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バーチャルマーケット出展について

noteは初投稿なので、少し自己紹介をします。
しゅろ狐屋は3Dモデルを中心に創作活動を行っており、バーチャルマーケット3,4,5と出展側で参加経験があります。
今回のバーチャルマーケット6の出展は見送りました。
理由は様々ありますが、その点も後ほどお話しできればと思います。

2021/8/14 10:00 ~ 2021/8/28 23:00 にて
VRChat上で開催されたバーチャルマーケット6
ですが、
個人的に過去回と比べて大きく変わったと感じたので、自分なりのバーチャルマーケットへ出展するという事に対しての考えをまとめようと思った次第です。

いろんな視点や意見があると思いますが、自分はバーチャルマーケットを出展者のブースを見て回るイベントとして楽しんでいます。

最初にバーチャルマーケット6に対しての全体的な感想を書きますと、
『過去回に比べてブースを巡りやすくて良くなった』
です。

前回からの変更点や、自分自身の過去出展した感想などを交えて、今後バーチャルマーケットへ出展するかどうかの考えをお話ししようと思います。

(以下、バーチャルマーケット = Vket と略称している部分があります)


【前回からの変更点】

『出展が有料になった』
一番大きな変更点だと思っています。
今まで一般参加の出展には料金がかかりませんでしたが、今回は出展料3,300円がかかるようになりました。
今まで無料だったのが不思議なのもありますが、大きな変化です。

『一般出展募集数がかなり減った』
Vket4,5の約1,100サークル参加に対して、今回は216サークルでした。
「36ブース × 6ワールド(ワールド3種2つずつ)」
Vket3では抽選式でしたが、Vket4,5では全員当選とした為このような参加数になっていました。
Vket6で再度抽選式に戻り、上記の出展有料化も相まって、一旦リセットのような新Vketのような印象です。

『同コンセプトワールドの数が減った』
一般参加のコンセプトワールドでは、同じコンセプトワールドのA,B(仮称)と、ワールドの見た目は同じでブースが変化しているという構成が主になりますが、今回は各コンセプトワールド2つずつに収まっていました。
Vket4,5では、最大8個もの同ワールドがありました。
上記の一般出展募集数と同様に一旦リセットしたかのような印象です。


【過去出展した感想】

Vket6と比較するために出展者の目線として、私の過去回での出展の話をしたいと思います。

Vket3 :「Sky Island : Mountain」
ブース位置:地下洞窟のいくつかある行き止まりのうちの1つにある

一番下の層の一角で入り口から結構遠い方というより迷う。
という感想でした。
全体的にブースを探して回る感じのワールドが多かったように思います。
コンセプトワールドの主張が激しいという意見が多く、物議もあった回です。
Vket6でもプロジェクトマネージャーのフィオさんが主催側、運営側としての考えを書かれております。https://note.com/phio_alchemist/n/n647c740b1b64


Vket4 : 「阿頼屋敷 : 蓮」

ブース位置:周回構造の一角

出展した阿頼屋敷のワールド構造が周回出来る作りになっていて、来場者がほぼほぼブースの前を通るような印象で、阿頼屋敷に出展した身としては良かった回です。

また、この回から「デフォルトキューブ」という新形式のワールドが作られました。
背景はほぼ無地で、ブースサイズも通常4 × 4 × 4mの所、10 × 10 × 10mで出展できるワールドです。
背景もほぼ無地なので、自分のブースを思いっきり見てもらいたいという人向けだと思います。
ただ、巨大なブースをひとつひとつ並べられているのではなく、来場者がスイッチを押してブースを呼び出すという形式です。
前回の「コンセプトワールドの主張が激しい」という意見が反映されて作られたワールドのように感じました。


Vket5 : Default Cube : DC-08

ブース位置:呼び出し式

前回追加されたデフォルトキューブに出展しました。
前回から仕様が変わっていないので、どういうアプローチをするかを自分の方で出展前に考えるべきでしたが、思った結果は得られませんでした。

通常のコンセプトワールドではあらかじめブースが並べられているので、ワールドを通りさえすれば「視界に入る可能性が高い」です。
しかし、デフォルトキューブではブースはあらかじめ並べられておらず、スイッチでどのブースを呼び出すか選ぶという方式でした。
あらかじめ並べられていないデフォルトキューブではブースをひとつひとつ見るのにスイッチを押すひと手間がかかる為、「視界にすら入らない可能性が高い」です。

その為、ワールドを巡って「見かけたのでブースを見た」というより、あらかじめ「この人のブースがあるから見に行こう」となるぐらい事前の宣伝等が必要だったと感じました。


また、Vket6ではデフォルトキューブ形式のワールドは無くなりました。
(次回のVket2021では似た形式で復活するそうです)

Vket6のページからはリンクされていませんが、「バーチャルマーケット3」などで検索するとVket3,4,5がリンクされているページが見つかるかと思います。
マップも載っているカタログも残っていると思います。
興味がありましたら、探してみてください。


【Vket6一般ワールドの感想】

続いてVket6のワールドに対しての感想です。

共通事項として、基本一本道になりました。
企業ワールドもそうでしたが、一般ワールドでもそのワールドを道順にたどればスムーズに全てのブースを見つけることが出来るようになりました。
出展者側としては「出展したのにブースを見てもらえない」というのが悲しい事なので、次回以降もそのまま続けて採用して欲しいです。

真珠の港町「ラグーナ」
「謎解き要素や船に乗るギミックなどの寄り道要素がちょっとあるが、すぐメインの道に戻れる程度のもので基本一本道」

個人的には一番出展者のブースが見やすいと感じたワールドです。
謎解き要素や船に乗るミニゲームのようなものもありましたが、順路の途中にあるという形で出展ブースを見逃すという事にはならなかったように思います。

太陽の市場「カラヨル」

「出展ブースとワールドのオブジェクトとしての出店が並列に並べられていて、どっちが出展ブースなのかが紛らわしい部分があった」

順路の両側に出展ブースとワールドのオブジェクトが置かれているような形です。
ワールドのオブジェクトも出店のような見た目をしており、順路に立った際、どれが出展ブースか『真珠の港町「ラグーナ」』よりは分かりづらく、紛らわしい印象を受けました。
しかし、あえてワールドの雰囲気に合わせたブースを作っている方が多かった印象も受けました。


常夜の歓楽街「九蛇之市」
「『太陽の市場「カラヨル」』同様、出展者ブースとワールドのオブジェクトとしての出店が並列に並べられているが、まだ分かりやすい方 また、出展者ブースのひとつひとつが壁で区切られていた」

『太陽の市場「カラヨル」』と同様に出店のようなワールドのオブジェクトがありましたが、出展ブースとサイズ等がだいぶ異なるものだったので、出展ブースとの判別は付きやすかったです。
しかし、出展ブースがひとつひとつ壁で区切られていた為、順路に立った際に少し見づらかったような印象がありました。
あえてその仕組みを利用して、裏路地に入るかのような入口に仕立ててブースの中に入ってもらうというブースもありました。


【VketMall Proto】
同時に開催されていた将来的に常設のバーチャルマーケットのようなものを作ろうという話のプロト版です。
このワールドだけ性質が違い、8/21 10:00を境に出展内容が切り替わりました。
常設と言っても、一定期間で出展内容が入れ替わるような仕様を考えている一環かと思います。
正式サービスの予定としては、2週間を1区切りとして全て入れ替わり出展の数としては、5店舗約100種類のアイテムらしいです。

こちらは、ブースではなく「アバター、アクセサリー」を出展する感じです。
見た目としてはショッピングモールのお店という感じで、それぞれのセレクトショップにてアバターやアクセサリーが出展されていました。

セレクトショップの広さも程よい広さで、出展物が見やすいセレクトショップが多いように思いました。


【まとめ・今後自分自身が出展するかどうか】

今回私が出展を見送ったのは様子見も理由のひとつにあります。
Vket3,4,5と出展側として参加したなりに運営側の対応や行動等などを自分なりに見てきたつもりです。

場を設けてくださるのはありがたい事ではありますが、決して良いとは言えないような体制や状態、対応が重なり、正直回を重ねる毎に運営側と出展者側の温度差を感じる状況になっているように感じます。

しかし、今回のVket6は出展料を設けたり出展スペースも大幅に減らしたりなど、前回と大きく変わりましたが、良い方向に変わったと感じました。
ワールドが基本一本道になったこともあり、順路をたどればブースを見つけやすく、ワールドに来場した人が全てのブースを巡りやすい構造になっていたように感じました。

諸事情でVRChat側から撤去されたブースもブラウザ上でVketを閲覧できる「Vket Cloud」へ特別会場を設けたり等、対応面も過去回より良くなっている印象です。

現時点VRChatを利用したイベントでトップクラスに規模が大きいイベントであるのは間違いなく、見てもらえる機会が圧倒的に多いです。
今回のようなクオリティで今後も開催されてるのだったら、出展料を「見てもらえる機会を買う」と考えるとまた出展するのも良いと感じました。

バーチャルマーケット6が終了し、早速今冬に開催予定のバーチャルマーケット2021の一般出展申し込みが始まっていますが、今のところ参加の方向で考えたいと思っています。

【バーチャルマーケットへの出展をどう考えるか】

今回の話は、私が過去回と比べて良くなった印象を受けたという話であり、バーチャルマーケットへの出展は絶対にオススメという話ではありません。

Vket3時点では、そもそもVRChat上での出展イベントがほとんどバーチャルマーケットのみのような状況でした。
しかし、そのあたりから他の出展イベントも段々と開催されるようになりました。
本当にシンプルなワールドでブースも出展するイベント、アバター展示に特化した出展イベントなど、現在では出展イベントの数も増えているように感じます。

自分がどのような事を活動をしていきたいかなどを考えた際にどのようなイベントに参加すると目的を果たせるか。
自作アバターを見て欲しいという目的だったら、アバターに特化した出展イベント。
ブースも含めて見て欲しいという目的だったら、シンプルなワールドでブースも出展するイベント。
主催がバーチャルマーケットと同じになりますが、ゲーム向け、コミック向け、音楽向けなど様々なイベントが開催されています。

私はバーチャルマーケットへの出展もあくまでも活動の一環であり、選択肢のひとつだと考えます。

選択肢を取るにあたり自分のやりたいことを優先するか、かかる時間やコスト面を優先するか、イベントの規模を優先するかなど複数の視点で自分の活動と合わせて考えていくと良い方向へ進みやすいのではないかと思いました。

次回のバーチャルマーケットの一般出展申込も始まりました。
同コンセプトワールドの昼と夜のような別バージョン、デフォルトキューブ方式も復活したり、アバター寄りの出展ワールドなど出展形式もいろいろあるそうです。
バーチャルマーケット内でも目的に合った出展が出来ればと思います。

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