読書感想文~五等分の花嫁~

 どうも、こんばんわ。noNOと申します。
 友達に触発され、初めての投稿になります。緊張。

 内容としては、題名のとおり五等分の花嫁の感想です。
 作品への感想というよりかは、各ヒロインたちへの感想といったスタンスになろうかと思われます。 

 漫画からアニメまで一気見し、迸るパトスと止まるところを知らないパッションで溢れた感情を、ダラダラ垂れ流していこうと思います。

 この文章は、ジェバンニだかジョバンニだかショパンだかルパンだかが、一晩でやらかしてくれたものなので、誤字脱字論理の飛躍根拠不足その他もろもろ欠陥がありますがご容赦を。

 もちろん全編ネタバレ(漫画11巻まで)注意です。

はじめに

 僕がこの作品に出会ったのは、およそ一ヶ月ほど前のことです。
 きっかけは、あいぽんのブックストアで第1巻が無料で読めたことです。
 (そこの原理主義者、どうか落ち着いてほしい。)

 元々存在は知っており気になってもいましたが、”可愛い女の子が表紙になっている漫画をレジに持っていけない”という不治の病を患っているので手にすることはありませんでした。

   そんな僕にとって、電子書籍でお試しができたのは正に、渡りに船でした。

 ところでこの病、誰か共感してくれませんかね?
 店員さんからすれば、僕が何を買おうがどうでもいい、と頭ではわかっているのにどうしても恥ずかしいんですよね。
 他人の目を気にしてしまうのは、子供のころからの筋金入りなので治ることはないと思います。根っからの自意識過剰ちゃんです。僕がアイドルだったら初出馬の総選挙で総合3位を勝ち取れるはず。やむ。

 そんなこんなで1巻を読み終えた僕は、続けざまにアニメを鑑賞します。
 この数か月前からdアニメに加入していたので、労せずして視聴できました。
 (原理主義者よ、静まり給え。)
 アニメ、良かったですね。声優さんの配役もドンピシャリで、違和感なく五人の声帯を受け入れることができました。
 ついでに、OPとEDは直ぐに買いました。

 そして、アニメも見終わった後にとうとう漫画を全巻揃えました、電子書籍で。当時は11巻出る直前だったので、10巻までを一気にです。大人買いです。

 アニメを見てからの漫画だったこともあり、脳内ではフルボイスの状態で読めましたね。

 驚くべきは、ここに至るまでの速度。

 お試し第1巻からアニメを履修し全巻揃えるまでに要した時間。
 僅かに1週間弱。

 土日をフル活用してアニメを視聴し、平日も夜を削り漫画を読み進めました。

 五つ子たちの可愛い姿が見たい。ただこの気持ちだけを持って、圧倒的なスピードでコンテンツを消費していきました。

 思えばこれまでの人生、これほどまでのスピードでのめり込んだことはありませんでした。
 寒い日のお風呂も、足先から少しずつ熱さを攻略するタイプの僕は、当然コンテンツにハマるのも時間をかけていくスタイルでした。

 気持ち悪い文章がスラスラ書けるようになってきたので、そろそろ本題へと参りましょう。

 ここから先はあくまでも個人の感想となりますので、悪しからず。

 五つ子全員、可愛いと思ってます。

一花



 僕は一花推しです!!!一花が一番です!!!

 今日はここだけ覚えて帰ってください。ここが山場です。

 まず見た目からしてストライクだったんですよね。超剛速球。迷わず振りぬきました。一球でゲームセット。
 1巻で風太郎に声を掛けたシーンから既に心奪われていました。ちょろいね。

 性格はお姉さん気質で、空気を読んで行動でき、場をまとめるのが上手。学業においてはあまり働かない頭脳も、実生活となるとクレバーそのもの。

 物語序盤では、五つ子たちとの関係構築に思い悩む風太郎をサポートするような立ち回りが目立ちました。
 また、奥手な三玖に対しても、風太郎への気持ちを察して背中を押すような言動が多々あり、他の姉妹に対しても、長女として良き理解者となっていたように思います。そう、、、

林 間 学 校 が 終 わ る ま で は ...

 7巻の期末試験から、雲行きと目のハイライトさんの仕事ぶりが悪くなり始めました。
 そして迎えた8巻、二乃の暴走機関車化を契機に、一花さんの闇落ち劇場が幕を開けたのです。

 いやー、これは本当に避難轟々ですよね、弁護の仕様がありません。
 えっ、この状態からでも入れる保険があるんですか?って感じです。

 世間からの風当たりは厳しくなり、早くも長女は脱落したなんて声も聞こえました。
 僕も読み進めながら、おいおいそれは止めたほうがいいのでは...って思ってました。結果的にも、三玖が聖人だったから許されてますが、普通なら人間関係の崩壊する出来事だと思います。

    だからどうした!!!

 そんなことで一花への感情が変わる僕ではなかったのです。なんなら独占欲の強い子が好きなまである。

 一花のやったことは正当化できませんし、する気もありません。ただ、そのどれもが一花への気持ちが変化する理由には足りなかった。

 要は好きになったら負けだということです。

 とはいえ、風太郎争奪レースで一歩後退したのは間違いなさそう。

 今後も一花お姉さんの活躍に期待。
 僕は、一花の可愛い姿が見ることができればそれでいいのです。

二乃

 二乃は一花の次に好きですね。愛の暴走機関車になったところでコロッと落ちました。ちょろいね。
 髪型はショートの方が可愛いと思います。

 気が強く、一般にツンデレと評されている(ような気がする)二乃ですが、僕は違うかなーと思っています。
 だってこの子、風太郎への好意を自覚してからはもうべた惚れしてるじゃないですか。デレデレじゃないですか。そこが可愛い。

 僕の中でツンデレといったらやはり、涼宮ハルヒが代表格です。
 まぁ、こちらはツンばかりでわかりやすくデレることはなかった気もしますが。
 涼宮ハルヒの憂鬱は名作です。多感な時期にこの作品に出会った僕は、様々な面で影響を受けました。内気な僕にとって、わかりやすいセカイ系の物語は、自分の人生に対するアプローチの仕方として、示唆に富んだものに見えたものです。
 古い作品といわれるようになって久しいですが、この学園青春SFラブコメディライトノベルを手に取ってみてはいかがでしょうか。

 話を二乃に戻すと、料理家事が得意というのはポイント高いと思います。
 また、なかなか素直ではありませんが姉妹思いであり、情の深い様が垣間見れます。
 僕の中では、風太郎の将来の花嫁は二乃じゃないかと睨んでいます。

三玖

 その節ではうちの一花お姉さまが大変ご迷惑をお掛け致しました!
 申し訳ありませんでした!

 よし懺悔は終わった。気持ちすっきり。心晴ればれ。明日天気になぁれ。

 三玖はクールというか、ダウナー系の印象がある美少女かなと。口数少ない物静かな子かと思いきや、あの二乃と正面から言い合う強さを持った芯のある女の子です。
 当初は、自分に自信を持てず消極的な面が描かれた三玖ですが、風太郎の言葉を切っ掛けに前向きな姿勢を見せるようになりました。

 早い段階から一途に風太郎を想っていることで、僕としても好感度高めです。

 それにしてもダウナーな雰囲気っていいですよね。もちろん悪い意味ではなく。
 こーゆータイプは概して主人公へのアタックが弱くなりがちですが、そこは三玖さん超積極的。固定観念でがちがちだった僕にはギャップがあってとても良かったです。

四葉

 大天使ヨツバエル。素直で明るく誰にでも分け隔てなく接し、自己犠牲をためらわないアホの子。
 風太郎の家庭教師業にも一貫して協力的でした。良い子。

 ところが11巻で露になった暗い過去。幼き日、京都で出会った風太郎と同じ方向を見ながらも、数年後にはまるで違うものを見ている結果になったのは運命の残酷さを感じます。
 え、それもまた一花が一枚噛んでるって?おかしいですねぇ。

 一花はともかく、より影響の大きかったのは母親の言葉でしょう。

 リボンを可愛いとしながらも、変化の理由が姉妹との差別化だと答えた途端、その考えを切り捨てます。一番になる必要はなく、一人一人が特別で大切だと。

 なぜあの時、母親は四葉の変化を受け止めずに五つ子という名の軛を打ったのでしょうか。

 まぁ、十中八九、自分の死期を悟っており自分の亡き後も五つ子ちゃんで助け合って生きてほしいという考えがあってなのかな、とは思います。

 とはいえ、もうすぐ中学生になる子供がアイデンティティを確立させようとしているのに、それを妨害するようなアドバイスを送るのはどうなのと、おじさんは思うのです。
 これもまた風太郎のおかげで改善しますが、当初四葉は自分というものを見失っており、”姉妹のため”以外の行動理由を持てずにいました。

 ところで皆さん、自我と自己の違いはご存じでしょうか。

 自我とはざっくりいうと、自由意志の主体のことです。
 ”我思う、故に我あり”の”我”ですね。
 一方、自己とはこれまたざっくり、自分自身との関係のことです。
 自分が自分を紹介する時には、自我紹介とは言わずに自己紹介といいますよね。

 デカルト以降、自我というものが哲学の中心でした。実体中心主義。
 まず何か単独で存在できる実体があってはじめて、ほかの実体と関係を結ぶことができる。
 自我があるから自己紹介をすることができる、という感じ。

 しかし、ニーチェによると自己が自我に先立って存在するというのです。

 学がないのがばれるので、詳しくは省略ですが、このニーチェの考えはとても強力です。簡単に自分が積み上げてきたものの意味を破壊してくれます。でもニヒリズムを虚無主義なんて言葉に訳したやつは罪深い。

 しかし、如何にニヒリズムが強力とはいえ、所詮は哲学。あくまで現実の捉え方の一つと言われればそれまで。

 ところがこの、自己が自我に先立つという考えはどうやら生物学(心理学かも)的にも正しそうなのです。

 最近、ネットの大海原で出会った”進化心理学”という学問がそのように思わせてくれました。人という万物の霊長を、ダーウィンの進化論で以って、ただの生物にまで引きずりおろして論じる面白い学問です。

 これもまた、人類の積み上げてきた様々なものを破壊してしまう強力な考えを与えてくれます。気になった人はググってください。僕もググってるところです。

 ニヒリズムが破壊したものの一つにキ〇スト教も含まれますが、実は仏教とは相性が良さそうです。共に世界の本質を無とするところが、親和性の高いところです。色即是空。

 そんなわけで、僕は四葉の幸せを願わずにはいられません。

五月

 何がとは言いませんが、順番に49-49-49-49-54だと思ってます。
 ついでに言うと、89-88-88-88-88かなーと。アニメのあの声、一花でしたよね?

 健康的な体と、貧乏家族のご飯をおかわりできる鋼のメンタルを持ち合わせる末っ子。時々忘れるけど末っ子。時々見せる末っ子らしさ。

 しかしごめんなさい、この子に関しては全くわからない。行動理念がまるでわからない。

 五つ子の中で唯一、風太郎への好意を抱いていない(或いは自覚してないだけ?)が、二人は似た者同士らしい。ソースは一花。

 おそらく今後は、五月が中心となったお話が展開されるのかなと。
 だって間違いなくメタ的には花嫁候補トップなのに、そーゆーイベント少ない気がするし。

 今後の活躍に期待せざるを得ません。

まとめ

 まずはここまで読んでいただき、ありがとうございます。

 そして私は言いたい、

 長くね?あまりに長くね?

 溢れるパッションと、抑えきれない脱線でここまでになってしまいました後悔はしていない。

 あれこれ書いてきましたが、伝えたいことは一つ、

 みんなも五等分の花嫁を読もう

 ということだけです。

 こんな怪文書で伝わるとは思っていませんが、本当に素晴らしい作品です。五つ子ちゃんの可愛さに、のたうち回ること請け合いです。

 では、この長ったらしい文章はこのあたりで擱筆することとします。

 またの機会があれば。

 しーゆー。

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