2011年8月4日木曜日翼が ない。

10代後半。兄弟二人の生活。
飢えて 希望もなく、弟の心を支えるすべを失いかけていた。
生活費が ない。退学を考えていた。

そんな時、学生運動の嵐が、東北の封建的な城下町にも及んでくる。
学生会選挙。誰がなるかで、騒乱の形が決まる。
哲学科の教官が来て 僕に言う。お前 立候補しろよ。
ソクラテスの波紋と言う僕の書いた小論文が、気にかかったらしい。
同級生たちが 賛成に回る。

弟は、僕が誇り。僕が潰えたら、何もなくなる。
自分自身が 生きるためにも 自分の主張を 自分の想いを 投げかけてみよう。

空腹で、動くのも面倒な 痩せこけた長身の男が、人と ほとんど話した事もない、笑顔も忘れたよ うな男が、これからの学生のあり方。これからの日本に着いて、学生たちに語る。同級生、びっくり したろうな。

当選。学生会長になる。

生活の危機を知った仲間が増え、カンパも増え、飢えが 多少解消(笑)
弟も元気になったかな。

でも 当選した瞬間から、自分の無知に悩まされ始める。
それは、やむを得ないが 最大は、夢を一にする仲間がいないんだ。
挫折から抜け出せず、学生運動に 自分の優越を求める人ばかり。
まわり見て 何処にも 日本を 貧しい人たちを 真剣に考えてる人に会えなかった。

今と 同じ。
想いがあっても翼が無い。
両翼を支えてくれる人が いない。
これでは 飛べない。戦えない。
大きく羽ばたけない。

昨日 突然、昔の気持ちを 思い出した。
翼が無い。
一緒に このビジネスの未来を
会社の理念を 語れる人に 出あわない。

また あの時と同じだ。
僕には 全然 進歩が無いね。

違うのは インターネットの世界が広がっている事。
いつか 出会いは あるよね。
あきらめないで 行こうか。

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