っていたキレる脚はないけれども体力のあるウインマリリンとウインマイティーの2頭が抜け出したところを、後方で脚を溜めていたデアリングタクトが1頭だけ違う脚で差してきて、2.24.2という歴代5位の時計で勝ったというレースでした。


しかしながら、このレースで最も注目しているのは、シーズンズギフトです。


多分、IDM◎となるウインマイティーは同じようなレースをしてくるはずで上位評価すべき馬ですが、そのウインマイティーに優駿牝馬(GⅠ)で2着と先着したウインマリリンには若竹賞で0.6秒差をつけて勝利しています。


今回、C.ルメール騎手が新馬戦からずっと騎乗していたスカイグルーヴではなく、若竹賞で優勝に導いたシーズンズギフトに騎乗します。特別登録のあるノーザンファーム生産馬6頭(抽選対象の2頭は除く)の内、3頭にC.ルメール騎手は騎乗経験がある中で、シーズンズギフトに乗るということはこの中で一番の期待馬であるとことが伺えます。


シーズンズギフトは、どのレースもずっと行きたがり、道中ずっと鞍上がガッチリと抑え込み、普通なら惨敗してもおかしくないような状況でも、鞍上が放してからの終いは常にしっかりとしていて、フラワーC(GⅢ)3着、NZT(GⅡ)2着と、牡馬混合の重賞でも勝ち負けしています。


NZT(GⅡ)後に、軽度の骨折が判明して5月初旬にはノーザンファーム早来に放牧に出されていましたが、7月には軽めのキャンターと坂路入りも行えており、馬体重も490kg台へと成長して、8月11日にノーザンファーム天栄を経由して、8月13日には美浦黒岩厩舎への入厩となっています。


入厩後の2本目の坂路では、52.7-38.9-25.0-12.2(馬ナリ余力) と自己ベストを出したように、怪我の功名で良い成長をして帰ってきているようです。


キャロットクラブの3歳牝馬を見てみると、まだデアリングタクトと対戦しておらず、秋華賞(GⅠ)で勝負に持ち込める魅力があるのは、この馬だけという状況からしても、期待が大きいと思われます。

中山はシーズンズギフトの馬体構造からしても得意なコースと診ていますので、トライアルレースで強い勝ち方をして、秋華賞(GⅠ)で無敗の2冠馬デアリングタクトとの一騎打ちという形で盛り上げて欲しいと思います。

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