日記10:廃バス(2019/07/20)

きみに心象風景はあるか?

草むらの中に佇む死んだような廃バス
よく人が落ちる崖の上の頼りない錆びたフェンス
雨宿りをするのにちょうどいい公園の木陰
ドーム状に穴の空いた太い木(秘密基地?)
東京ビッグサイトの長い廊下に似た逃げ道、など、

そんなのが私の記憶にはずっとあって、現実のものと幼い頃から夢に頻出する風景とがある。

廃バスは幼い頃、近所にずっと居て悪い中学生とかが中に入って遊んでいた。悪い中学生とかに妙な憧れがあったので園児のときは自分も中学生になったらあそこで遊ぶんだ、などとぼんやり思っていたのだが、小学生をやり過ごし中学生になった頃にはもうその廃バスはどこかにいなくなっていた。
母の車で通りかかるだけで怖くて近づいたことがなくって、一度もちゃんと邂逅しないまま終わってしまったので少し物悲しい記憶だ。会いたいので夢にも時々出てくる。そういうときもたいてい、私は近づかないまま遠くから眺めているだけで目がさめるんだよな。全体を見たことがないからだろうな。

東京ビッグサイトから逃げる夢、よく見るんだ。
東京ビッグサイトの廊下って永遠にあるからひょっとしたら帰れないんじゃないかみたいな不安感がつきまとうでしょう? わかる? とくにイベントで疲れた足腰にはきついよなあの長いの。駅までも絶妙に遠いし。見えてるのに遠いのなんなのあれ。

他人のこういう、心象風景とかって普通に興味沸かないとおもうので読み飛ばしていいです。なんかここ数日、乗り気がしないなあ、文書くの。

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