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エモさのある映画評

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2018年6月の記事一覧

「万引き家族」にみるこれからの時代の人間関係、組織の在り方。

事件的に素晴らしい作品を観たと思いました。これからの不明確な時代を生きる上で必要な個人の精神性を見事に描き切った先進先鋭的な作品ではないかと。 きっと120分に収めるのは大変だったと思われる複雑さがあり、各登場人物についてオムニバスとして切り出してもきっとおもしろくなるような濃密なバックグラウンドが用意されていたからこそ、パルムドール受賞に至ったのでしょう。 家族という共同体があって、そこに所属するひとたちが共有していたものは結局なんだったのだろうか。家族には絆がある