大阪杯


【ラップ分析】

12.4-10.9-12.2-12.0-11.4-11.7-11.5-11.4-11.4-12.5 M
12.3-10.3-12.0-12.2-12.0-12.1-11.7-11.5-11.8-12.5 M
12.9-11.7-12.3-11.9-11.6-12.1-11.7-11.3-11.2-11.7 S
12.6-11.1-12.7-12.7-12.2-12.4-11.8-11.4-11.6-12.5 S
12.8-11.3-12.4-12.4-12.2-11.8-11.2-11.1-11.4-11.6 S
12.3-11.1-12.1-12.1-12.0-12.2-11.8-11.7-11.6-12.0 M
12.8-11.5-12.5-12.1-12.2-12.5-12.1-11.3-10.9-11.4 S
12.8-11.3-12.5-12.0-11.9-11.8-11.7-11.5-12.4-12.4 M
12.6-11.4-12.7-12.2-12.6-12.2-11.6-11.3-10.9-11.5 S

※重馬場〜開催を除く全9Rを対象
Sペース寄り目標ラップ値
12.7-11.4-12.5-12.2-12.1-12.2-11.6-11.2-11.2-11.7
(前半3F36.6-5F60.9/後半3F34.1)

後半4Fを平均値45.7で纏め上げる為、後半力必須

Mペース寄り目標ラップ値
12.4-10.9-12.2-12.1-11.8-11.9-11.6-11.5-11.8-12.3(前半3F35.5-5F59.4 / 後半3F35.6)

今年のメンバー構成から前走初角3番手内通過がステラヴェローチェ、リカンカブールの2頭と先行比重は軽め。これらより今回はSペース寄りでのレースを想定しているので上記ラップ値より考察する。重馬場〜を考慮せず良馬場・稍重までの平均値を出した場合、近年の高速化した馬場を考慮すると5F60.9は緩いラップ構成。これは上記コース概要でも説明しているがスタート直後に急坂を経由する事、初角までの距離も長くない事から前半は比較的ペースは落ち着く傾向に出る。その後メンバー次第ではラスト5F地点、目標ラップ値でみるとラスト4F地点(下り勾配開始地点)からの持続力勝負となりやすい。ラスト3Fでは11.0付近の高いTSも求められるので持続力の中にも瞬間的なスピード性能を補完したタイプを狙う。小回りコースで直線も短い事からある程度ポジションを取れる、もしくはコーナーで押し上げていく機動力も必要になる。

ラップ適性:B+  展開:B+  総合評価:A−

新馬戦ラスト4F12.4-11.2-11.1-11.2/45.9の後半力を見てわかる様にTS要求値の高いラップを3区間で踏む高い持続性能が武器。上がりが求められる展開だと共同通信杯の様にキレ負けするので今回のラスト5-4F持続力戦というのは考えうるベスト条件。皐月賞をみるとTS要求値が低いかつ先行馬が壊滅して差しが決まる展開の中でも前々から唯一粘ってソールオリエンスに0.2差だった様にTSの質は求めずとも後半力で他馬を圧倒出来る。ソールオリエンスよりもポジション取りの融通が効くしコーナリングも比較的上手いタイプで押し上げが効く。有馬記念も不利がなければ、、という悪くはないレース内容。4歳世代の筆頭格でここも下手なレースはしない。

ラップ適性:C+  展開:C  総合評価:C

瞬発力・持続力どちらも対応出来る万能型。ただダービーの内容からみるとタスティエーラにキレ負けした様にTS要求値が高い瞬発力戦となると分が悪い印象。一方で皐月賞でみせた全馬脚の上がる消耗型持続ラップでも一頭脚色が衰える事なく追い込んだ様にTS要求値が低いかつ持続性能を活かす舞台がベストとすれば今回は傾向と逸れる。ダービーでは初角6番手で5F1:00.4で通過した様に基礎追走SPはそこそこに高いのだが器用なタイプではない上にゲートもあまりいいタイプではないので大外をぶん回す大味な競馬が多くバイアス負けが多い印象。ある程度のポジション確保必須な当舞台では難しい競馬が想定される。

ラップ適性:A  展開:B+  総合評価:A

阪神芝2000のチャレンジC、中山芝1800のスプリングSと内回りコースで重賞2勝と機動力×持続力に長けたタイプでここへの舞台適性は高い。ダービーやセントポーリア賞のTS要求値が高く瞬発力戦となっても対応できる万能型だがTS要求値の低い持続力戦でこれまでHパフォーマンスを発揮している事からも大阪杯目標ラップ値とのリンク性はある程度担保。ただ京都記念の様にラスト2Fに11.6-11.8とラストまで減速しない持続力戦となると差し切れない事象も。ある程度のテンSPもあるので前々から流れに乗りたいところ。

ラップ適性:A−  展開:B+  総合評価:A−

キャリア15戦で上がり33秒台を1度も記録していない様に明確な持続性能が武器。更に深掘るもTS要求が高いと(目黒記念や新潟記念等)持続力寄りでも伸びあぐねる、ジリ脚で差しきれないというシーンもあるので基本的にはTS要求値が低いタフな持続力戦を好むタイプで馬場は渋ったほうがいい。当週よりBコース替わりとなるのである程度ラチ沿いの傷みがカバーされる為、時計の速い高速馬場だとこの馬自身の最高打点を叩くのは難しそう。ある程度馬場が渋ってくれたほうがこの馬にとってはプラスに働くだろう。

ラップ適性:B  展開:B  総合評価:B+

TS要求値の高い低い、持続力瞬発力、小回り大箱問わず好走してくる掴みどころがなく取り扱いの難しい1頭。個人的にオールカマーの内容が非常に優秀だと感じている事からベストは後半TS要求値が平均ペースかつ上がりの掛かる持続力戦が理想。ラスト1F0.9秒減速する消耗戦で上がり35.0を好位から繰り出せるパワー溢れる走りがここでも活きる。ただこの馬の走法を見る限り理想は大箱コースで内回りコースというのは本質的にプラスには働かないとみている。また瞬間的にTS要求値が高く求められる展開だとラスト伸びを欠く要因となるので例年通りの傾向ならば適性も多少逸れ難しいレースになりそう。ただオールカマーで好位からタイトルホルダーを捩じ伏せゼッフィーロ、ジェラルディーナに完勝した内容は現状超G1級と言えるだろう。

ラップ適性:B+  展開:B+  総合評価:B+

この馬の特性から考え得る最高の条件下でのレース。若駒時には高速×マイルでも追走できていた様に基礎追走SPは非常に高い。その中で当馬はコーナリング性能の高さ、コーナーでの加速力、長く伸ばし続けられる持続的末脚も兼備しており現状このレースにおいての欠点が見つからないというのが正直。後は前走中山記念を復活の3着と捉えるのか、完璧に立ち回って上位2頭を差しきれず枯れてしまったと捉えるか。

【印】

◎ベラジオオペラ
◯プラダリア
▲タスティエーラ
☆ジオグリフ


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