30DayVerseChallenge

#30DayVerseChallenge
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Twitterで思いついたら一日に何度も呟いたり、呟かない日もあったり。

歌は詠めないので、物語の欠片を。

「色名の入った歌」

赤い鳥は赤い実を食べたと歌で知った。あなたを食べれば私はあなたに。


「数字の入った歌」

数え歌。人数は丁度。これは始まる。


「夏を思い出させる歌」

雪女、歌って見せる暑い日の夢。


「忘れたい人を思い出させる歌」

もうずっと背後に幽かな顔が永遠にと歓喜の歌を捧げる。


「大声で叫びたくなる歌」

声相撲。競う二人は交ざりあう全てが。


「踊りたくなる歌」

さあ、お手を。心臓の打つテンポで一生。


「ドライブの歌」

そらへ、そらへ。駆り立てたのは、お前か?船よ。


「ドラッグかお酒の歌」

「酩酊を楽しむなんて恐ろしい」水くれる鋼鉄の腕は優しい。


「幸せな気分になる歌」

歌詞を忘れ照れ笑いまで聞いてから今日も停止ボタン。今日もありがとう。


「悲しい気分になる歌」

船が沈む、人が溺れる、そんなの勝手。私はただ歌いたいだけ。


「決して飽きない歌」

おかえりと撫でるだけでは噛みついて、いつもの歌を聞かせれば消える。


「プレティーンの歌」

もうすぐに会えなくなると言う友の薄羽をちぎって箱にしまった。


「70年代の歌」
ピンク・レディのUFOに憧れ地球に来たと照れ笑うあなたに言えない出身星。

「結婚式で読みたい歌」
いま並ぶ相手がもしもヒトでなくとも誓いますか愛し愛されますか。

「本歌取りの歌」
君の中の良い部分を活かしてこれを作った。もちろん君も大事にとっておく。
私の中の悪い部分はどこだろう。あれに継がれなかったものはなんだろう。


「お気に入りの名歌」
名歌詠じるMaker
お前は夢か
お気に入り?お慰み!
奥に痛み?そう、お馴染み!
天命は自明か
手前詠じる名歌


「二人の会話で成り立つ歌」
しりとりを繋いで願う、朝日に消えるな。


「生まれ年の歌」
記念にと植えられた樹は乳母子で、繁る葉伝える唄がある。千年前の私の泣き声。


「人生について考えさせられる歌」
都々逸唸りゃア悟りそなものよ、一炊之仮想でも皺が寄る。


「自分にとってたくさんの意味がある歌」
託宣は巫女が歌って伝えたが、意味はぼやけて解釈次第。「だからって結局、かみさまのいうとおり?」


「人名の入った歌」
あのこがほしい、あのこじゃわからん、歌いながらも皆が見てる。私の角を見てるよね。


「前向きになれる歌」
いきはよいよいかえりはこわい。脅すように歌うけど、送り狼も怖いかと曲解すれば可笑しくて、笑えば唸って「前だけを見ろ」


「全人類が読むべき歌」
生まれたね、プネウマ、ネウマ、五線を泳ぐ。最後は見開き二つのフェルマータ。


「解散してほしくなかったグループの歌」
永遠を歌っていたのに終わったと、嘆く君も変わったり終わったり。


「亡くなった人の歌」
枕頭の恨み辛みを子守唄にできて一人前と師匠は笑う。


「恋をしたくなる歌」
恋情を湧かせる毒を仕込んだ林檎、嫉妬で醜くなれ白雪姫。


「胸が張り裂ける気分になる歌」
その胸をねぶるもやぶるも自由だと、思い知らされ、ああ、ああ、この胸が。


「声が好きな人の歌」
声を追い森の中へと入りまして、泉に入り、この底まで。


「子どもの頃の歌」
「三才の時にこんな晩だったとお前が言って」「三才の時なんて覚えてないよ。百七年前のこんな晩は覚えているが」


「自分自身を表す歌」
自分自身を知れと鏡の間に立てば見知らぬ私達が奏でる不協和音窮まって無音