サンマルクカフェの和食定食

下北沢の駅の前で子どもが、
アスファルトに寝そべり手足をバタバタして
泣いて大きな声で「帰りたくない」と、
これぞお手本というような駄々を捏ねていた。状況から推測すると、その子の家族とは他に、親戚なのか友だちの家族なのかは解らないが、2グループの家族がいた。
おそらく、自分ところの家族だけ帰ることになったのだろう。

それを見て小学生の頃、
「 9 − 2 」の引き算が出来なくて
泣いたのを思い出した。
「8−5」もそれ以外もできたのに、
なんでかそれだけが出来なかった。
隣の女の子も「 7 − 3 」が出来なかった男の子も
みんなできてて、先生も次の問題にいこうとしていて、ひとりぼっちになったように思えて寂しくなったのを思い出した。
取り残されたようなあの感覚。
なんで僕だけって思ってその吐き出し方が泣くことしかなくて、泣いてた。

あの子も多分、そんな感じだったのかな。
次の日になったら忘れてると思うけど。