番号で管理された世界(2019.3.15)

今日見た夢


一人ひとり個別に番号がある世界。私達は個別番号が振られた携帯端末と共に生活している。

その番号を悪用?する組織がある。
人々はある日ふと気づくと、その組織が用意した上着を着ている。老若男女関係なくある日突然である。着せられた自覚もなく、自分で着た記憶もない。が脱ぐことができない。選ばれた者は、組織の端末から発信される電波によって「殺される」らしい。

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身近で最初に選ばれたのは祖母だった。
白地に赤ラインのビブスみたいな上着で、脱ごうと思っても身体に密着して離れない。焦っているあいだに組織の人間が来て祖母はやられた。と思ったら気絶させられただけで、しばらくしたら普通に動き出して2度びっくりした。
組織に選ばれたら死しかないと思っていたのに、気絶で済むなんて訳が分からない。

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数日後私の身体に気づくとその上着が。
本当に突然やってくるんだな。嫌だこんなことで死にたくない!

しばらくして組織の人間が3人やってきた。
黒いスーツの若い男がこちらに端末を向ける。反応しない。慌てる若い男達。予想外の出来事に動転した彼らは一旦去っていった。よくわからないが助かった…。

後から来た組織の人間の中に見覚えのある人物がいる。Tさんは私にとって昔からの友人なのに何故組織側にいるのか。
Tさんによると、「その上着は旧型で作動しなかったみたい。」旧型とか新型とかあるのか。脱げないのには変わりない。むしろ初めて見た時より身体に密着して同化してきているような…。「これは旧型だけど時間が経つにつれ新型に移行しているのかもしれない。新型になったら端末に反応するようになる。」なんですって。

さっきの若い男達が戻ってきた。
「組織の拠点にお前を連れていく。」恐怖と動揺で過呼吸を起こした。

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拠点は私の他にも連れてこられた人間や組織の人間で思っていたよりも人口密度が高い。組織の人間は全員黒スーツ。
その中にまた見知った顔を見つけてしまった。小学生の頃の同級生Hくん。お互い目で挨拶。彼も何故組織側にいるんだろう。

さて。ここで死なずに逃れる方法を見つけなければ。
組織の人間が少なくなった時を見計らって周りの人と話す人々。廊下の隅でにやにやしているおじさんが私にコソコソと話しかけてきた。
「端末を初期化して好きな番号を振り直せばいいんじゃないか」そんなこと出来るのか。バレたらどうする?
おじさんが端末を初期化させるという。「組織の人間に殺しの端末を向けられたら文字盤を見ずに素早く適当な番号を振り直せ。それで組織の端末は反応せず我々は殺されずに済む…と思う。後はここから逃げるだけだ。キミも一緒に脱出しよう。」
おじさんはエンジニアか元組織の人間か。そこら辺は教えてくれなかったがおじさんを信用することにした。番号を変えるから上着もなくなって組織の端末に登録された番号も無効になり、組織から逃れられるはず。

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それにしても最初よりこの上着がきつくなってきた。新型に移行しはじめ
おじさんが初期化した端末をいきなり投げてきた。待って心の準備「今がチャンスだ早く!」
端末はピッチみたいな形状。文字盤を見ずに数字を入力、最初の「FPI」さえうまく入力出来なくて手間取っていたら組織の人間に見つかった。「何をしている。」
おじさんが私の端末を取り上げて自分の端末と同時に適当に番号を打ち込んだ「FPI8500……」“設定完了“
組織の人間が殺しの端末を作動させるのとは秒差でこちらが早く、ぎりぎり間に合った。「逃げろ!行くぞ!」

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おじさんと別れ庭園を駆け抜ける。
途中捕まりそうになった時、彼が現れた。同級生のHくんだ。捕まりかけた私を庇って逃してくれたようだ。
あっ Hくんが組織の裏切り者とされ組織にやられたのか倒れた。「早く…行け…」
Hくんのその言葉に泣きそうになりながら私は庭園を駆け抜けた。終わり。

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ー自分で書いていても何が何だか。

目覚めの珈琲を1杯。ありがとうございます。