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房総半島旅行 1日目 アクアラインを渡って

2024年3月2日、3日の1泊2日で房総半島を旅行してきましたのでその記録を書いていきたいと思います。


アクアラインで千葉県へ

今回は友人に車を出してもらったので、旅行の間一切鉄道を利用していないプランです。
というわけで、友人に車で拾ってもらい、東京湾アクアラインへ。
友人は車での旅行にも慣れているのでアクアラインには何度か乗っているそうなのですが、私は初めてだったので、東京湾のど真ん中を走っていく光景がなんとも新鮮でした。
海ほたるで休憩を取りましたが、翌日の帰りにも海ほたるには寄っているので海ほたるの話は次の記事で書くことにします。木更津金田ICから一般道へ降りて、まずは最初の観光地である富津岬を目指します。

富津岬

富津岬展望台

富津岬は対岸の観音崎と結んで浦賀水道と内湾を区切る境界線を成している東京湾に突き出た岬です。
岬の先端からは大日本帝国軍が設置した人工島である第一海堡と第二海堡を見ることができます。

初手からマニアックな場所を巡っておりますが、今後も割とマニアックで渋い観光地が連続しますのでまあこういうもんだと思っていてください。東京ドイツ村とかマザー牧場とか鴨川シーワールドとかは期待しないでくださいね!

展望台から見た富津岬。細い。めっちゃ細い。

ちなみに、友人と「チーバくんに富津岬はあるのか」という話題で盛り上がりました。よく見てみると浦安市はちゃんとあるのに富津岬は省略されていました。省略された事情は察してください。砂嘴(さし)だけに……。
というわけで富津岬ですが、砂の堆積によってできた砂嘴、あるいは砂洲で、先端部分から第一海堡までの間は比較的水深が浅く、やる気になれば砂嘴伝いに歩いていくこともできなくもないらしいです(第一海堡への立ち入りは禁止されています)。

富津岬にあった物騒な看板。ウェーディングって何だろうって思ったら、ウェーダーという防水ウェアを着て海や川の中に入っていってやる釣りのことらしいです。

この日は雲が多くてあまり視界が良くなく、北風も強くて寒いわりに、しっかりと花粉が飛んでいるという、花粉症である私と友人にとってはなかなかキツい条件でしたが、それでも富津岬の先端の眺めは素晴らしいものでした。

金谷で昼食

富津岬を後にして、そろそろ昼食にしようと立ち寄ったのが「漁師料理 かなや」。

3種のなめろう丼のセット

千葉にきたらやっぱりなめろう食べたいよねってことで頼んだなめろう丼。アジのなめろうではなくてタイなんかも使っているちょっと贅沢なやつでなんとも美味でした。写真の右上に写っているのは「かじめ」という海藻で、これを味噌汁に入れて食べます。とろっとろになっておいしかったです。

鋸山

続けて鋸山へ。
登山道があることを後から知ったのですが、ロープウェーに乗りたいのでロープウェー乗り場の駐車場へ。

使用済みのロープウェイ乗車券

片道は700円でしたが、往復のほうが安いので往復乗車券を購入。鉄オタとしては嬉しい硬券でした。
列に並んだものの、休日だったこともあり、乗車定員に達してしまい乗れず。次の便は……と思ったら、臨時便があるので5分後、とのこと。柔軟ですね。

一応これも駅ということで駅名票を

ロープウェーは鉄道ではなく索道なので、冒頭に書いた「鉄道を使っていない」は正しいことになります(面倒くさいやつ)。
鋸山は柔らかい凝灰岩で出来ているので、古くから房州石として石材に利用されていました(現在は石材としては利用されていないそうです)。そんなわけで石を切り出した跡で山がノコギリ状に見えることから鋸山という名前がついたそうです。

鋸山山頂から金谷港を見下ろす。対岸は三浦半島。遠くには伊豆大島も見えます。
山頂から見たロープウェー。京成グループだそうです(車体に書いてありました)。
地獄のぞき。もともと反対側とつながっていたそうなのですが、意図的に発破したのか自然に崩落したのか知りませんが、今では前傾する形で突き出した岩となっています。先端から谷底をのぞきこむことができますが、水たまりができていたのであまり身を乗り出せず…。

鋸山には日本寺という寺があり、凝灰岩の岸壁に多数の仏像が彫られています。

百尺観音。交通安全の仏様ということだそうで、この先の旅の無事を祈っておきました。
大仏。高さ31.05mで摩崖仏としては日本最大とのこと。奈良の東大寺にある大仏(盧舎那仏)の高さが18.18mであることを考えるとかなり大きいですが、牛久大仏の120mがケタ違いに大きいです。

日本寺境内は広く、アップダウンも激しいのでちょっとしたハイキングのような感じになりました。大仏は山の下にあるので、山頂から下ってきてまた山頂に戻るようなルートとなりました。

山頂に戻ってきたらそろそろ日没ということで、これから日本寺へ向かう人はおらず閑散とした山頂で一枚。
鋸山山頂から西のほうの空を臨む。

歩き回って疲れたのでロープウェーに乗る前にちょっと休んでいくことに。
そして売店で売っていた気になるコレを食べてみることに。

地獄アイス。正直見た目は悪い。
あれやん、冷えて固まりかけてる溶岩やん。
看板の使い方絶対間違ってると思う。

見た目はアレですが、味は普通のバニラジェラートです。ただ、見た目がアレなので、私は一体何を食べているのだろう…という気分になりました。
食品添加物の竹炭で着色しているので安全なものですが、まあそのまま出てきますので(あえてぼかした表現)、その系統の健康診断を控えている人は食べないほうが無難だと思います。

宿泊:岩井の民宿へ

実はこの旅行、GoToトラベルが使えた時期に館山のリゾートホテルに宿泊するつもりで立てた旅行プランが諸般の事情で流れたものをそのまま使っているのですが、GoToトラベルもなく観光客も戻ってきた今ではそのまま館山泊にすると予算オーバーなので、岩井の民宿の低予算プランに宿泊先を変更したのでした。

ただ、これが結果としては大当たりで、夕食は刺身の三点盛り(タイ、ブリ、アジ)と、めっちゃ大きくて脂ののったサバの煮つけと天ぷらという豪華さ。これで低予算プランらしいのですが、スタンダードプランは伊勢海老とか船盛りになるらしいので、もうこれ低予算プランで十分でしょう、となってました(ちなみに朝食もついてきます)。
やはり漁港が近いので、良い魚がリーズナブルな価格で手に入るのでしょう。これ東京で食ったら3000円は取られるだろ……安すぎて逆に不安なんだけど(宿泊費は一人1万円未満)って友人と話してました。
民宿ってことでビジネスホテルの感覚では利用できませんが、最低限の設備はありますし何の問題もなかったです。

一日目行程まとめ

都内出発→東京湾アクアライン→富津岬→漁師料理かなや→鋸山→岩井の民宿

アクアラインの橋梁部から見る東京湾、富津岬から見る東京湾、富津から辿っていった内房なぎさライン(国道127号)から見る東京湾、鋸山山頂から見る東京湾、と、内房の海を様々な角度から眺めた旅でした。内房線を鉄道で移動したことは何度かあるものの、車で来るとまた違った景色が見られて、一度訪れたことがある場所であるにもかかわらず新鮮な気分で楽しめました。

二日目は房総半島最南端である野島崎を目指し南下してから、房総半島内陸部を通って木更津へ戻ります。この続きはまた今度。

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