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映画時評2022&2023

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2022年10月から2023年12月に劇場公開していた映画の感想記、時評をまとめたものです。
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2023年6月の記事一覧

被害者から加害者の視点へ変遷するフィクションの風潮。『怪物』是枝裕和×坂元裕二

『万引き家族』と『ベイビーブローカー』を見て、いまいちピンと来ない監督だった是枝監督、でも今回の映画は結構いいぞ。 というのも発端が坂元裕二の脚本であることや、川村元気プロデュースによる絶妙な塩梅が功を奏したのかもしれない。 『万引き家族』と『ベイビーブローカー』は舞台や筋書きこそ違えど、本質はともに同じで、是枝監督の家族観というものが濃厚にある。 大家族的、昭和的というか、ちょっと保守的で古いのが気にかかった。 『怪物』に関しても、最初は安藤サクラ演じるシングルマザーの