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一度死んで生きかえった
寒さに震え知らない部屋でうたた寝していると、美しい娘が乱れた掛け布団をそっと掛け直して僕をみつめ微笑んでいた。ああ、洋子ちゃんだ。
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僕はよい気分で抱擁しようとしたら、ふわりと体が浮きあがりすり替わるように、ゆっくり螺旋を描きながら高い天井に向かって昇ってゆく。ううんこれは、まさかと思い下をみると安らかな寝姿の僕がいた。
眺めが一変した。そしてそこはすべてがシルバートーンの砂漠のような丘に立っていた。
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やさしい風の音が聴こえる。地表には何もなく空、そう見あげた空らしい宙は、はれあがりあかるい灰色で、星も月もたいやうもない。夜でも昼でもないところ。
優しさに満たされ、きっと誰かのために愛を捧げたいと確信したときに目が覚めた。
時計を見ると午前二時二十分
呼吸が乱れたくるしさから回復すると、とても気持ちよい。元気回復だ。
そのために一度、死んでいたのかな。
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もっともっと、すきな人たちに親切に優しく接したい
すぐに、すぐにだ。
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