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それ、ちゃんと猫に説明した?

なんかちょっと珍しいかんじの事を言うかもです。
先に言っておくと、
スピリチュアルな話でも、
医学的な話でも、
なにかを信仰する話でもありません。

私の体験談です。
(正確には私の周りの人の体験談ですが)


知り合いの範囲でも、
知らない人のブログやツイートでも、

「○○さんが亡くなって、愛猫がごはん食べなくなって衰弱してしまい、後追いした」

って言う話をよく聞くし見るんですけど、その度に思い出す話。



私はもう家を出たあとでしたが、実家で猫を飼い始めました。

台風のあと、庭でウジまみれになって動かなくなっていた所を助けて飼い始めた野良猫だったので、なかなか気性の荒い子でしたが、兄にだけはたいへん懐いていてべったりでした。

2年位経って、兄は大学ために実家を出ました。

そこから突然猫がごはんを食べなくなって、どんどん痩せてしまいました。
母が病院に連れて行ったそうですが特に悪い所も見つからず、数日経ってケージの段差から落ちてうずくまってしまい、また病院に連れて行ったそうです。

そこでお医者さんが、何か環境に大きな変化はあったか、と聞いてきたので、一番懐いてた兄が大学に行ったことを話すと、

「それ(ネコ)ちゃんに、ちゃんと説明した?」

って言われたそうです。
えぇ、いや説明って、もちろん「行ってきまーす、さみしいなぁ」的なナデナデとかはしたかもだけど、
猫に向かって直接しっかり「お兄ちゃんは家から遠い大学に入学したからしばらく帰ってこないよ。お休みにはまた会えるよ。わかった?」とは言ってないですけど、みたいな話をすると、
ちゃんと言わなきゃダメだと怒られたそうです。

結局特に病気などは見つからないので(栄養的な何か処置はしてくれたのかもですが詳細はわからない)そのまま帰宅。
母が、猫に向かってめちゃくちゃしっかり兄について説明したら、
その後から徐々にごはん食べるようになり、休暇で帰った兄が謝ってからは、すっかり元気になったそうです。

猫でもやっぱり言葉はわかるんだね。
「雰囲気で察するだろう」「聞こえているだろう」ではなくて、ちゃんとしっかり話さないと疎外感かんじてしまうし、納得できなかったのかね、寂しかったんだね。

って母と話していました。


それから7〜8年経ったころ。
友達のお父様が亡くなり、「猫がご飯食べなくて、病気とかは無いんだけど、、」と、友達が困っていました。

まあ思い出しますよね。で、

「お父さん亡くなったって猫にちゃんと説明した?」

って言ったら、キョトンとされますよね。
お父様に特に懐いていた、というわけでもなかったそうで、
友達も、えぇー?と言っていましたが、
お母様と一緒に、猫にちゃんと話して説明したそうです。
そしたらそこからだんだんごはん食べるようになったらしい。



なんか、よくこの話すると笑われちゃうんですよ。
でも私は、猫が言葉分かったからだと思ってます。知らんけど。

もちろん状況も猫もそれぞれだし、「これで絶対にごはん食べるようになる!」とかそういう話じゃないです。

いつかどこかで、環境の変化に傷ついている猫の周りで、
思い出されたら嬉しい。


それだけ!

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