映画時評『PERFECT DAYS』
またもや周回遅れの感想になりますが、ヴィム・ヴェンダース監督の新作『PERFECT DAYS』を観てまいりました。結論からいうと、本作はヴェンダースの最高傑作ではないかと思います。
舞台は東京。押上のアパートに住む平山という男が主人公です。(偶然の一致ですが『東京物語』で笠智衆が演じる役も平山です)平山は渋谷区の公共トイレの清掃員をしていて、家族や恋人はおらず、閑かで慎ましい暮らしを営んでいます。そんな男の日々のルーティーンを描く映画です。
ほかの人の感想を漁ったうえで、