プログラミング初心者が、半年も経たずにカスタムAIチャットボットを完成させて、いつの間にかGPTsクリエーターに。
最近の相武(あいむ)はと言えばFortniteばかりしているオジサンだと思われていると思うが、それ以外にもいろいろな事をしている。
実はプログラミングを始めた。
言語はPython。
きっかけは、ChatGPTだ。
生成系AIの可能性を確かめたくて、自分で機能を追加したアプリを作ろうと思ったのだ。
それにしてもChatGPTはすごい。
何がすごいって、相武がPythonを学び始めたのは今年の6月。そこから1ヶ月掛からずで簡単なアプリを完成させることができた。
それはChatGPTがあったからこそだ。
特に専門書など読まず、分からないことはどんどんChatGPTに訊いていくだけ。
おおまかなコードをGPTに書いてもらって、その詳細を解説してもらいながら、必要な機能、必要なライブラリを追加していく。
初期のTkinterのクラシックなGUIのワンショットのAIも、2ヶ月目にはすでにCustomTkinterのモダンなGUIのチャットボットアプリに進化していた。
そこからようやく、当初から相武が試したかったカスタムAIチャットボットの機能追加に進み、自身で学習させたVectorStore(データベース)を登録し独自のデータを参照して回答ができるように進化した。
その完成から、より扱い易いVectorデータの学習などを試していたところ、OpenAIから衝撃の発表があった。
“GPTs”だ。
GPT-4 Turboの128,000トークンの効果も、先述の自作のアプリに実装、従来のGPT-3.5-turbo-16K、GPT-4と比較してその凄さを目の当たりにしたところで、さらに同時に発表されたGPTsの存在は衝撃だった。
これまでPythonとLangchainを組み合わせて、独自のVectorStoreを構築して作成した自身のアプリが、一気に過去のモノになったと思われた。
晴天の霹靂とでも言ったら良いだろうか。
そして、GPTsの作成がChatGPTplusユーザに開放されたところから、すぐにGPTsの作成に取り掛かった。
その作業はプログラミングというよりも、AIとの対話だった。
自然言語で指示するだけでどんどんとInstructionsプロンプトが書き換えられ実装されて行く。
わずか5分で基本フレームが完成した。
驚くべき速さだ。
ただ指示を重ねると、それ以前の機能が上手く動作しなくなる事もあり、最終的にはInstructionsのプロンプトを直接いじるようになり、Knowledgesに指示ファイルを埋め込みと言う作業を繰り返し、チャットボットを追い込んで行く。
外部からのデータファイルを載せると動作が重くなったので、結局動作を優先して外して公開したが、目指した機能の実装からPublic公開まで1時間で終わった。
その完成したAIチャットボットはこれ
”Photo-to-Recipe - レシピの王様!”
https://chat.openai.com/g/g-40EiRTtxp-photo-to-recipe-resipinowang-yang
家にある材料を写真を撮ってアップすると、料理のレシピを提案して、さらに完成イメージ画像も生成してくれるというものだ。
(下記がデモ動画)
それまでPython以外にもWebアプリのChatbotUIの試作なども行っていたが、自分の作りたいアプリの公開までには数ヶ月を見込んでいた。
それがGPTsの登場で、僅か1時間だ。
その上自身が考えていた機能の斜め上の能力もあって面白いアプリになっている。
脅威としか言いようがない。
ちなみに食材としてザクのプラモデルの画像を入力したら、こんな料理を提案してきた。
なんだこれ、面白い。
GPTsの可能性が心をくすぐる。
草薙素子風に言えば「囁くのよ、私のゴーストが」
MFゴーストの片桐夏向なら「ノープロブレム、緒方さん。緒方さんに、今いるところよりもっと上の順位でのフィニッシュをプレゼントできると思います」
ヤバい。さらなる可能性の期待しかない。
気をよくした相武は、さらにGPTsの理解を進めるために、どんどんとAIチャットボットを作り続けている。
もう既にGPTsクリエイターだ。
次に作ったのがこれ。
”MTG Genius Guide"
MAGIC: The Gatheringのカード情報をカード画像とともに教えてくれる。
https://chat.openai.com/g/g-Zewopolaa-mtg-genius-guide
そしてその次がこれ。カードゲームつながりだ。
”ポケカサポーター:PokéCard Supporter”
想像通りMTGの次はポケモンカードゲームのGPTsだ。
ただこちらは画像を提供するAPIが無いので、今のところデフォルトの情報のみとなっている。
https://chat.openai.com/g/g-GIt4Aeq7n-pokekasapota-pokecard-supporter
そして最新作がこれ。
”Fairy Tale Narrator - スマホで読み聞かせ”
子供の寝かしつけなどにお話を聞かせたい時に、オリジナルの話を作ってくれて、モバイル端末から音声で指示すればその物語を読み上げてくれる。
https://chat.openai.com/g/g-OKrzWeE1P-fairy-tale-narrator-sumahodedu-miwen-kase
ここまで来ると、私はもうGPTsクリエーターの中でも、シリアルアントレプレナーならぬ、シリアルGPTsクリエーターだ。
実はまだ他にも頭の中にはアイデアがいろいろと浮かんできている。
どうだろう。
ここまで簡単にカスタム生成AIが扱えるようになると、大半のソフトメーカーはたまったものではないだろう。
差別化するのであればセキュリティ面だと思うが、すでにOpenAIもエンタープライズ版を提供している。
生成AIのフロンティアでパイオニアが課題と言う名の邪魔な木をなぎ倒して、どこよりも早く新機能の広場を実装していく。
つい最近までテキストのみしか扱えなかったChatGPTが、今はもう画像も音声もファイルも扱えるマルチモーダルなAIとして、そのシーンの中心に収まった。
このままで行くともう半年したら、生成AI界隈でさらに凄いことが起こるんじゃないだろうか。
そんな予感しかしない。
そして今日も相武は、GPTsの作成と調整を行いながら
ビクロイ目指して頑張っている。
(了)
この記事が参加している募集
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?