詐欺とかそんな話

敬愛するyuukeeさまからリクエストを頂いたので

書かないわけにはいかないのですが…

実際直接的に喰らったことは一度もないのですね、実は。

この業界に入った当初は、まぁ、関わった仕事で、

ん?なんかおかしいぞ?ズルズル金が出ていくな?的なのはありましたが、

それらも直接的に喰らわされたものではありませんでした。

取引先のヘマにつき合わされて損切に時間がかかっただけなので。

で、ここ数年は私が前面に出ているので、

そういう話に絡みそうになることもほとんどないです。

用心深いとか簡単に話を信じないとかそーいうのではなく。

でも、そんなこと言ったら面白くもなんともありません。

詐欺とかそれに準ずる話を持ってこられたことは多々ございますので、

そんな話でもいいかな?

他にも、客から集めた数百億を溶かしたヘッジファンドの方とか。

バカラにはまって〇暴関係から借金して片腕だけ海に浮いてた方とか。

スイスで目隠しされて白亜の要塞に連れて行かれた話とか。

母子間の数百億の相続争いとか。

まぁ、書けること書けないこと色々ありますが順繰り色々と。

 

で、ここ最近言及されている課金云々。

課金して明確な内容を書いてもいいけど、

結局購入した人が撒いたらヤバいし、

特に大きく課金とかはせんとこうかと。

よって内容はやはりふんわりとしたものにならざるをえませんわ。

別に信じるとか信じないとは別のレイヤーだと思うのでw

 

さてご存知の通り我々の業界は動産な上に非常に高額になりますので、

いろんなプレイヤーが参入してきます。

基本的には80%は嘘つきで、

10%は本当のことをいいません。

残りの10%は最小限の本当のことをいいます。

ですので、余程付き合いが長い取引先でなければ

簡単に信用してはいけないのです。

また、信用の置ける相手でも注意は必要です。

その方はだます意思がなくても、

掴まされて贋物やガセネタを持ってくる場合もあったりします。

またバブルの残滓のような連中がゾンビの様にふらふらして

訳の分らない情報をまき散らしてる場合もあります。

要するに「うまい話」を持ってくる方々が多いw

みんな踊るのが好きねーww

うまい話なんかそうそうねーよとか言いつつも、

やはり気になるのが人間の悲しい性ですよね。

ちょっとした認知的不協和がおきても

欲があるから都合のよい理由を

自分の中で組み立てて納得してしまうのですよね。

勝手に軌道修正ですよww

お金の力のなせる業ですな。

 

なんか前置きが雑且つ無駄に長くなってしまいましたなw

先日も都内某所のタワーマンションに呼ばれました。

間に入ってた方は不動産ブローカーの方で、

絵が分らんから見てほしいということでした。

案内されたのは土地ころがしで財を成した方のお宅で、

それはそれは豪奢なところでした。

そこにはある印象派の画家の作品が飾ってありました。

曰く20年程前にこの作品を担保に5億程貸した。

でも、その借主が逃げてしまい、この絵が残った。

元々の所有者は旧華族系の家柄で、

他にも沢山コレクションを持っていた。

元の所有者の祖父がフランスに行った際に購入した。

金策に困った時その中で一番価値のあったこの作品で、

再起をかけて借り入れを起こしたのだが失敗に終わったとのこと。

現所有者としては5億以上で売れることを希望するが、

すぐに買ってもらえるなら2億でもいい。

現金でならもう少し安くても良い云々。

一目見た瞬間にアウトな内容だったのですが、

額を外して裏面を見たりキャンバスのみで作品を見て

100%アウトな作品の確認を終了w

特に何も言わずに話を聞いて、

また後程返事をしますとその部屋を後にしました。

さて、ここで疑うべきことって何か分かりますか?

この答がスッと出てきた人はナカナカ修羅場をくぐってる人ですww

答えは全部。

不動産ブローカーの方がグルではない可能性はゼロではない。

そのマンションにその金持ちが本当に住んでいるのか?

何故なら部屋に入ってから応接に通されるまで、

トイレに入った際等部屋の隅々を見回した際、

あまりにも生活感が無さすぎた。

ひょっとしたら仮住まいとか愛人の部屋かもしれませんが、

こちらが勝手に納得する理由を想像する必要はないので。

そもそもその作品で本当にお金を貸してるのか?

盗品でないという証拠は?(フェイクなんすけどねw)

証明するものが何もない。

で、話されている作品の来歴なんぞは完全に無視していい内容。

取得経緯が曖昧と考えられる場合は、

レゾネに掲載されているか、鑑定書があるか?等が最重要事項。

でもこの時はそれに言及するにも及ばずという作品でした。

その後どうなったかって?

何も連絡もこず、そのままフェードアウトでやんすww

 

直近でもう一件。

これは割合信用できる業者から持ち込まれた案件。

アメリカの現代アート作家の小品があるとかなんとか。

レゾネにも掲載されていないし鑑定書もない。

ふむ…

まぁ、現物を見て見ないとわかりません。

大体A4サイズ位との事なのですが、

その作家の作品でそのサイズであれば少なくとも3000万はします。

それが500万程度で良いと。

この段階でかなり臭い。

来歴は以下の通り。

出所は大阪の飲み屋のママ。

その方はハワイに行くとき贔屓にしている鮨屋があり、

そこでその作家と知り合った。

それ以来度々出会うようになり、この絵をプレゼントされたとのこと。

まぁ、こういう話も全くのホラ話ではなく、

その場で画家が走り描きしたものっては時々本当にあるんですよね。

まぁ、それはいいんですが、作品自体は30点位の内容でした。

丁度NYで懇意にしているディーラーさんもいたので見てもらいました。

彼、大爆笑wwww

その作家の鑑定機関はNYにあるのですが、

最近鑑定自体をやめてしまっているのです。

それは訴訟が多すぎるのが理由です。

数年前にウォーホル財団が鑑定をストップしたという話を聞き、

NYのディーラーに話を聞いたら、

年間で訴訟に掛かる費用が5億円以上かかっているとのこと。

それは、鑑定を依頼した方々が自分の所有物を偽物だと言われ、

キレてスラップ訴訟に近いことをされてるわけですね。

だって、本物なら数十億なんですよ?

おーーーい!信じられっかーーー!!ってことなんでしょうねw

鑑定機関からしたらたまったもんではないですよね?

話がずれました。

詳しく聞いてみると、持ち込んだ画商さんの先は

この作品はすでに200万程で買い切ってしまったとのことww

その方は一世代前に結構有名な事件でやらかした関係の人で

今も色々やってるけど、胡散臭さが炸裂されてる方ですw

大儲けできると思って買い切ったのでしょうけど、

ババ引かされただけなんですよね。

業界長いのに何掴まされてんねん!とか思いつつw

とまぁ、この位の話は茶飯事ですのでww

 

以下は、特に大したことは書いてないのです。

面白がって課金してるだけです。

払って読むほどのものではないですよ。

むしろ読まない方がいいかもなのでスルーして下さいね。

本当に面白がっているだけなので。


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