僕たちがなくしたもの#3感情
家に着いた。
もう外もだいぶ暗くなっていた。
ブー、ブー、
電話の着信音が鳴った。
僕はゆっくりと電話を取り「もしもし」と言った。
「なんで電話にでなかったの? 彼女の電話ぐらいすぐとってよ。」
あぁ亜美か、
そうこいつは俺の彼女の鈴木亜美だ。
彼女は暇なときたまに電話をかけてきてくれる。
「どうしたんだよ」
僕は問いかけた。
「実は今日大通りのところに行ったの、そしたらさぁすごい変な腕時計配ってたの、デザインも変だしもらう人がたくさんいたけど私はもらわなかったわ」
へぇーまぁ俺はもらったけど、
「そうなんだー。」
俺はもらっていないふりをした。
「それでさぁ私ね、この前、あの大通りでさ.....
ウィーン ウィーン ウィーン ウィーン
なんだ?
突然腕時計が光だした。
「どうしたの?石井く...
僕はその言葉を最後に聞いて、気を失った。
あれ?ここはどこだ?どのぐらい気を失っていた?
気がつくと知らない会場にいた。
しかも会場には珍しい腕時計をはめた人たちがたくさんいたのであった。
「どういうことだ?」
「時計が急に光出して」
「気が付いたらここにいたんだ!」
会場の人は皆混乱していた。
「どうもどうも」
会場の中にあるステージのようなもののところから人影が出てきた。
「どうもどうも私は支配者のそうですね、ポピーとでも呼んで下さい。」
なんなんだあいつは?
僕と会場の人たちは皆混乱した。
「おーいどういうことなんだ説明しろこのやろう。」
いきなり会場の大柄な男が怒った。
「ポピーだがゴミだか知らないが、早くここから自由にしろ俺たちを。」
大柄の男はすごい怒っている。
するとポピーと名乗る男は、
「おいそこの男、俺のことをゴミって言っただろ、いいだろうステージに上がって来い」
#4へ続く
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