1番結婚に向かない2人。

最近、
わたしの病棟は結婚ラッシュだ。

しかも、
同居人の1番近しい友人が再婚して
入籍すると、今日、
ついさっき、同居人から聞いた。

わたし自身については
入籍について、ある程度の区切りというか、
そんなものができたばかりだったため、
同居人の友人については
心底良かったね！
幸せになってね！
と
同居人に言えた。

NetflixでRED
という映画を見た。

家族がいても1人で生きている様に見える
主人公の夏帆さんの話。
1番結婚に向かないひとが、なんで結婚したんだよ。
そんなセリフもあった。

こどもが小さい頃は
家の中を回すことに必死で。
それだけで、
おかあさんでいることしかなくて。
それ以外なかった。
たかだか1年、看護師で働いて、
すぐにこどもが出来て結婚して、専業主婦になった。

こどもが大きくなったら
看護師になりたい。
そんな気持ちしかなかったわたしは
1番下が中学生になったら働いた。
ブランクは10年は超えた。
その目標に辿り着くために
ゆうに10年は費やした。
まず、介護士として働いて、
保育園ナース、訪問看護、からのやっと病棟。
全て計画通りだった。
わたしはわたしの看護師として働く夢を叶えた。

そりゃもう。
仕事が楽しくて、
勉強したくて、
職場の先生や友だちと飲みに行くことが楽しくて。

幸いなことに、
母親はいつか子離れをしなければならない。
夫との折り合いは悪かったが
そんな理由で、
わたしは家を出た。

わたしは、
1人で生きていくことが好きなんだろうと思った。
結婚には向いていないんだろうなとも思った。

そんなわたしが
今更何を
結婚したいとか、
誰かと暮らしたいなどと言っているんだろう。

なんか
ふと我に帰った。

同居人も同じだ。

わたしたちは
2人でいても所詮1人。

ときに2人でいることを感じることもあるが
1人でいる感じがする。

そうだ。
わたしたちは結婚に向かなくてお互い離婚したんだった。

なんか急に、
あたし何してるんだろうって
ちょっと悲しくなってしまった。