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[英語] インプットだけで本当にいけるのか?

俺が英語習得のためにメインで採用している方法は「ネイティブ音声の大量インプットのみ」だ。
でも「それだけでいけるのか?」という疑問はこれまでもなんどか考えたことがある。ただ、アウトプットとして残したことはなかったので、残してみることにした。
自分に疑問をぶつけて、自分で答えるスタイルだ。
(心の状態のスナップショットなので「後でこの当時こんな事考えてたのか。」と参考になるんじゃないかと思っている。)

それだけでいけんのか?

いけると思っている。あのスティーブン・クラッシェンさんのインプット仮説でも
「話すことは、言語習得を間接的にアシストするものの、話すこと自体が言語習得につながる訳ではない」
というような事を言っているようだ。

いや、「話すことが語学には有効である事を示すケーススタディもいっぱいあし、そう主張するマルチリンガルも沢山いるよ」と言われそうだが、それも結局はこういうことな気がする。
「後でその内容を英語でサマライズして発表しなさい」というミッションがあるから、インプット時に集中して聞くようになる。
毎日スピーキングの機会があり、歯がゆい、悔しい、恥ずかしい思いをするので、より脳が集中して英語を聴く様になる。

要はサバイバルのために集中することで、インプットの質が上がるという訳だ。
重要なのは FOCUS だ。インプットのクオリティに影響を与えるほどの切迫感、集中力が肝だ。
ただ、そういう理解をしたところで、「スピーキングの実践なしでは程よい切迫感を感じることが出来ない」という人は多いだろうから、総じて「リスニングだけじゃなく少しはスピーキングもやったほうが良い」というのは正しい。同意する。

大量インプット作戦は、日本語を学習している英語話者の間でも実践者が数多く、以下の動画はその一つだ。
彼は日本のラノベ等を読むことで日本語を習得し、日本語のスピーキング練習を一切しなかったにもかかわらず、初回からある程度喋れたらしい。
話しながら「おお、俺喋れてるじゃん!」みたいに自分自身が驚いたと語っている(たと思う...大分前に見たので記憶がうすい)。

でも発音練習は必要じゃない?

ちゃんとした音を出さないと、喋っても伝わらないから、聞く人が混乱しない音を出せることはとても重要だ。
とはいえ、言語を理解し伝えるには文字が書ければ良いので、音が一切出せなくても高いレベルで言語を習得する人は理論的にはありえると思っている。
俺は「発音=英語力」とは思っていない。俺より発音やリズムが悪いけど、俺よりもリスニングの理解力や、会話時のリアルタイム作文力、読み書きがハイレベルな人は沢山いる。

俺にとっては、発音必要だ。俺はいい感じのアメリカ英語の音を出せるようになりたいので。
正確な音を出せれば、音の些細な違いを聞き分ける感受能力も覚醒・育成されるそうだ。
生音の感受力も上がるのでリスニング時の音の解像度が向上する。
そうすればインプットの質も上がる。なので、俺自身は発音練習は超やりたいことの一つだし、メリットも色々ありそうなのでやっていくつもりだ。

文法やらなくて良いのか?

文法は日本人の大人なら一通りやっているし、俺もTOEIC900超えまではやってたのだし、自分にはもう十分だと思っている。

俺自身が再度13歳ごろの自分に対し、英語学習プランを設計してあげられるなら、文法学習はメニューに入れないかも知れない。

クラッシェンさんの「インプット仮説」では「入力が程よく(i+1) comprehensible(理解可能)であれば、インプットを続ける内に必要な文法規則は勝手に学ぶ。」みたいに言ってる感じだ。
「理解できない部分が殆ど無いインプットを続けている過程で、新しい文法規則に出会うが、内容が理解でき推測できるので、それによって新しい文法規則を自然に吸収する。」と俺は理解している。

僕たちは母国語である日本語を習得する時に文法を学んではいない。
解説は出来なくても、完全に使いこなすことが出来る。

「大人と子供は違う。大人の語学習得は文法やった方が有利だ」という意見もある。それは Youtube や Netflix で大量の絵付きのネイティブ音声を摂取し続けることができる現代でも説得力のある説なのだろうか?

This  is an apple. This is a cake. みたいなのを大量に見ていたら嫌でも「This is 」というチャンクは覚えそうだし、また別のインプットにさらされることで、そのチャンクがより詳細に分化していくことで、必要な文法規則を自然と学んでいくような気がする。

そうはいっても、俺がドイツ語なり中国語なりをやる場合は、入門書で簡単な文法は理解しようとすると思う。ただ、完璧にしようとは思わないし、実践の中でこの意味は分かるのだろうな、、、というような保留付きで理解する感じになると思う。
解説は解説。実践や感覚は別という割り切り、諦めがある。

なんと言おうが、日本の文法教育受け、その後も自分で勉強した俺が、印象で「文法なしでもいける」といっても説得力が無い事は自覚している。

大人のやり直し英語で、文法を一切やらずに大量インプットを続けたようなピュアサンプルは見つからないだろうから、この問いはあまり深追いしないのが吉だ。

俺は、当面はボキャビルも、文法学習も英文解釈もやらずに進もうと思っている。
今やりたいこと、やるべきと思わないことは全て先送りにしていく作戦だ。
「やらない」とは言っていない。保留、先送り、限りなく永遠にスルーして様子見る作戦だ(笑)。

多読はやらないのか?

やったりやらなかったりだ。
俺の場合は、あまり義務的に決めてしまうとやりたくなくなってしまうようだ。勝手に読みたくなるまで寝かせることにした。
Audiobook を何回も聴いて内容を理解したら、理解した内容を英文で読む。というのはたまにやっている。
一文が長い文章でもどこで区切るか迷うことが少ない。
何回も聴いて内容を把握しているので文意が取れるのと、Audiobookで聴いた時の音の区切り方が頭に残っており、文の区切り方(=読み方)が分かるからだ。
こういう事を続ける先に、「初見の英文を普通に読めちゃう」未来がやってきそうだ。多読だ。今月何冊だ。みたいなのはやろうとしたが、これには合わなかったのでやめた。
これまで「"多読"しないと、、採り入れないと...」と勝手にプレッシャーを感じて「お勉強義務感」で何度か挫折してきた。
もはや "多読" という言葉に、俺の苦い経験がビターっと癒着してしまっている。
「だいたい多読の"多"ってなんなん?ただの読書やん。"どく"でええわ。」と屁理屈を言いたくなる。

ただ読みたいものを「英語で」読む。レベル問わず、楽しめるものを。ただし本当に気が向いた時だけ。ぐらいで行く。

ちなみに、一切文章読まずとも、俺が目指す「いい音で、口語表現で、自分の考えが言える」という状態には到達できると思っている。
そういう意味でも英文を読む能力は優先度が低い。
これが TOEFL や IELTS 等の明確なスコアゴールがある人だったらまた違うだろう。
俺は趣味の英語だから好きにやっている。

スピーキング練習はやっているのか?

今はやっていない。
一部、実践者がいる「瞬間英作文」、「カランメソッド」等の類を俺はやっていない。やろうとしたことは何度かあるが、怠け者なのと、理屈を考えるとそれほど説得されなかったので、やらないことにした。

それでもなんとか言いたいことが言える程度に話せるようになってきたのは、結局はインプットなのかなと思っている。
インプットで理解でき、理解できる範囲が広がり、よく出てくる口癖や、表現を真似して使ってみる、という感じでなんとかなっている。

逆になんとかならないのがリスニングの方で、あまりにも自分が相手の話を取りこぼしてしまい理解できないと、居心地がわるくなり、会話自体が楽しいアクティビティではなくなってしまう。

なので「とにかくリスニングじゃ〜!」と思い、「ネイティブのナチュラルスピードを余裕で理解できるようになるにはどうしたらいいのか?」という問いから、「ネイティブ音声大量インプット作戦」に到達(再会)し、日々音声のインプットを続けている。

ちなみに、入力は音声が主で、文字はほとんどない。仕事で英文を読むことがあるのでゼロではないけど。。
音声の入力ソースとしては以下のどれかからテキトーに選んで続けている。

・ Youtube: Premium入ってる。一番観る。
・ Scribd: オーディオブック聴いてる。年間契約
・ Audible: Scribdになければたまに買って聞く。買ったら即解約の繰り返し。昨日のセールで14冊一気に買ってしまった。。。
・ Netflix: 超たまに観る。

しかし問題はあって「アメリカに暮らしている訳でもないし、英語ができなくて辛い、お金損する、みたいなペナルティが無いので、切迫感ゼロで何となく音声聞き流してやった気になり日々が過ぎていく問題」。
「安心エリア( = comfort zone ) から出ることが必要」と皆言うよね。。俺もそう思う。

そうだな。。本当にネイティブキャンプやDMMのようなオンライン英会話を再開しようかなという気もある。( 過去にどちらもやったけど、1ヶ月で辞めてしまった。)

しかし時は満ちた。

俺がこれまで短期でやめてしまった理由や、対策のアイデアもある。

そろそろ俺もオンライン英会話を再開しようという気持ちが高まってきたところだ。

その時は近い。


今月中には。。。いやGW明けたらのほうがいいかな。。。(はやくやれ。)

↓ おかね。。。おかねをください。