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"真紅の契り”導入後 スタンダードスピリットの可能性

注意事項

この記事は私のmtgのスピリットに関する事柄を整理し保管するために書く記録である。そのため、蛇足等を多く含むと予想される。また、根拠の多くを自身の経験を頼りにしていること、私の考えの整理が第一の目的であることをご了承いただきたい。以上のことに同意できない場合はブラウザバックを推奨。

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目的

・現スタンダードのメタゲームを整理
・”真紅の契り”の影響力について考察
・スピリットデッキの可能性について考察


メタゲームの整理

以下スタンでよく聞くアーキタイプを羅列

仮想敵とするべきアーキ
・イゼットターン(グリクシスターン)
・緑単アグロ
・白単アグロ
・イゼットドラゴン
・グルールアグロ(タッチ青系)
・アゾリウステンポ

所謂tier2デッキ
・スルゥタイランプ
・黒単コントール
・ディミーアコントロール
・セレズニア上陸

これを見る限り現スタンダードは押し付けが強い環境と言える。

これは対処の難しいカードが多いということに起因している。過去のスタンと比較して除去が弱い、フィニッシャーが弱いということはない。

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他にも優秀なカードはある。しかしそれ以上にこの2枚を筆頭にしてコントロールが嫌がるカードが多い。

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これに加え単色にすれば優秀なミシュラランドである不詳の安息地を採用可能。2色であっても各色のミシュランが採用できる。

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過去のコントロールがやってきた”1対1交換を繰り返してフィニッシャーで締める”という王道ムーブが極めて難しいものになってしまっている。


アグロとは別ベクトルの強さを持つイゼットターン系のデッキにも触れておきたい。
やはりこのデッキも対処しきるのは至難の業。理由は感電の反復。

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8マナかかるコンボなんて否認で簡単対処!とはいかない。単品で強いカードを1ターンに2回も撃てるという攻撃の密度。グリクシス系になると真っ白をコピーしてカウンターもろとも手札を破壊しにくる始末。

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こんな環境で従来通りのコントロールデッキが生き残るのは難しい。

真紅の契りの影響力

まずは現メタデッキの強化カードを見ていきたい。

白単アグロ

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3枚に絞ったが他にも優秀なカードを沢山もらっている。特にサリアのスタン入りは大きな変革をもたらすだろう。イゼットターン系は大ダメージを受け、緑単アグロに有利がつくようになると考える。

緑単アグロ

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選択肢として上がるカードを挙げた。特に4マナ4/4速攻トランプルは魅力的なカードである。サリアの関係で非クリーチャー呪文が若干価値が下がると思われるため構築とメタ読みに期待のアーキ。

イゼット系

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土地基盤の解消と中略を得ることができたのは大きいだろう。マナ形成のヘルカイトと黄金架のドラゴンでアグレッシブなイゼドラに進化するかもしれない。

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黒いアグロ系のデッキはないが単品でつよそうなカードを選択。メインから採用できるハンデスが入ったことは大きいか。最近緑以外のクリーチャーの質がバグってて戦慄するしかない。

あと特質するべきことは墓地対策が各段に増えたことだろう。神話レアの墓所サイクルとこのカードの存在は大きいだろう。

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次環境ではサイドボードによくみる存在となるだろう。従ってフラッシュバックや降霊などの墓地を使用するギミックの価値は相対的に落ちることになる。

このように攻めるカードは大きく増えたことに対して、既存の脅威を解決してくれるカードは登場しなかった。このことからも真紅の契りが出た後でも同じようなアグロ系デッキ優勢の状況は覆らないと推測している。


スピリットの可能性

ここまでで前環境から大きな変化はなく、アグロ優勢が加速するとメタゲームを予想してきた。ここからはスピリットがこの環境で戦えるのか考察していく。

前項で述べた通り、アグロ優勢の環境であれば青白スピリットでも十分戦えると考える。ロードや、ドロデアなどの強力な飛行クロックを黄金架のドラゴンより先に展開することが最大の強みだ。それを後押しするインスタントやアド源を手に入れているのも大きな理由。他のアグロとは違ったライフレースで勝利したい。

次に同じカラーリングである青白テンポとの差別化を図りたい。今回収録されるスピリットで一番のカードパワーを持つのが墓所の照光者だ。しかし、このカードは青白テンポにも採用されるだろう。だから他のカードを使い、青白テンポの下位互換とならないように留意するべきだと考えている。

私が予想する次期青白テンポの大まかなリストはこうだ。
*新カードはリスト下部に画像を添付しているのでそちらを参照してほしい

 クリーチャー/Creatures (29)
       4 剛胆な敵対者
       4 幽体の敵対者
       4 光輝王の野心家
       3 スイレベンの守護者、サリア
   
   4 粗暴な聖戦士
       4 墓所の照光者
       4 精鋭呪文縛り
       2 軍団の天使

 インスタント/Instant (4)
  4 消えゆく希望

 その他(3)*候補となるカードを挙げる
墓所の守護者
・有望な信徒
・オリバクの救済者
・歓迎する吸血鬼
・過充電縫合体

・心悪しき隠遁者
・スカイクレイブの亡霊
・傑士の神、レーデイン など

 土地/Lands (24)
*重要ではないので省略

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細かい枚数などは実際にプレイされてから洗練されていくと思うが、大まかな構成はこのようになると考える。墓所の照光者や歓迎する吸血鬼でのアドバンテージ回復、サリア、オリバクの救済者の妨害。確実にデッキが強化されるだろう。


構築の思考過程

では次期のスタンでスピリットで固める意味になるカードは以下の4種類

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この4種類とのシナジーを考えてデッキを構築していくことにしよう。


霊灯の罠は最高効率で1マナのマナリークだ。スピリットの大きな武器にするべきカードになっている。1マナで撃つにはエンチャントも必要とする。しかし、心配することはない。今回の降霊は裏面がエンチャントオーラ。ウィザーズが是非組み合わせてくれと言っている。ありがたく採用しさせてもらう。その中で私が構築レベルだと感じるものをピックアップした。

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塩水漁りは降霊のコストが安い珍しいカード。能力も横並びに貢献するもので3マナ域として使っても十分の働きを見せる。後述するが是非、難破船の選別者などで捨てたいカード筆頭になる。
復讐に燃えた犠牲者、ドロデアは伝説かつ自壊ギミックをもっている難しいカードになる。裏面は聖トラフトの霊の能力を付与するオーラ。瞬間的な打点が凄まじいこのカードを使いこなしていきたい。
ドーンハルトの殉教者、カティルダは先述した通りスピリットシナジーを生み出す大事なカード。伝説であることと降霊コストの重さからフル投入は難しい。しかし、飛行絆魂のでかいクリーチャーがライフレースを壊すのは簡単に想像がつく。


次に上級階級の霊難破船の選別者について話したい。

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上級階級の霊はわかりやすいロード能力。今まではインクの染みかと思われた墓地から唱える呪文のコスト軽減を行うことができてしまう。表がスピリットの降霊持ちクリーチャーが収録された今期使わない手はない。それを助けるのが難破船の選別者と言う訳だ。
土地の引きムラ、伝説のクリーチャーの重ね引きの処理、アグロデッキで展開を遅らせず、ドロー操作できる安定感は素晴らしいものになるだろう。
そして、後述した塩水漁りなど積極的に落としたいカードも存在している。疑似的にカードアドバンテージを稼ぐことも可能になった。そして、サイズは大きくなるが飛行を持っていない欠点もカティルダである程度補えるだろう。

最後にマナカーブ、ディスカードシナジー、墓地利用の観点から束の間の霊魂を採用したいと考える。

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除去耐性が優秀。単体除去、布告除去、全体除去、すべて躱せるこのクリーチャーはコントロールのガンになるだろう。戦闘能力もとても噛み合った、いい能力をもっている。そして2マナという3マナが膨れているスピリットに足りない部分を補っているところが評価できる。

以上のような新カードを採用しつつ、出来上がったのが次のリストだ。


次期スタン 青白スピリット デッキリスト

デッキ名:青白スピリット

デッキリスト *2021/11/6

 クリーチャー/Creatures (30)
  4 幽体の敵対者/Spectral Adversary
  3 束の間の霊魂/Fleeting Spirit
  4 難破船の聖別者/Shipwreck Sifters
  2 復讐に燃えた犠牲者、ドロデア/Dorothea, Vengeful Victim
  4 塩水漁り/Brine Comber
  3 墓所の照光者/Cemetery Illuminator
       4 上流階級の霊/Patrician Geist
       4 スカイクレイブの亡霊/Skyclave Apparition
       2 ドーンハルトの殉教者、カティルダ/Katilda, Dawnhart Martyr

 インスタント/Instant (6)
  4 霊灯の罠/Geistlight Snare
       2 消えゆく希望/Fading Hope

 ソーサリー/Sorcery(2)
      2 エメリアの呼び声/Emeria's Call

 土地/Lands (22)
  4 連門の小道/Hengegate Pathway
  4 さびれた浜/Deserted Beach
       3 フロスト・ドラゴンの洞窟/Cave of the Frost Dragon
       3 平地/Plains
  8 島/Island

 サイドボード/Sideboard (15)
  2 消えゆく希望/Fading Hope
  3 スイレベンの守護者、サリア/Thalia, Guardian of Thraben
       1 ポータブル・ホール/Portable Hole
  2 軽蔑的な一撃/Disdainful Stroke
  2 運命的不在/Fateful Absence
  4 心悪しき隠遁者/Malevolent Hermit
  1 墓所の照光者/Cemetery Illuminator

メインのみ

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最後に

ここまで読んでいただきありがとうございました。このデッキがトップメタになるとは考えておりませんが、1ファンデッキでイベントで楽しく戦えるレベルのデッキにはなったのかなと思います。実際に回さないとわかないことも沢山ありますので、今回登場しなかったスピリットもガンガン試していきたいと思います。

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