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ひぐらし亭(20年11月1日)

■演目
一、 狸札(萬丸)
一、 金色夜叉(たけ平)
~仲入り~
一、 おしゃべり(たけ平・萬橘)
一、 火焔太鼓(萬橘)

■所感
満員御礼!
入った瞬間に直近見たこと無いような客席密度。先月のミニコント「客席争奪戦」が起きても不思議ではない程に介護席がまず満席。あとは冬越しのてんとう虫の如く壁側にビッシリ。コロナ体制での客席数だが満員御礼で(失礼な話だが)少し驚いた。
客層は年齢層高めの夫婦組が大半。谷中銀座への休日散歩、昼時で食事処は混んでて入れなかったので少し時間を潰してからの……という流れを想定。休日の昼過ぎ・夕方は散策客が取り込めるのかもしれない。

今回は正式オファーを受けた萬丸さんによる「狸札」。
高座に上がった瞬間の『お客様が多いな』という素直な面喰い方がまず面白い。普段通りの初速の緩やかさを経て本編。小狸と親方のワチャワチャが可愛らしくて面白い。

たけ平師匠「金色夜叉」。
枕から本編、全編通して技のオンパレード。足立区に始まり拍手の練習と、たけ平師の幕の内弁当のような高座。客席との距離感をグッと近付けた時に客側からグッと近づかせ過ぎない感じが好き。自然発生した二度目の拍手も楽しい雰囲気だった。

萬橘師匠「火焔太鼓」。
アイドリング咬ませつつ本編。家の中での奥さんが強い強い、楽しい楽しい。奥さんにやり込められた旦那が家の外に出た瞬間から愚痴を溢す姿、愚痴のウィニングランと共に門番にする挨拶、お殿様の挙動にビクつく姿が面白い。値下げ率のえげつなさ、皆大好きな包みの積み上げと加速度的に盛り上がり、帰宅後に爆発する楽しい時間だった。
以上

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