鈴木健介/Kensuke Suzuki

◾️国際武道大学准教授/博士(コーチング学) ◾️サッカーのコーチング・ゲーム分析に関する…

鈴木健介/Kensuke Suzuki

◾️国際武道大学准教授/博士(コーチング学) ◾️サッカーのコーチング・ゲーム分析に関する情報を発信 ◾️⚽️学生と共に未来の指導者を育成中 ◾️📚コーチング論と実践の架け橋 ◾️ブログ→http://szkknsk.com

記事一覧

#7 複数のスポーツを体験することで得られる子どもの運動能力向上効果

子どもがスポーツを行う場合、 早い段階で種目を限定するよりも多くのスポーツに触れる(マルチスポーツ)方が良い ということが言われています。 今回の記事は マルチス…

#6 たくさん走れば勝てるのか?サッカーの走行パフォーマンスを科学する

以前の記事で 「サッカー選手は90分のうち2分しかボール触ってない」という説について について考察しました。 では、残りの時間は何をしているのか? 当たり前ですが、立…

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#5 サッカーのスタッツは試合内容をどの程度表している?【データ分析の考え方】

今は多くのデータ会社があり、サッカーでも放送中にデータが映し出されることもよく見るようになりました。 JリーグではJ STATSがあったり、データスタジアムのようなデー…

#4 「サッカー選手は90分のうち2分しかボール触ってない」は本当?

サッカー選手は1試合(90分)を通してボールを触る時間は2分程度。だから残りの88分のボール持ってない時間もめちゃくちゃ大事。 サッカー経験があったり、指導に携わって…

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#3 スポーツにおける良い指導者・コーチになるための重要な2つの観点

「良い指導者(=コーチ)になりたい」 という指導者の方は世にたくさんいると思います。 しかし 「良い指導者とは何か?」 という問いに対して明確な答えを持っている…

#2 サッカーの分析ミーティングの効果を最大化する方法を考えました【記憶に刻む】

分析ミーティングを頑張ってしたのに あれ、全然伝わってない? とか さっき言ったのに、、 のように感じることがあったりしますよね。 こんな時はもしかしたら 意味…

#1 ポゼッションvsカウンター論争に終止符を打つ

サッカーで勝つには圧倒的ポゼッションが必要 現代サッカーではカウンター主体じゃないと勝てない みたいな論争は今でも根強くあると思います。 特に今(2024.8.8時点)の…

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#7 複数のスポーツを体験することで得られる子どもの運動能力向上効果

#7 複数のスポーツを体験することで得られる子どもの運動能力向上効果

子どもがスポーツを行う場合、
早い段階で種目を限定するよりも多くのスポーツに触れる(マルチスポーツ)方が良い
ということが言われています。

今回の記事は
マルチスポーツが運動面では具体的にどのような効果があるのか
を検証した論文の紹介です。

論文内容紹介する論文

Popović, B., Gušić, M., Radanović, D., Andrašić, S., Madić, D. M.

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#6 たくさん走れば勝てるのか?サッカーの走行パフォーマンスを科学する

#6 たくさん走れば勝てるのか?サッカーの走行パフォーマンスを科学する

以前の記事で
「サッカー選手は90分のうち2分しかボール触ってない」という説について
について考察しました。

では、残りの時間は何をしているのか?
当たり前ですが、立ち止まっているわけではありません。
基本的にはボールの位置を基準に走っています(速い、遅いは別として)。

では、一体どのくらいの距離をどれくらいのスピードで走るべきなのでしょうか?

今回は、サッカーにおける走行パフォーマンスにつ

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#5 サッカーのスタッツは試合内容をどの程度表している?【データ分析の考え方】

#5 サッカーのスタッツは試合内容をどの程度表している?【データ分析の考え方】

今は多くのデータ会社があり、サッカーでも放送中にデータが映し出されることもよく見るようになりました。

JリーグではJ STATSがあったり、データスタジアムのようなデータ会社がデータを公開したりしています(Football LAB)。

Football LABでは項目と定義についても記載しています。

このように、トップリーグとなるとそこそこの項目数が公開されます。

たくさんデータがあってす

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#4 「サッカー選手は90分のうち2分しかボール触ってない」は本当?

#4 「サッカー選手は90分のうち2分しかボール触ってない」は本当?

サッカー選手は1試合(90分)を通してボールを触る時間は2分程度。だから残りの88分のボール持ってない時間もめちゃくちゃ大事。

サッカー経験があったり、指導に携わっていたり、数字が好きだったりすると、この言説は聞いたことあるのではと思います。

私も指導や授業でたまに使います。

しかし、ふと

これって引用元なんだっけ?

と思ってしまいました。

常識のように扱ってきましたが、エビデンスが明

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#3 スポーツにおける良い指導者・コーチになるための重要な2つの観点

#3 スポーツにおける良い指導者・コーチになるための重要な2つの観点

「良い指導者(=コーチ)になりたい」

という指導者の方は世にたくさんいると思います。

しかし

「良い指導者とは何か?」

という問いに対して明確な答えを持っている方は多くないのではと思います。

唯一無二の答えは無いですし、無くて然るべきです。

ただ、以下に挙げる2つの観点はとても重要です。

選手の「できること」を増やす

「できること」の質を高める

これらは指導の本質で、このことを理

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#2 サッカーの分析ミーティングの効果を最大化する方法を考えました【記憶に刻む】

#2 サッカーの分析ミーティングの効果を最大化する方法を考えました【記憶に刻む】

分析ミーティングを頑張ってしたのに

あれ、全然伝わってない?

とか

さっき言ったのに、、

のように感じることがあったりしますよね。

こんな時はもしかしたら

意味を伝えきれない=記憶に残らないミーティングになってしまっている

かもしれません。

記憶の特徴として

意味のないものは記憶が難しい

意味のあるものは記憶に定着しやすい

があります。

ミーティングを行うということは、内容

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#1 ポゼッションvsカウンター論争に終止符を打つ

#1 ポゼッションvsカウンター論争に終止符を打つ

サッカーで勝つには圧倒的ポゼッションが必要
現代サッカーではカウンター主体じゃないと勝てない

みたいな論争は今でも根強くあると思います。
特に今(2024.8.8時点)のJリーグでは町田ゼルビアが首位に立っていることで再燃している気がします。

そこでこの記事は
科学的に見たらその辺どうなの?
という観点で書いてみました。

ポゼッション派の方も、カウンター派の方もぜひ読んでみてください。

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