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あなたへの手紙①

前の前の桜の時期。
あたしらは1度、別れたよね。
1ヶ月くらい。
わたしがあなたの提案した別れを
どおしても受け入れられなくて、
あなたを説得する形でまた始まった。

いや、
あの時、全然終わりにする気だったよ。
全て受け入れて、
終わりにするためにあなたに会ったんだよ。

自分の気持ちにふんぎりをつけて、
あなたと別れた。泣きながら帰った。

翌日、
ずっと愛しているから

意味不明な長文ラインをしてきたのはあなた。

ずるいよね。
別れたはずの気持ちがどうしたらいいか
分からなくなった。

ぐちゃぐちゃになって、
やり直すことにした。

きっと、
同じことは繰り返されるのではないか。
とか
もう二度と、
繰り返されないのではないか。
とか、
また違う形で
あなたはまた怒るんだろうな。
と思う。

でも、
それはお互い様で、
許したり許されたりしながら
2人で過ごしやすい様に生きていけたらいいと
思うんだけど。
その我慢をしたくないと言うなら終わりだわ。

あなたが、
わたしと暮らすメリットを挙げた時に、
料理してくれるとか、
そうじしてくれるとか、
そんなどうでもいい理由しか挙げてなくて、
正直だるかった。
自分のためにしていただけで。
あなたのためにしていることは無い。

言わなかったけど。

あなたは言わないだけだったのかな。

それでも、
隣で寝ていると無意識に
わたしを確認していることや
抱きついて安心して寝ていることを
わたしは知ってるよ。

安心できる生活を送るために
あたしたちは一緒に暮らしているんだよ。

1人が淋しいから
それもあるだろう。
お互いいい歳でこれから先、
何が起こるか不安だから
一緒に暮らそうって
そんな話をしたね。

あなたじゃなきゃだめな理由がない。

あなたも、
わたしじゃなきゃならない理由などない。

ないか。

また今度の桜を見れたら見に行こうよ。
去年より、
あたしたちの関係、
絶対良くなっていると思うよ。

あなたは
うちらは仲良くないからと
いつも冗談ぽく話すけど。
べつにそんなことどっちでもよくて。
なんだかんだ言いながら
歳を重ねていきたいよ。

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