記憶1:夏の日、残像(2020/07/28)

日記として書こうと思って、いやこれは記憶の話だなと思い直しタイトルを変えてみましたが。こんなものの意味など自分の中にしかないな。

夏の日、残像

アジカンの曲にそういうのがある。

夕立 蝉の音 報われぬ幻想
僕だけ残して流れて流れた
仁王立ち デタラメ 強がりはいっそ
夏の日 残像 消さないで 消えないで


夏というものの記憶はいつもフラッシュバックする様に突然で、一瞬で、しかしその全てに僕は圧倒されて、日々死んで死んでを繰り返す。
その残像を追いかけて何処にも行けないのに、追いかけて、けれど追い付けるものではなくて、せめて消えないでくれと誰にでもなく願う事しかできないでいる。

忘れたくないもの、消したくないものが僕には沢山ある。
それは、忘れてきた、消えてしまったものが、僕にはもう沢山あることを知っているからだ。

2019年夏。
僕の青春はそこにあった。

忘れないで。
消えないで。

僕はあの夏の日の残像を追い縋って生きている。




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