鈴本演芸場 11月中席 夜の部(20年11月11日)

■演目
一、 車内販売の女(駒治)
一、 浮世節(橘之助)
一、 時そば(白酒)
一、 桃太郎後日譚(百栄)
~仲入り~
一、 奇術(ダーク広和)
一、 権兵衛狸(扇辰)
一、 ギター漫談(ぺぺ桜井)
一、 カキ食べ放題(天どん) 

■所感
予定が空いていたので、先日の独演会が楽しかった天どん師主任公演に。
久し振りに上野鈴本演芸場に足を運ぶと、昨今噂には聞いていたが、なかなかに寂しい。
初日で30名強。前方に御常連が固まり、後方広範囲にパラパラという布陣。
豊かな空間と緩やかな時の流れを楽しむ。

フッと入った演芸場で駒治さん、白酒師、百栄師、扇辰師という、軟な熱帯魚だったらプックリ肚を見せて浮いてきそうな温度差、落差が楽しい楽しい。久し振りに百栄師の『ケーーーーーン』が聞けたのも嬉しかった。
主任の天どん師は「カキ食べ放題」。
客の入りが寂しいのに悪態を付きつつ、寄り道寄り道で会場全体を掘り起こした後に本編。彼氏が電話から戻って来た瞬間のインパクトたるや!マーライオンと化した彼女がレロレロ言いながら語る、人生の勝ち負け論は可ッ笑しい。何よりお手洗いから帰ってきた際のサッパリした表情が堪らなく面白い。後半は怒涛の展開。マーライオンが伝播して、マーライオン漫才となったかと思いきやの……出会い頭の……衝撃。ゲラゲラ笑いっぱなしの楽しい夜だった。あと9日は行けないが、せめて1日は行きたい。
以上


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