個伸辞典 障がい、疾病

※今後も追加 辞典風に

・ラッパー小林勝行さん 躁鬱病 

本日、秋田創造文化会館で行われた、「未来を考えるスクール」に参加した。テーマは「寛解と連続」。

寛解とは、病気や疾患が”完治”するわけではないが、生活に支障がでなくなること。日常に支障が出ることで、障がいや病気と診断される。

文化会館のスクリーンには、ラッパーであり、躁鬱病と向き合ってきた小林勝行さんのドキュメンタリーが放映された。

彼は、日々の思いや世界への感情、自分の過去とこれからの気持ちの揺らぎを紙に綴り、ペンを走らせ、ラップにこめる。

その行為はなにか、自己治癒的な行為であり、彼はラップに命を委ねているかのようであった。彼は、ラップを通して、自分とこの世を繋ぐ。

上演の後、登壇者が「リトルネロ」という概念を話していた。自閉スペクトラム症の診断には、「反復行動」が見られるかが、一つの基準となる。

この反復行動がなぜ起こるのかを考えた際に、世界という多くの流動的なカオスな世界の中で、反復的な行為をすることが、自分の安定したテリトリーを築く行為であると言う。

多くの情報に満ち、インターネット社会、現代社会は情報の数が多い。私たちの脳にとって、量が多すぎる。

そこで、リトルネロによる、無秩序な情報の羅列と自分が同居する手段として、音楽・文章・絵画etc などの、自分にとってのテリトリー構築が、心の安定や社会との絆を保つ手段となる可能性がある。


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