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cheer for "SELECTION PROJECT" #26 アニメ総まとめ キャラクター編①

本題に入る前に。コロナ感染でお休みしていた荒井さん・水野さん・下地さんが無事に復帰されたということで一安心しています。当時は心配しすぎのストレスのせいなのか私が体調を崩していました(実話)。

さてさて。地味~に続けているセレプロアニメ総まとめシリーズ。
アニメ放送後9-tieの皆さんはどんどん次の作品(アニメに限らず)への出演も決まっていますし嬉しい限りです。

というわけで今回から3回に渡ってキャラクターとキャストさんにフォーカスした記事を書こうと思います。
まずはSuzu☆Renaの2人+αについて、どうぞ!

1.美山 鈴音(CV矢野 妃菜喜さん)

第1話で天性の歌声を持つことが示唆されていたものの、彼女の本当の強みは「好きなことをやり抜く」という愚直なまでのひたむきさであり、それが鈴音を主人公たらしてめていると言っても過言ではないと思います。

そして彼女は誰かを責めたり貶めたりすることをしない一方で、自分に否定的な態度をとっていた初期玲那に歩み寄っていける懐の深さも併せ持っていました。

強烈な自己主張をするわけではないが9人を結びつける要石。
それが私の抱く「9-tieのセンター」美山 鈴音です。

矢野さんはそんな鈴音を演じる上で「少しだけ病弱なイメージで演じるようにした」と話していた(出典忘れました…)ように、主人公としては個性が弱めなキャラクターではあったものの、むしろその「普通さ」が多くの視聴者にとって親近感を覚える要因だったのではないでしょうか。

物語の都合上、色々と苦労が絶えない鈴音でしたが、最初の山となる第1話北関東予選決勝のラストは鈴音、ひいてはセレプロそのものを象徴するシークエンスでした。
その重要な場面を矢野さんが見事に演じきったからこそ「Only one yell」が第13話まで重要な曲であり重要なワードでもあり続けたのだと思います。

一見気弱にも見えるのに、実は歌に対する情熱や誰かを笑顔にしたいという強い想い入れを秘めている。そんな意外性も魅力のキャラでした。

鈴音が自宅にいるときの気の抜けた感じとか好きなので、欲を言えばメンバーの前でもそんな姿をもっと見たかったですね。

2.花野井 玲那(CV水野 朔さん)

ツンデレ枠でありライバル枠でありもう一人の主人公枠でもあり…という役割てんこ盛りのキャラクター。

パッと見のイメージと水野さんのクールな声質が見事にマッチしているとともに、物語中の変化が最も顕著なキャラでもあったのではないでしょうか。

細かく区切ると「第1話~第3話中盤」「第3話後半~第8話中盤」「第8話後半~第9話後半」「第10話前半~第10話後半」「第11話~ラスト」といった具合に、鈴音への好感度ストーリー進行に合わせて水野さんの演技が変わっていくので、それを追っていくのも楽しみの一つでした。

水野さん自身もインタビューやラジオなどで玲那のツンツン具合をネタにしていたりもしましたが、鈴音以外のキャラと絡みが少なかったのでその辺は気になるところです。まあ仮に1次審査で栞・詩と同チームになっていたら危なかったと思いますが…。

外見や性格など基本的には鈴音と対になるようデザインされていたと思いますが、実は玲那も周りを気にかけているということが序盤から描写されており、終盤で見せた献身的な姿からは結構似た者同士なのかもと思わされることが多かった印象です。

「Naked Blue」のMVでは凪咲・まことゲームをして子供っぽい表情や負けず嫌いなところを見せていましたが、素の性格は勝気というか広海に近かったり…??

物語において色々なものを背負っていたというのもありますが、玲那が出ているシーンで泣かされることが多かった印象です。特に第8話~第10話はいま見ても泣けてきますね…。
難しい役どころを担った水野さんの今後の活躍に期待大です!

3.天沢 灯(CV早見 沙織さん)

劇中では既に故人ではあるものの、登場人物のみならずオーディションそのものにすら影響を与えた天沢灯。彼女を演じたのは「アイムの沙織」の一角である早見沙織さん。

早見さんの声優としての実績に関しては世に知れ渡っているのでここでは言及しませんが、メタ的にはそういう役者さんが灯を演じたことで「伝説のアイドル」という設定に説得力が増したと感じています。

第1話アバンタイトルは灯のライブシーンを病床の鈴音が見ている場面ですが、結局このシーンで生まれたものが13話かけて描かれていくのがセレプロなわけです。
ということでここで灯が話した「皆さんのエールに感謝の気持ちをこめて。この歌が誰かの希望となりますように」という台詞はセレプロのテーマそのものであったとも言えます。

セレプロラジオで早見さんが出演された回に私のメールが採用されておりそこでも書いたのですが、「アイドルとしての天沢灯」「玲那の姉である花野井灯」どちらの表情も魅力的で、だからこそ彼女の心臓が鈴音に移植されているという事実の重さが辛くもありました。

早見さんが歌った「Only one yell」はキャラソンの域を超えているというか、歌唱力も相まってjazzyなお洒落さすら感じます。一度でいいから生で聴いてみたいものです。

4.来栖 セイラ(CV大西 沙織さん)

アニメ2期はアイドル世界大会に出場した9-tieが決勝でアメリカ代表のセイラと激突だな!
…という新テニスの王子様的な妄想をしているのは私だけではないと思いたい。

出番は少ないものの視聴者に強烈な印象を残した鈴音のライバルキャラである来栖セイラを演じたのは「アイムの沙織」の残る一角である大西沙織さん。

大西さんも数多くのアニメ(と有名なラジオ)に出演されているので実績は言わずもがな。セイラは才色兼備・人好きのする性格・努力家という欠点が無さすぎる強キャラなせいで物語から退場させられた気もしないではないですが、もっと大西さんの演技を聴きたかった視聴者も多かったはずです。

灯は鈴音にとって憧れであり夢の存在でしたがそれはあくまで大きな枠組みの話であり、セイラはより具体的な目標として鈴音のモチベーションを加速させるきっかけになっていました。
それが第2話における「Girls be ambitious!!」のシーンであり、セイラの人柄がよく表れている印象的な場面です。

また、同じく第2話の鈴音との通話シーンでもわかるように、ただ明るい性格なだけではなく相手の心情も的確に汲み取っていて、仮にこの人がオーディションを辞退していなかったら他8人にとって大きすぎる壁になっていたかもしれません。

個人的に大西さんはこういう「意志の強い美人キャラ」を演じると右に出る者はいない、というイメージなのでまさにその期待通りでした。


今回はここまで。
次回記事ではSplasoda°の4人について書いていきます。