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涙はエゴ

これは多分、
「私はもっとレースを楽しみたかったのに、もう叶わないじゃないか」
という傲慢で身勝手な涙だ。
生きているんだし、充分なのにね。
競走馬に産まれた彼女を好きになったわがままな私を今日中には殺す。

「競走馬でなければ」
その生しか存在しないんだから、ifの生と、幸せを比べるのはナンセンスだ。
そもそも自分ではない生き物の幸せをはかるのも人間のエゴだ。
今ある生が幸せであるように祈るしかない。

ほんの少しでも違うことに気がとられていたら、
すれ違って通り過ぎたであろう短い期間、
おっかけられて幸せだった。

オークス制覇は十分すぎるほどの大義だし、
秋華賞の13着も、二度ジャパンカップも、京都札幌も、秋天とアメリカジョッキークラブカップの汗が出るような追い上げも、
全部だいじにしまっておこう。

きっとオカンも大変だろう、だが楽しみだ。
泥遊びも鉄球遊びもいっぱいして
寝藁じゃなくて美味しいもん食べてほしい。

おつかれーべんちゃん!

ありがとうねありがとうね
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てか競馬ファンのみなさまいつもこんな思いしてらっしゃるの?
まじですごい。

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