天木翔の詩(うた) 4/4
21世紀の扉を
命をすり減らしている君へ。
あまりに 人を愛しているからこそ
憎しみすら感じてしまう君へ。
豊かさの中で、厳しい貧しさを知る君へ。
本当の飢えを知っているからこそ、
優しい言葉を信じれない君へ。
悲しみに慣れすぎて、喜びを忘れた君へ
裏切られることが あまりに多すぎて、
幸せが 恐ろしくなってしまった君へ。
あまりに、多くの不公平と不幸を知ってしまった君へ。
人の言葉のむなしさと無力に
絶網を感じて、涙すら流せなくなった君へ。
もう一度、精神(こころ)の扉を開き、
少しだけ、微笑みを思いだし、
ほんの少しだけの優しさを、許してあげて。
そして、何よりも
君自身を許してあげよう。
心の中でいいから、
声を上げて、泣くことを認めてあげよう。
そして、何も言わずに、
黙ってそっと、迎えてあげよう。
君自身を。
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