魔王戦本戦1回戦【バックギャモン大会】第2部 自戦解説

キレは良かったが実力不足の3ゲーム目

2-2でお互い残り7点で勝利という展開だ。

キレッキレ状態が続いていた3ゲーム目。最初の手番は私だった。

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序章での考え方を基にすると、私のマッチ勝率が50%を上回ったので、喜ぶべきところだが、そんなことはしない。負けてるときは絶望し、勝ってるときは喜ばないというのが、私のギャモンだ。メリットは何もない。

このゲームは単純なゲームだったが、私のミスが出てしまう。しかも、大反省級のミスだ。その手前から流れで見ていこう。

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よくわからない36を振ってしまう。少し考慮した。安全に進める手(7/1 6/3)とお荷物になりそうな18を進める手(18/9)の2択に絞った。後者の手を選ぶと次のような局面になる。

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次の相手の手番に1でも5でも6でもヒットされてしまうので、さすがに選べなかった。ちなみにこの手は169点の大エラーである。そして次の一手がこちら。

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13の駒を2枚動かす手(13/8 13/7)と18の駒を1枚逃げてしまう手(18/7)がある。正直この局面は簡単ではない。しかし、先ほどと違って、18を外した方が得だとする要素が多い。

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この局面を見てほしい。先ほどと違って、まず相手に打たれる目は1と6だけである。さらに、相手のインナーにブロット(一人ぼっちの駒)が残っている。次に相手が12や62を振ると、私の駒をヒットしつつ、一人ぼっちが埋まるちゃんだが、ほとんど無さそうだ。

以上のことから解析的にも正着は18/7だ。難しい手だが、どうせ後々外さなければならないのでから、今外せということだ。私は12や62を恐れすぎてしまったので、13/8 13/7を選択してしまった。

ここで大事なのは1手前に18外しを考えていた、ということである。ギャモンには流れが存在する。一手前に外したいのなら、次も外したいと考えるのが自然だ。169点エラーでも外しを考えていた人が、最善手のときに選べないのは明らかに実力不足だ。

間違えておいてなんだが、個人的にはギャモンにおけるクイズはあまり得意ではないし、そこまで意味がないと考える。この局面のように、一手前から外したいと思っていないと、次に外そうとは思わない(もちろん私レベルの話)。ダブルに関しても、その局面だけをとらえるのではなく、1手前からの感覚や、流れを重視したほうがいいのではないか??(ここでいう流れとは、選択肢に入る手の推移のこと。)

例えばAという局面があって、悩んでダブルを打たなかったとする(ノーダブルかダブルテイクで悩んだとしよう)。そして、自分が少しいい目、相手が少し悪い目を振ったBという局面が現れたとしよう。Aの局面で悩ましかったのに、そこからさらにこっちが有利になったのだから、Bではダブルが正着だと考えるのではないだろうか。Bという局面だけを取り出して、クイズに答えられるのは、相当な強者だけだと考える。私にはまだ早い。

もちろんクイズにまったく意味がないわけではない。ただ、もっと自分に合うような勉強法があるのではないかと、一石を投じてみたかっただけだ。基本的にはちはやふるのこの考え方がいいだろう。『これと決めた道で知らないほうがいいことなんて一つもないわよ

ちなみにこのゲームは私がダブルを打って、相手がパス。1点を獲得した。



心の折れた4ゲーム目

3-2のやや有利なゲームになった。

まだまだこの時はやる気に満ち溢れていた。しかしこのゲーム、気づけば7手目にして次の局面に。

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4が振れなければほぼ終わりである。6や1で18の駒を打っても、ダブルされそうだ。そして祈るようにダイスを振る(クリックするだけだが)。

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なんと振れてしまった。幸運である。喜んで相手の20の駒をヒットする。そして3手後。

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この3ゾロを振られ、4手後。

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フルプライムを作られてしまった。ほぼこのゲームに勝利はない。エクゾディアが揃ったようなものである。バックギャモンというゲームに欠陥があるとするならば、このフルプライムであろう。やられている側は、負けがほぼきまっているのに、ひたすらダイスを振るだけというほとんど意味のない時間を過ごさなければならない。麻雀のツモ切り機能のように、適当に動かしてくれる機能が欲しくなってくる。もちろんこれもゲームの展開の一つだが、無駄な時間であることに変わりない気がする。私はこういうゲームには向いていないのかもしれない・・・。

そして、12手後、ダブルが飛んできた。

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あまり良い言い方ではないのだが、私はこれを「介錯」と呼んでいる。よろこんでゲームを終わらせ、パスすることができるのだ。本来介錯とは、身内や仲のいい友人にやってもらうので、対戦相手に使うべき言葉ではないのだが・・・。

スコアは3-3となり、お互いにあと6点で勝利が見えてきた。


なんとか復活した5ゲーム目

3-3でまた互角に・・・。

これはやばい。自分で集中力が切れたのがわかってきた。そこで、自分の頬っぺたを思いっきり叩き、目を覚ました。常套手段である。このゲームは何気ない序盤から5手目。

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最強の1ゾロを振る。いわゆる一夜城と呼ばれるもので、一手で4プライムが完成するのだ。23のアンカーを取る手を少し考慮しつつも、8/7(2) 6/5(2)と喜んで動かした。そして数手後の私の手番。

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気が付けば相プライム戦に。プライムに対抗できるのはプライムだけである。いずれどちらかが崩れることになる。エクゾディアを海に捨てさせるのだ。そしてこの局面で私はダブルを考慮した。かなり悩ましいダブルである。おそらくこのゲームで最も時間を使って長考した場面だ。

まず、プライム勝負になっているときは、プライムが前に進んでいる方が不利である。なぜなら先にプライムが崩れてしまうからだ。この局面は、相手が明らかに進んでいる。私は10の二枚の余裕があるし、4を作ってから、2を作るまでの時間が稼げそうだ。

ただし懸念した点としては、なかなか4が埋まらないこと。次に相手に4に出てこられるだけで、かなり苦労しそうである。そして、この瞬間の5ゾロなども怖い。所詮穴あきのプライムなので、連続系ではないことも、私を悩ませた。

と、いろいろ考慮したが、それでもダブルがいいと判断した。

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実際はダブルテイク。打たないと155点のエラーになるところだった。ここはテイクかパスかは甚だ難しい。観戦のいぺさんもパス寄りだった。対戦相手のえいさんもパスを選択した。正直テイクできる理由を私も教えてほしいくらいだ。


調子の出てきた6ゲーム目

4-3でややリードした局面だが、ほぼ互角位だろうと考えていた。しかし、先ほどのゲームのダブルは打った私もテイクかパスかわからなかったので、パスしてくれてむしろ助かったとは感じていた。そして7手目。

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13から1を攻撃する手(13/1*(2))と4プラを作って駒を逃げる手(22/10 13/7(2))の2択である。しかし、先ほどのゲームで点数を取れたこともあって、このゲームはかなり調子が良かった。当然のように22/10 13/7(2) を選択した。①プライムは勝率が高い。②駒を逃げる手は勝率が高い。というのは知っておくといいだろう。解析的にはせいぜい40点程度の差で最善だった。

そしてその次の局面である。ピップ差は134-151(17ピップ差)

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自信満々にダブルを打った。まずはこちらの方が1枚駒が逃げていて、ピップで勝っているので勝率が高い。そして、攻めるチャンスもあり、6がらみで24の駒も逃げることができる。解析は次の通りだ。

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丁度ダブルテイクである。キレッキレになったといえるだろう。(ノーダブルでも1点エラーなので、打たないでもいい気はするが・・。)

そして気が付けば必勝形になった。

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この52は考えてもわからないので、適当に動かした。誰か最善手の理由を教えてほしい。

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そして数手後ブロット発生。(画像は動かした後)

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そして次の相手の手。

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お掃除されてしまった・・・。そしてこの後、相手からリダブルが飛んできてパス。相手に2点も取られてしまった。このときは、またもや私は負けムードになってしまった。


デュースな7ゲーム目

4-5 少しリードされる展開に。

相当気持ちの悪い展開になってしまった。この7ゲーム目は、後から見返してもわからないものが多かった。このゲームは読み飛ばしてもいいかも、自分で書いててもあまり面白くない。

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さっぱりわからない。後から見てもわからない。わけわかめである。解析結果はこれ。

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誰か教えてくれー。そして2手後、ついに相手からのキューブが来てしまった。

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かなりつらい展開だが、まだ即やられないだろうということでテイク。解析的に大テイクだった。

そしてまた、全然わからない。もはや記事を書くことを放棄しているようだが、わからないものはわからない。

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解析結果を見てもさっぱりサファリパークである。こういうのって、一生、理解できなさそう。

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そしてこのゲームは最終的に私がリダブルを打って、相手のパスになった。

4-5 → 6-5になった。私はこういう展開が大嫌い。デュースがずっと続くみたいな感じ。とっととダブルギャモンとかで、早く試合を終えてしまいたい。苦しい時間は短い方がいいとか考えてしまう。そもそもこのゲームにあまり向いていないのかもしれない・・・。とネガティブな気持ちのまま第3部へ・・・。


次回に続く・・・

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