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私のオタク遍歴について

こういう自分語りはX(twitter)だとやりにくいのでnoteの使い所かな、ということで、自己紹介的な意味も込めて書いてみたいと思います。

まず、自分で言うことでもないのかもしれないですが、私は複数のオタク趣味を掛け持ちしている、比較的多趣味な人間です。
個別に細かく挙げていくときりがないので、周りからはよく「何が好きなのかよくわからない」とか「引き出しが多い」とか、褒めてもらえているのか引かれているのかわからない感想をもらうことがありますが、大きく分けると「鉄道」「アニメ」「アイドル」の3大ジャンルなのかな、って思います。
これからの派生ジャンルとしてデジタル機器やカメラなんかも興味があったりしますけども、この辺ってある意味汎用スキルのような気もしますので、趣味って呼べるほど単品で突き詰めてるかは微妙なところです。

ですので、この記事では、「鉄道」「アニメ」「アイドル」の3分野にわけて、これまでの遍歴を語っていこうかなと思います。

なお、興味の内容の変遷を語るので、昔はハマってたけど今はそうでもない、みたいなのがどうしても出てきまして、そうなってしまった理由の中にはネガティブに見えるものもあるかと思いますが、そのへんはいち個人の感想として捉えていただけると幸いです。長年オタクやってるとそういうの、一つや二つ心当たりあるんじゃないでしょうか。
なので、私が離れてしまったコンテンツを現在進行系で楽しんでいる人は、私のことは横に置いて今を全力で楽しんで下さい。


鉄道の話

鉄道は物心ついたころから好きでした。
生まれたところが大宮市(現在のさいたま市)だったので、大宮駅にやってくるいろんな路線の電車を見ることができたのは間違いなく影響しています。

鉄道好きになった原点ともいうべき埼京・川越線の205系。1991年の撮影。

その後、親がマイホームを手に入れたことで埼玉県北部の郊外に転居するのですが、そこが鉄道空白地帯だったことで鉄道に触れる機会が極端に減少し、一時期興味を失ったものの、高校で電車通学をするようになって再燃し、今に至ります。
幼児のころは単に電車を見て楽しんでましたが、小学校低学年くらいから既に鉄道雑誌(「鉄道ファン」)を漢字と格闘しながら読んでいたので、既にこの時点でマニアックな方向に足を踏み入れておりました。

高校時代は地元の東武鉄道の車両研究や、JRの発車メロディの研究を中心にいろいろとやりました。電車の走行システムに関する知識は電気工学に詳しい工業高校の友人にいろいろ教えてもらいつつ学んだのと、発車メロディの研究にあたり耳コピやらMIDIの打ち込みや音源のミキシングみたいな技術も身につけました(最近は全然やってないので多分もう感覚が鈍ってますね)。

大学時代は青春18きっぷや東京近郊区間大回り乗車を駆使した乗りつぶしがメインでした。ここで旅客営業規則の研究なんかもよくやってました。
社会人になってからは移動手段に新幹線を躊躇なく使うようになり、一眼レフも手に入れたので写真も積極的に撮りに行くようになりました。元々高校時代から写真も撮ってはいたのですが、コンパクトカメラでは条件的に厳しいところも多く、本格的な「撮り鉄」ではなかった感じですが、機材の制限が少なくなったことで、これまで撮れなかった撮影地や条件にも挑んでいくようになりました。

ですが、この頃から「撮り鉄」が周りに迷惑をかけるような事例が増え始め、それが嫌になって珍しい列車を狙って撮りに行くようなのとは段々と距離を置くようになりました。
現在は鉄道での旅行をメインに据えつつ、移動手段は鉄道のみならず友人に車を出してもらったり飛行機や高速バスも併用する、割と現実的な方向に落ち着いてます。
あとはダイヤや交通政策論のようなものを調査研究するのも好きですね。
最近は家で鉄道系YouTuberの動画を観るのも好きだったりします(よく観るのは、「ひろき / 鉄道Channel」「鐵坊主」「たくみっく」「西園寺」あたり)

アニメの話

子供時代には当たり前にアニメを見てたのですが、ジャンプに載ってるようなバトルもの、スポーツものがあまり好みではなかったので、同世代と共有できるポイントが少ないです(「ドラゴンボール」とか「スラムダンク」とか「るろうに剣心」とか「ワンピース」あたりはまったく通ってきてないです)。

そして高校生になってたまたま深夜アニメの存在を知ったことでマニアックな方向へと踏み込んでいきました。
特に高校から大学生あたりで影響を受けたのは

  • 君が望む永遠

  • 魔法少女リリカルなのは

  • まほらば 〜Heartful days〜

  • がくえんゆーとぴあ まなびストレート!

この辺りの作品でした。2000年代前半のエロゲ・ギャルゲ原作アニメ全盛期と、2000年代後半のラノベ原作アニメ全盛期がいちばんアニオタとして濃かった時期ですね。

大学生になったあたりでアニメ評論をネット上で書くようになり、ストーリー考察や分析をやるようになりました。
そしてアニメを見始めたのとほぼ同時期に声優さんが歌う音楽を聴いたり、声優さんのラジオ番組を聴いたりするようになり、それが後々の「現場」に通うスタイルへとつながっていきます。とはいえ、埼玉県の田舎にある実家に住んでいた頃は交通の便が悪すぎてイベントに行くという発想にはなかなか至らず、最初にライブに行ったのは大学4年の時に親元を離れた後、2009年に友人の大学の学祭で開催された某アニソン歌手のライブでした。

アニメで評論をやるようになり、声優のアイドル歌手的な側面を追いかけるようになると、だんだんアニメをアニメとして純粋に楽しめなくなってくるというか、視聴本数をこなしてどれがおもしろいか……みたいなことをやってるのに段々と限界がきたり、楽曲や声優だけを目当てにそこまで好きでもない作品を見るのもどうなのか……みたいな迷いが出てくるようになり、少しずつ「声優さんがリリースしたニューシングルは買うけど、そのタイアップ先のアニメは全然観ていない」みたいな、「アイドル声優オタク」が誕生してしまいました。こうなると、楽曲単体で楽しめるアイドル現場に行くのと大差ないんですよね。

最近はアニメはアニメとして、音楽は音楽として楽しんでる傾向が強いです。なので最近は普通に「鬼滅の刃」とか「SPY FAMILY」とかの有名どころを嗜む程度にしかアニメは見なくなってしまいました。

こんな記事を見つけたのですが、作画や声優の演技みたいな舞台裏ばかり見ていて、アニメ本体を楽しめなくなりつつあった2016年あたりの自分に重なってるなと思ったので紹介しておきます。
今はもう声優の名前で見るアニメを決めるとかはやってなくて、これがおもしろい、といわれているアニメを後から配信で追いかけるような視聴スタイルが定着してますし、純粋にストーリーを楽しんだり、キャラクターの感情に共感したりといった観賞のしかたを取り戻せてる気がします。

ちなみにアイドル声優としては堀江由衣ファンで、今でもファンクラブイベントだけですが現場には顔を出しています。
また、「ラブライブ!」のμ'sのファンをやっていたのと、声優のお渡し会イベントが2010年代から増えてきたのと、その流れでアイドルと声優の中間みたいなユニット(every♥ing!とか、A応Pとか、i☆Risとか)もいくつかあったのとで、2015年辺りからいわゆる「ライブアイドル」との接点ができ始めます。

アイドルの話

声優現場で知り合った友人がアイドルにも行くようになり、誘われてライブハウスの対バンイベントに2016年頃から行くようになります。しばらくは特に主現場らしいところも決めずに、軸足は声優現場に置いたままたまに騒ぎたい時にアイドル現場に行くような感じでしたが(やってることが若いですね)、初めて主現場として通い始めたのはA応Pでした。A応Pは運営側はアイドルと定義してなかったけども売り方は明らかにアイドルだったので、アイドル現場での初の主現場は僕の中ではA応Pです。A応Pより前にevery♥ing!も通ってましたが、あれはどちらかというと声優ユニットとして認識しています(初期はスターラウンジで特典会つきのリリイベをやってましたが、アイドルの特典会みたいにチェキを撮ったりループしたりできるレギュレーションではないので)。

初めて真剣にアイドルを推してみて思ったのは、「事実は小説より奇なり」だな、と。
アイドルアニメに負けずとも劣らない、むしろ現実だからこそアイドルアニメみたいにハッピーエンドに回収されない話なんかもあったりして、そういうのも含めて推すんだなって気づくと、いつしか2次元から3次元に興味が向くようになりました。

コロナ禍を経て、大手事務所に属するグループは活動がなかなか戻らず、A応Pは2020年2月を最後にリアルイベントを開催できないまま2021年3月に活動を終了しました。
その後は、コロナ禍の制限の中でも活動をなんとか続けてきたアイドルたちの活動を応援したい気持ちが強くなり、今ではそこがメインになっています。ある意味コロナ禍がきっかけでオタク活動の主軸が移ったともいえますが、それは本当にきっかけに過ぎなくて、2018年~2019年ごろからじわじわとアイドル現場の比率が増えていたのは事実でした。

楽曲派と呼ばれる界隈に身を置くようになったきっかけはsora tob sakanaでした。きっかけは「広告の街」をたまたまYouTubeで観たこと。「天体の音楽会」(2018/2/12 中野サンプラザ)で受けた衝撃といったら。

対バンという文化があるライブアイドルではそこからどんどん横に広がっていきますし、それによって自分の音楽の好みも広がっていきましたね。そして、かつてよく遊びに行く街といえば秋葉原だった私が、今となっては渋谷や新宿や下北沢によく行くようになったというのも大きな変化だと思います。そして今私がどういうオタク活動をしているのかは、X(旧: Twitter)を見ていただければ大体わかるかと思いますので、ここでは語らないでおきます。

まとめ

鉄道については子供の頃から好きだったのが歳を取るに連れて楽しみ方を変えながらずっと続いている感じです。

アニメに関しては、今でこそアニメはそこまで見なくなりましたが、高校生の時にアニオタになってなかったら、今ドルオタになってる自分もいなかった可能性が高いので、自分の中ではサブカルチャーへの入口が深夜アニメだったし、あるいは深夜のアニメ関連のラジオ番組だったんだな、と。
そしてこういう遍歴なので、昔からアニメが好きでそのまま大人になったとか、ハロプロ(モー娘。が流行った時小中学生だったので例に挙げてます)が好きでそのまま大人になったようなタイプではないのです。なのでどちらもメジャーどころをいきなりすっ飛ばしてマイナーなところから入ってきてしまった感じです。

自分の好みの傾向を言語化すると、メジャーコンテンツの最大公約数をとるような感じがあまり好きじゃないというか、わかりやすいものよりも考察しがいのあるものが好きというかそんな感じで、そりゃマイナーコンテンツばかりになるよな、と。
ただ、最近はちょっとマニアックなコンテンツでも、元々の良さをなくさないで適度なメジャー感も出してるようなものがヒットしてる感じもある気がしてますし、「鬼滅の刃」とか「SPY FAMILY」みたいなのを今の自分が普通に見られているのもそこなんだと思います。

まとめようとして結局まとめきれてないですが、結局のところは、ずっとオタクでした、って感じかもしれません。一生かけてもすべて触れることはできないであろうほどに膨大なコンテンツと、まだまだ訪れていないたくさんの場所。それを死ぬまで楽しめればいいな、とか壮大なことを最後に言いつつこの長い記事を終わりにしたいと思います。

最後までお付き合いいただきありがとうございました。


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