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フラジール(ViVid BAD SQUAD / BAD DOGS)の冒頭文章に関しての考察

本家と改変された部分を主に見ていきます。

※この記事にそういった意図はありませんが、普段筆者は彼らを腐った目で見ているので注意
※上が本家、下が悪犬です




yuraruであろう→tayuruであろう
虫を殺したこともない→他己を殺したこともない
気持ちわりいんだよ→気持ちわるいんだよ
無口でコワ〜イってなったりします→相容れないと思われたりします
本当の気持ち悪さを内包している→相容れなさを内包している

色的にも恐らく🥞の事っぽい。多分☕️と出会う前。
"他己"とは「他人が見た自分のイメージ」という意味だから、『他己を殺したこともない』は恐らく猫被りによって周りのイメージを崩したことがない事を指している。
『気持ちわるいんだよ』は自己紹介映像からして、他人から指摘されているっぽい。
『相容れない』は今までに🥞の夢を馬鹿にしてきた人達の事かと思われる。



いやでもちょっと待って→いやだが少し待って


最後の口調のみの改変。細かい所まで変えてくる流石プロジェクトこだわりフルコースセカイ。色や口調的にもここは☕️と確定してもいい。
『人は人のコンテンツ性に過剰に期待してしまう』の部分に関しては、春道が☕️のクラシックへの才を見出していたことに酷似している。
『コミュニケーションに問題があるとしたら』の部分は、PoNの春道に理解して貰えない☕️の苦悩の要素だと思える。



きもちわるいけど意外とおもしれーじゃん→相容れないもので意外と右手を噛む犬
嬉しいんだけど→嬉しいのだけど
出来ないんですけど→出来ないんですが

また出てきたぞ『相容れない』。これどっちなんだ。
『右手を噛む』の部分はしょーみ意味わからないけど、まずは利き手の可能性を考える。様々な描写から考えると、🥞は右利き、☕️は左利きやクロスドミナンスや両利きの可能性がある。この場合、この場面は🥞の事を指すことになるがイマイチ確証が持てない。
次に、スピリチュアルな意味で考えてみる。調べてみると、右手の怪我は「言動の見直し」「自己表現の大切さ」を表し、手を噛まれるのは「互いの距離感の格差」、そして犬に噛まれるのは「男性の友人とのトラブル」「対人ストレス」となる。
……あまりにも☕️すぎて笑えない。

ひとまず後者の説を信じてみると、これは☕️視点で、セリフ部分は🥞になる。そうなると、次に続く文章が全体的に不穏になる。
『意外と』と言うには、🥞にとっては☕️は噛むような存在に思えなかった。要するに、反抗だとか裏切りとかの意味を含めているかと。そうなると、「偶然拾った☕️がめちゃくちゃ才能あった」という意味にも取れる。
そんな感じで続きを見ていくと、『その可能性に極振りして接してくれたのは本当に嬉しいのだけど、いかんせん観察眼がない』とでてくる。つまり「自分はそうではない」と言っている。さて、ここで思い出されるは例のメインストーリーでのいざこざの原因の、「RAD WEEKEND超えに本気になれていない」という事。それを含めて前半三行を自分なりに訳してみると、

「こいつとならRAD WEEKENDを越えられる」と思って信じて相棒にしてくれたのは本当に嬉しいのだけど、いかんせん俺にはそんな覚悟はない

となる。それに続く『口から息を──』の一行には自分の事への自身の無さが現れている。
そして最後の文章。『しねの気持ち以上の贈り物』を「☕️が🥞に思う」ではなく「🥞が☕️に思う」と逆転させてみると、自分の半端な覚悟に気づいた🥞は自分に死んで欲しいと願うだろうと☕️が思っている、ということになる。
『それで手打ちとして頂けませんか?』の"手打ち"は「確執を取って和解すること」。自分が半端な覚悟だと気づいていながらも、🥞と一緒に歌っていたいし本気で歌に挑んでいるのだと思っているからこそ、こんな自分を許して欲しいと言っているかのよう。
でも。




気取ったことをやってんじゃねー→気取ったことをやっているな
いや思ってもいいけど→思ってもいいですけど

続く☕️視点。
『言葉にちゃんとできるとそれが思想になる』との事で、今まで反抗の言葉すら出せずにいた☕️だからこその考え。
『気取ったことをやっているな』は☕️と春道どちらにも取れるが、『そのことを僕に伝えないでください = 何も言わないでほしい』と続くので、恐らく春道のセリフ。
纏めると、ここは気持ちを言葉にして反抗し始めた☕️がそれを反対しないでほしいと言っているように取れる。



改変がひとつもないと言うのにあまりにもピッタリすぎる文章。確実に☕️です。
『嫌いになられてしまう』との事なので、もう喧嘩別れした頃かと。この場合は「失望されてしまう」とも取れるか……?



好きだった漫画→好きだった本
あたまがおかしいのが悪いんだけど→耐えられない僕が悪いんだけど

フラジールは全体的に☕️視点が多め?
『記憶を失っている』『すごく好きだった本』『楽しかった会話』『やらなきゃいけないこと』。この全てを☕️の幼少期の記憶に当てはめると、途端に色々な考察が浮かんでくる。
『記憶を失っている』は少々無理矢理があるが「学校行事などの大抵は忘れないような出来事を忘れてしまっている」と取ってみる。☕️は学校行事や体育に参加できなかったので、他のクラスメイトなどが過去の思い出話を語っていてもその事が全く印象に残っていない☕️は『記憶を失っている』と形容しているのでは。
『すごく好きだった本』はそのまま幼少期に読んでいた本かと。☕️は昔から読書好きだろうが、徹底して指を傷つけまいとしている家が本を好きに読ませていたかというとあまり確信は持てない。読む時間はあったとしても、レッスンの為に時間を縮めていたり手袋をさせたり誰かの同伴の元読ませていたのでは? この場合、すごく好きだった本があったとしてもそこまで内容を覚えることは叶わなかっただろう。そして時が経ちその本は処分され、「すごく好きだった」という事しか残らなかったのだろう。
『楽しかった会話』は友人との会話の事、もしくは🌟との会話。友人といっても、メインストーリーから読み取れる通り☕️は事情があって人付き合いが悪かった。体育も禁止されていて勉強も出来ていたとなると、何も知らない子供にとって☕️が妬みの的となるのは理解に及ぶ。恐らく楽しかったのは最初の頃か。だから薄れていってしまったのだろう。
次に、🌟。幼い頃はそこそこ交流があったものの今はそこまでお家にお呼ばれされていないように思える。それに加え、🎹の体調が次第に不安定になっていき会える日はめっきり減った。そして段々、記憶は霞んでいって。
『やらなきゃいけないこと』はほぼ確実にクラシックの事だろう。練習や指鳴らしに日々のストレッチ、クラシックの為に毎日様々な事をこなしていた。いつでもずっとピアノやバイオリンを弾いていたのに、今となってはその感覚すら薄れてきてしまっている。自分のやりたい事を出来るようになって嬉しい反面、今でも「クラシックから逃げ出してしまった」と自罰的な☕️はこのことを後ろめたく思っているのだろうか。
人生経験が少なく不完全な記憶を持っているから春道に失望されてしまうし、🥞達にも迷惑をかけてしまう。
でもそれは誰も悪くないし、耐えられなくて逃げてしまった自分が悪いのだけれど。



人からほめられるのが→■からほめられるのが
作ってこなかった曲が作れる→違う曲を弾ける

わざわざ人が黒塗りになっていて、一文字入りそうなので恐らく黒塗り部分は"父"と入る。でも☕️、お前春道に褒められたことあんのか……?
『もらった嬉しいことや、ちょっとしかない自分で拾ったものとかを捨てていってるのか』の部分は、カラフェスサイストにて言及されていた「辛いと認識してしまうと頑張れなくなる」という情報を合わせると、幸せな記憶があると今の辛い状況に耐えられないから捨てていってると捉えられる。これは先程の記憶云々の部分とリンクできるっぽい。
『春に居間までとは違う曲を弾ける』、これは確実にピアノ。この場面は途切れ途切れの部分が多くあまり考察が進まないが、『■■■向いてないか』の部分はどう当てはめるか悩む所だ。無難にいけば、"ピアノ" "歌うの" "音楽に"だが、文脈的にピアノだろうか。



なれるようになってしまって→なれるようになってしまった

過去形やんけぇー!
こうなると『今一番怖いこと』の範囲が変わってくる。本家だと現在進行形なので本題は画面外にあると推定できるのだが、こちらのバージョンでは『なんでも良い!ってなれるようになってしまった自分』とも取れてしまう。これはクラシックをやらされ続け反抗の意志を失ってしまった☕️の事を表しているのだろうか。



自転車で→通りを抜けて

ヴァ!!!!!(挙動不審)(雄叫び)(大暴れ)(天変地異)(魑魅魍魎)(大爆発)
本家でも橙色というあまりの奇跡。🥞さん、あんた男だよ。
待ち人来る、天国来る。比翼の片割れを見つけた二人にとって、天国はもう見上げるだけではなく飛んで手を伸ばせば届くようになったんやな……
しかしこの後にくるのは『ぐじゅぐじゅしたおれを──』の再掲。しかも背景暗くなってる。嫌な予感しかしない。




嬉しいんだけど→嬉しいけれど
するんだけど→するんだけれど

『たまにある悪意がおれをへし折ろうとする』は例の夢を軽視してくる人ら。プレス機で潰そうとしているのは、その悪意なのだろうか。そうすると、🥞はその悪意を年単位の努力で押し潰したんだろうか。
『いちばん優しい世界に近い世界』は、先程の天国と繋がるのだろうか。とすると、その世界はビビッドストリートになる。確かにあの場所は謙さんみたいにいい人も多いけど同時に悪い人も多いから、そう形容するのもそうだろう。




にゃあにゃあにゃあにゃあにゃあにゃあにゃあにゃあにゃあ→わん

BAD DOGS!!!!いやBAD DOGだ。
喧嘩別れ後なんだろうなぁ。どっちが言ってるのかと考えると、☕️は喧嘩後活動をしていないから一人活動していた🥞かもしれない。



含みを持たせた微笑みで→含みを持たせた眼差しで

過去一の読解難。
『大人になったこと』は喧嘩時に☕️の言った「そろそろ大人になったらどうだ」とリンクしている? ☕️はつまらない足掻きをやめて、🥞は小さなイベント一つに固執しないで、互いの想いを知覚出来ないまま大人になってしまう。そして、☕️は呪いという名のまじないを、🥞はそのまま呪いを互いにかけあっていく。
『水死した爆弾』は役目すら果たせずにただそこにいる、中には確実に反抗の力があるもの。『鈍く光る』ということは、それだけ劣化が激しいのだろうか。
確かに心には強い意思があるというのに、眼差しでしか互いを認知出来ない程には離れてしまった。片翼しかないから、地上には上がれず水底で上を見上げることしかできない。水の中だから、破裂しても何にも届きやしない。
そういった言葉を二回も繰り返している。わざわざ繰り返しているのだろう。
…………ポエムか?



考察はこんな感じです。
こうして一つ一つの意味を考えていくと、キャラクターへの理解がだんだん深まっていきます。
この考察を糧にしてくれたら嬉しいです。

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