仕事を辞めた話

お世話になってます。

先日4年3ヶ月勤務した会社を辞めました。

もう辞めたから書きますが仕事は医療器具の販売、メンテナンスだけど主な内容は接客です。

もし仕事を辞めようと考えてる人が居れば少しでも参考になるかも知れないので書きます。

一年前に居た店舗で薄っすらパワハラまがいの
行為や言動を上司からされていました。

前の上司は所謂、意識高い系の人で年齢は僕の5つくらい上だけど元気な大学生みたいなイキり方をしてる人でした。

朝礼が他の店舗よりも長く大谷翔平の考え方を参考にしている話とかをよくしていました。

あとはオリラジの中田敦彦さんのYouTubeを業務中に見させられてこの考え方を持って仕事に取り込めとかほざくタイプです。

また普段から自分が考えている手順、言葉選び、行動から1ミリでもはみ出すと指摘してくるタイプで結果的に同じゴールに辿り着くから僕は何でも良いじゃんと思ってしまうので辛かったです。

また僕はなんだかんだで店舗に愛着を持って仕事をしていたり、接客もある程度は自信が有ったのですが月1の面談の際に

「……接客楽しい?」ってバカにされた感じで聞かれた時はなかなか辛かったです。

それでも耐えられたのは前の店舗は自分が途中から立て直しに参加して店の場所が引っ越したり、お客様の対応も色々提案して作り上げたので僕が販売した客が来たらやりがいを感じていました。

ここでメンタルが病む大事件が昨年の8月に有りました。

エリア全体の飲み会が有ってその帰りに当時の店舗の上司、別店舗の人(おっさん)と流れで帰る事になりました。

すると上司とおっさんの2対1の構図で僕の普段の勤務態度、取り組む姿勢等について延々と罵倒される時間になりました。

上司ならともかく普段一緒に仕事してないおっさんがメインで怒り始めました。

僕が「…はい…」としか言えない状況になりそれを電車内で言われたので逃げ道も無く20分は罵倒されました。

確かに僕も悪い部分は有ります。でも100%完璧な人はまず居ないです。

しかも上司から見た僕の姿なので上司が理想とする人間像になれてないので怒られている状況です。

これに関して僕に対して事実確認もせず2人で一方的に罵倒されたのはかなり堪えました。

途中から意識が吹っ飛んで気付いたら自宅最寄りのコンビニ前で泣きながらチューハイのロング缶を飲んでいました。

それから仕事に行こうとすると手足の痺れ、顔の左半分が痙攣、視界が白く濁る、薬を飲んでも頭痛が止まらない、夜中何度も起きる、電車で職場の最寄りに着きそうになると両足が動かなくなる、呼吸が上手く出来なくなる、動悸が異常に早くなる…という症状が出ました。

何とか這いつくばりながら仕事に行って、接客中は無理矢理テンションを上げて頑張っていましたがそれ以外の時間は常に泥みたいになってました。

当時の上司は全く気にする様子も無く、それどころか「最近元気無いね」のように自分が何も悪くない、気付いてない様子でした。

このタイミングである日、マネージャーが来て人事異動の話が出ました。

この辺の記憶がもうあまり残ってないんですがマネージャーも「環境変えた方が良いし、辞めるなら異動先でも良いんじゃない?」と言われた気がします。

残りの1.5ヶ月くらいは有給を多めに使って可能な限り上司と関わる時間を減らしました。

メンタルは回復しない状況なので人生で初めてメンタルクリニックを受診しました。

受診する時になって初めて知ったのですが今どこのメンタルクリニック、心療内科も予約が数ヶ月先、もしくは新規で予約を取ってない場所が多くて僕も何件も問い合わせをしてようやく1件対応してくれる場所に辿りつきました。

メンタルクリニックの先生はスラムダンクの安西先生みたいな雰囲気の人で

「職場飲み会なんて価値が無いから行かなくて良いんですよ。オッホッホ…」って軽く笑い飛ばしてくれたのは何か嬉しかったです。

そして昨年の10月に神奈川県から千葉県の店舗に異動になりました。

異動先は神奈川県のエリアと雰囲気が全然違ってかなり戸惑って最後まで慣れませんでしたが、そこはもう割り切って仕事だと思って耐えました。

とは言え別にそこの店舗が悪いとか嫌な人が居るとかは全く無く凄く穏便に過ごせました。

しかし神奈川で負った心の傷は癒える事が難しく試行錯誤はしたのですが上に書いた症状(頭痛や呼吸の辛さ)が続いている事、パワハラしている人が特に何も指導もされずに過ごしている事が辛すぎてマネージャーらと相談して僕は仕事を休職する事になりました。

4月、5月の2ヶ月間僕は休職していました。

休職期間の序盤はとにかく体力を回復させる事を目的にして睡眠時間の確保とスーパー銭湯に行ってサウナに入って身体全体の疲労感を取ることに努めました。

体調自体はどんどん良くなったのですがやはり仕事へ復帰となると気持ちがどうしても追いつかずに予定していた1ヶ月を延長して2ヶ月目の休職に入りました、

休職期間は給料が出ないので日に日に貯金が削られていき最小限の事しか出来ず更に惨めな気持ちになっていました。

落ち込まないように週2回通っている整骨院のペースはそのまま、整骨院に通った日は何もせずに帰宅。

それ以外の週2回はスーパー銭湯に行ってました。

スーパー銭湯は漫画が読める場所も有るのでそこで数時間過ごして銭湯に半日居る日も多かったです。

あと体力が落ちるのは避けたかったのでクロスバイクを片道1時間爆速してスーパー銭湯に行く日を作ったりもしました。

外食は週に1回くらいに抑えてそれも敢えて1時間クロスバイクを漕いで食べに行ったりしてました。

これに加えてラジオのタイムフリー、YouTubeで怪談話を聴く、U-NEXTで太田上田を観る

こういう生活でギリギリな精神状態を何とか乗り切ってました。

たまに友達と電話する時はいつも泣きそうになってました。

仕事に対するモチベーションは全く回復しませんでしたが休職期間があまりにも惨めだったので6月から仕事に復帰しました。

いざ出勤すると手の痺れ、顔の痙攣、首を絞められているような息苦しさは改善されずそれが物凄く強く出る日も有り復帰三日目はすぐに早退しました。

雑務や掃除などを任せされこのまま少しずつ仕事に戻るのかな?と自分でも思ったのですが本部からの指示ですぐには接客はするなとなりました。

これくらいは休職してた立場なので全然理解出来ます。

復帰して数日してから本部の人とリモートで面談する機会が有りました。

体調面の心配もされましたが気になったのは

「100%の状態で仕事へ復帰してもらわないとこちらも困る」と繰り返し確認された事です。

人によって何が100%なのかも違うし、そもそも100%で仕事してる人なんて果たして居るのか? という疑問も復帰してまだ万全じゃない人にそれを言うか? の疑問も同時に出ました。

そして本部の人が実際に店舗に来て僕と面談をしました。メインは体調面での確認でした。

その後、僕の復帰一発目の接客も視察してました。

そして数日後。本部の人が数人と人事の人、マネージャーを含めてリモートで面談しました。

そこで言われたのは

「業務改善命令」という内容の書類を見せられました。

内容は…

・接客態度が悪い

・スタッフ同士で協調性が無い

・売り上げ目標に達してない

等々です。

また先日人事が来た時、僕の接客を見て

・笑顔が少ない(面談時も)

・接客時に声掛けが少ない

も追加で言われました。

まず復帰一発目の接客だけを見て今回の指導を受けるのはマジで意味が分からなかったです。

あと業務改善命令も後に当時の店舗の上司と話した際に改善内容で上がっていた項目は特に思い当たる節は無く、千葉の店舗からの評価は特に悪いものは無かったです。

またパワハラをしてきた元上司らに聞き取り、指導はしたのか? と僕から突っ込んですると

「聞き取りはした。それについてのレポートは出してもらった」

の回答のみ。

長くなるので割愛してまとめると

・今回の業務改善命令は異動前のパワハラしてきた上司に聞き取った僕の評価

・今の店では特に問題無いし、そもそも業務改善命令が出されているのは上司も知らなかった

・パワハラの事実は聞き取りはしたがそれに対して罰則や指導は無し。にも関わらず僕への指導はロクな確認もせずに出してきた。

めちゃくちゃ理不尽な事が同時に起き過ぎて脳が追い付きませんでした。

そこから仕事への意欲はもう完全に無くなり体調もまた悪くなりそうでした。

ここから本格的に辞めることだけを考えました。

この会社で頑張っても僕の努力は評価されない

仮に頑張って昇進してもパワハラするような人と立場が同じになる

そして今の店舗では仕事をあまり振ってもらえず窓際族みたいになりかけてる(上司はそう観てないけど体調が悪いならあまり接客させるなという本部の命令有り)

上記が常に脳内を回って辞めた後のプランを必死に計画していました。地元で住む家、転職活動、失業保険等の確認を完璧に確認した。

※ここで一旦実家に帰って仕事を辞めたいという話を親にするのですが色々反対されて心が折れて闇堕ちした話は割愛します。

そして闇堕ちした僕は辞めるにあたって人事とこんな交渉をしました。

「今住んでいる家は社宅で会社の都合で引っ越してきた。その経費は全部会社持ちだが辞める時も会社がそれを負担してくれますよね? だって元々地元で生活している所を会社の都合で引っ越ししたので。あと適応障害になったのも会社の人が原因ですしそれが無ければ辞めないので。
だから引っ越し費用と退去費用、あとは新居に掛かる初期費用も出してください」

こうメールで投げかけると人事のオバハンは

「本来はこれに経費を出す前例は無いのですがイトーさんの体調が心配なので神奈川から千葉に来るのに掛かった引っ越し費用と退去費用は会社が負担します。しかし初期費用は難しいです」

と来ました。

意外と柔軟な対応だなと思いました。しかし折れずに僕はメールで交渉を続けました。

「ありがとうございます。私は入社前から一人暮らしをしています。なので初期費用は掛かります。前の店舗で仕事を辞めたとしてもその家に住んでいたら初期費用は掛からない計算です」

と返しました。

すると人事のオバハンは

「分かりました。では礼金の相場の6万円は出します。これでどうですか?」

と来ました。これはまだ上げられそうだったので

「私が検討している新居の初期費用は約24万円です。ここで提案なのですが私はこの体調不良、元気が無い状態で仕事を続ける事は可能です。ただパフォーマンスは明らかに落ちてます。このまま数ヶ月雇うのはコスパが悪いです。初期費用を負担して頂ければ私はすぐに辞めます。

また出すのが難しいようで有ればパワハラを隠蔽しているので訴訟も検討中です」

と投げました。するとオバハンから

「初期費用として半分の12万、引っ越し代として◯万円、退去費用の負担をします。

その代わりに明後日の6月30日で退職。そして残りの有休は買取りで対応したいです」

と返事が来ました。

僕は

「ありがとうございます。費用に関してはそれで合意します。

ただ有休は私に権利が有り、本来買取りは法律で禁止されてます。また有休の定義は心をリフレッシュする為の期間なので最後の出勤は明後日で良いので7月は全部有休を使わせてください。

余ったのは買取りで良いです」

と返してこれで話がまとまりました。

僕が言わなかったら地元に帰る資金が0円だったのですが約20万円近く得る事が出来ました。

遺恨、不信感、苛立ちは有りますがこれを和解金として受け取る事が出来たので僕は何とか闇堕ちから復活出来ました。

最後の出勤日になり、送別会も断りました。帰りのミーティング時、僕から一言話す場面も有りましたが波風立てたくなかったので体調がどうしても回復しなかったですと説明して僕の4年間は終わりました。

一年前から辞めたいと思ってたけど辞めるのが決まるまで物凄い速さで進んだのでまだ正直焦ってます。

今は新居の入居日、引っ越しの日にちを確認いている最中です。

千葉での生活もあと1週間くらいです。

高校時代の部活仲間がたまたま千葉に住んでいるので引っ越す前に会うのが楽しみです。

めちゃくちゃ長くなりましたが仕事を辞める時の参考になったらなと思い書きました。

仕事を休んで休職すれば時間は掛かるけど傷病手当金というものも入ります。医者に書類書いてもらう必要あるけど。

僕の場合は特殊ですが思った事を会社に言って戦う事も大事です。

今回に関してはひたすらメールで抗議の文章を作って戦ったのですが、学生時代に深夜ラジオへメール送りまくってたおかげか分かりやすい文章を作れたと思ってます笑

悩んだら逃げて良いと思います。

正直この先の未来も不安だけどあのまま会社に居たらもっとヤバかったので。

もし悩んだりしたら僕にDMをください。

何の解決策も出せないと思いますが聞くことは出来ると思うので。