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#18『”経験豊富な女の子”SHISHAMO「こんな僕そんな君」を語る』

今回は2013年11月13日ににリリースされた1stアルバムSHISHAMOの4曲目に収録されている「こんな僕そんな君」について語っていきます。

この曲はSHISHAMOの曲の中では珍しく男目線の歌になっています。毎回どういう曲か簡単に説明しますが、今回はCメロからの展開が衝撃なのでどういう内容になっているかはあえて伏せておきます。是非最後まで読んで下さい。

残念ながらMVはありませんが、YouTubeにて音源がありますので載せておきます。

それでは、歌詞や曲について語っていきます。

一番Aメロの歌詞

つき合ってから 手もつなげないまま
つき合う前とはこれといって変化はないよ
告白したあの日 僕の鳴り止まない胸の音と
忘れられない 君の照れた顔

「こんな僕そんな君」作詞:宮崎朝子

本当は手をつないだりして、彼女との距離をもっと縮めたいけれど付き合う前と何も変われないでいることから、この男の子はおそらく恋愛経験が少ないことが読み取れます。

主人公の男の子はきっと勇気をだして告白したんだろうなってことが伝わってきますね。「忘れられない 君の照れた顔」というフレーズ。そりゃあ、彼女と付き合うことになった日のことは忘れられませんよね。

彼女も照れた顔していたことから、両想いだったということが推測されます。

一番Bメロの歌詞

僕があげた安いネックレス
喜んで毎日つける君
もう かわいいなあ…

「こんな僕そんな君」作詞:宮崎朝子

毎日会える関係かつ、「安いネックレス」とお金がそんな無いことから主人公の男の子は学生ということが想定されますね。

彼女のためにプレゼントしたものを喜んでもらえたらそれは凄く嬉しくてたまらないですよね。しかも毎日つけてきてくれるなんて…まさに「もう かわいいなあ」ってなるのも頷けます。

一番サビの歌詞

君の手を握りたいのは
嘘ではなく本心だけど
二人並んで歩いてると
それだけで満たされちゃうのさ

「こんな僕そんな君」作詞:宮崎朝子

やっぱり好きな人とは手をつなぎたいですよね。でも、好きな人と一緒に入れたらそれだけで満足っていう主人公の気持ちも分かります。また、手を握るという行為はちょっとまだハードルが高いなという主人公の心理も隠れているように思えますね。

手を握りたいと言われたら少し驚くかも知れませんが、きっと悪い気持ちはしませんよね。純粋に相手のことが好きで関係を深めたいから求める訳じゃないですか。この辺は、そういうスキンシップが好きな人もいれば、苦手な人もいるのでに人によりけりな気もします。

二番Aメロの歌詞 

君には清純な白が似合う
まるで君の心映すみたいだから

「こんな僕そんな君」作詞:宮崎朝子

清純で白が似合う女の子ってどんな感じでしょうか。繊細で優しいとか清潔なイメージを私は思い浮かべます。

この主人公の男の子はそんな彼女の清純さに惚れているのが伝わってきますね。

二番Bメロの歌詞

僕があげた安いネックレス
「値段なんて関係ない その気持ちが宝物」 

「こんな僕そんな君」作詞:宮崎朝子

「値段なんて関係ない その気持ちが宝物」というフレーズ。きっと好きな人にプレゼントを選ぶときにこっちの方が似合うかなとかこれだったら喜んでくれるかなとか凄く悩むじゃないですか。そういう気持ちが宝物ってことですよね。こんなことを言われたら、さらに惚れ直してしまいますよね。

二番サビの歌詞

ヘタレな僕の不甲斐無い行動力の無さを許して
本当は君のその細い指に想いを馳せてたよ
君の笑顔に隠された 君の本当の気持ちも
その時はまだ何も知らず その笑顔を愛していた

「こんな僕そんな君」作詞:宮崎朝子

主人公の男の子は手をつなぎたいのにつなげないでいる自分のことを臆病で情けないと思っていて、そんな僕だけど許してねってことですよね。なんだろう男なんだから女の子をリードしなきゃとかそういう風潮ってあるんでしょうか。

「君の笑顔に隠された 君の本当の気持ちも その時はまだ何も知らず その笑顔を愛していた」というフレーズ。ちょっとこの後の展開を匂わせてますよね。これはこの後にどういう意味か分かります。

Cメロの歌詞

ある日見てしまった 君の本当の姿
君の首には いつもと違う派手なネックレス
他の男の肩に身を委ね
僕のことを「物足りない」と呟いた

「こんな僕そんな君」作詞:宮崎朝子

うわーーーって感じですよね。まず主人公の男の子と付き合っておきながら、他の男と会ってる時点でアウトですよね。「値段なんて関係ない その気持ちが宝物」と安いネックレスを毎日つけてくれていた清純そのものだと思っていた彼女が、派手なネックレスをして他の男の肩に身を委ねて歩いていたら言葉を失いますよね。しまいには、主人公の男の子のことを「物足りない」と呟いてるところまで耳にしてしまうという展開…。

主人公の男の子の気持ちを考えると胸が痛くなりますね。でも、「物足りない」っていうこの言葉が彼女の本当の気持ちなんでしょうね。

最後のサビの歌詞

経験豊富な女の子 僕じゃ物足りない女の子
清純だと思っていた 僕には刺激が強すぎて
本当は本当に君のその華奢で白くて綺麗な肩を
一度は抱いてみたかったよ
走り去るには力がないから
歩いて帰った

「こんな僕そんな君」作詞:宮崎朝子

こういうことって実際あるんでしょうか。人は見かけだけじゃ判断できないってことですよね。

「本当は本当に君のその華奢で白くて綺麗な肩を一度は抱いてみたかったよ」というフレーズ。これまでも手を繋ぎたいけれど、中々行動を起こせないでいる主人公の男の子の様子が描かれていましたよね。

実はそういうスキンシップを彼女は望んでいて、主人公の男の子が思い切ってアクションしていたら、結末は変わっていたのかも知れませんね。でも、主人公の男の子にとっては彼女のことをとても清純な女の子だと思っていたからこそ、必要以上に大事に想ってしまい踏み込めなかったように思えます。

「走り去るには力がないから歩いて帰った」という最後のフレーズ。もう今すぐその場から逃げ去りたいけれど、ショックが大き過ぎて気力がなくなってしまったという心理状態ですよねきっと…。

この曲、口笛を吹きながら終わるんです。それがまるで、主人公の男の子がたそがれてるような感じを表しているように思えて、何とも言えない悲しい気持ちにさせられます。

まとめ

付き合っていた女の子が清純だと思っていたら、実は恋愛経験豊富な女の子で自分の知らないところで他の男に会っているところを目撃してしまうという曲でした。かなり残酷な歌ですよね。

サウンド面からいうと二番のサビまでは二人の恋愛が上手く進んでいるようにスローテンポで穏やかな曲調でしたが、Cメロの”他の男の肩に身を委ね僕のことを「物足りない」と呟いた”辺りから歌い方も感情的になっていてサウンドも激しくなっているのが分かりますよね。初期のころから、歌詞とメロディーを上手く調和出来てるのがSHISHAMOは凄いなと思います。

うーん、この歌に出てくる女の子がどこまでが本心だったのかが疑問ですよね。主人公の男の子が告白した時、女の子は照れた顔をしていたことからその時はおそらく好きだったと思うんです。その後の、主人公の男の子がプレゼントした安いネックレスを毎日つけていたという点と、「値段なんて関係ない その気持ちが宝物」という女の子の言葉が嘘だとは信じ難いけれど、もうその頃を境に女の子はなんだか「物足りない」と思い始めていたのかも知れないですね。

主人公の男の子にとっては悲しい結末でしたが、この女の子をきっかけに人を好きになることの喜びは得られたと思うんです。少々女の子に対してトラウマを抱きそうですが、男の子は何も悪い事はしていないのでまた好きな人ができたら自信をもって次の恋愛に挑んでほしいななんて思います。

「こんな僕そんな君」いかがでしたか?歌詞の結末は衝撃ですが、ストーリーがあって面白い曲になっているなと思います。皆さんも是非聴いてみて下さい。

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