ちちおやのはなし。

何書くかな、と思ったけども記憶の補完としてまずは父親のことを。
僕の父親は飲んだくれの酒乱だった。会社には朝早く行き(3時とかに家を出ていたので今考えると何してたかは謎である)夕方には帰り、相撲や野球を見ながら毎日晩酌(主にニッカレッドのロック3、4杯、夏は+ジャイアント毎日2L)をし、酒で金を溶かす男だった。お袋とはしょっちゅう口論をしていたし、我が父ながらろくでもないやつだったなぁと思うw今は笑えるのは僕自身がとっくにおっさんなのと、既に鬼籍でずいぶん経つのも多分にあると思う。
賭け事も大好きでお袋とは金を使った話でよく揉めていたのを覚えている。いわゆる貯金の使い込みをしていたらしい、全くどうしようもない。褒めるところはほぼない男だったが、大人になるにつれ、そのどうしようもない男の言うことがわかってくるから不思議なものだ。父親が嫌っていた親戚がほぼ全員僕が見てもろくでもないのだから、なるほどあながちただのダメでもなかったのかと妙に納得したりする。
今でも頭に浮かんでは腹の立つ話を一つw
それはちちおやの葬儀のこと、思いがけず喪主になってしまった僕は葬儀社から色々と説明されていたが頭はグルングルン、金のことばかり気にして悲しむ暇など1ミリもなく(褒められた人間ではなかったのは前述の通りなので別にそれほど悲しくも無かったが)今以上に金もなかったので頭を抱えていた。金どうしよう?葬儀は身内だけで出来るだけ節約するつもりで近い親戚以外には伝えるつもりもなかったがどこでどうなるのか知らないが、わらわらと遠い親戚まで伝わって次から次へと斎場にやって来る。嫌でも来てしまったものは追い返せないので(今考えたら追い返せばよかった)仕方なく皆中にいれると、口々にちちおやを褒め称える。いいやつだったと。(死んでから言うなよ)どうやら外面はそこそこ良かったようだ、だがしかし、やっぱりそれでも言いたいことがあるのもいたようで、夜中まで昔話をしては飲み明かしていたのがちらほら。酒瓶の数が増えるたびに気が気ではないのだが、そのうち酔っぱらい同士で喧嘩まで始める始末。お前ら何しに来たんだと、人の金で飲んだくれて、挙げ句故人を偲ぶでもなく昔話で喧嘩ときたもんで、あのときお前がとかなんとか言いながらつかみ合いをしている、ほとほと呆れて我慢できなくて止めるんじゃなくて怒鳴り散らしてしまった。「ふざけるな!さっさと寝ろ!!!」これだから田舎の親戚はいやなのだ。えーっと何の話だったっけ?wそうそう、ちちおやの話はこんなものではないくらいエピソードに事欠かない男なのだが(ほぼ伝聞)他の話はまたの機会に。そう言えばちちおやに見た目がコピーロボットレベルで似てきたので(最近手術後の傷まで同じところに出来た)やっぱり同じ人生を歩むのかなぁと最近は思っていたりする。そうなると残りは3年、と思うとこんなnote始めちゃったりするのだw終活みたいなもんかな。🗿

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