愛は残酷

誰かに愛されたいと生きて来た

誰かを愛したいと生きて来た

しかし

愛とは思いの外
残酷な物だと知る

報われない愛は死を
夢見る様になり

何度自分を殺しただろう

それも
只の死では無く
相手を巻き込んでの死で在る

何度も構想を練った

相手の家の前で首を吊る
これは本気で考えた

相手の男も家族も困るだろう

一人で海に沈む事も考えた

しかし
どうしても相手が赦せない!

結局自分で弁護士を探し
裁判に任せる事にした

婚約も既に済ませ
沢山の人が二人の事を
知っていたので
話は割りと早く進み
相手も素直に応じた

二人の結婚が破談になった訳、
後で聞けば

其れは私の父親の態度だったそう
相手の両親の所に
父と二人で挨拶に行った時の
父の態度が悪いと、
相手の両親がへそを曲げたそうだ

そして相手も両親に押しきられたのだろう

ため息しか無かった、

結局、普通よりは少しばかり
多目の金額で話は付き

二人の関係は終わった

お金など端から望んで無かったし

そんなお金など残して何になるかと

友達を誘い夜な夜な
スナックで呑み明かし
一年位で其のお金は使い果たした

別に惜しいとは想わなかった、

せいせいしたと
其の時は想っていた

今では少し、、

其れ以来

愛とは残酷だと知る