天木翔の詩(うた) 3/4

夢の形

夢は 恥らいながら、語るものだ。

いとおしい者の

かわいたくちびるに そっと触れるように

心の扉を語りたい。

高くそびえる檜の美林よりも、

下草が生え、雑木の繁る

広葉樹林帯のような

たくましい組織がいい。

大きいものも、小さいものも、

さまざまな色合いのカオスがいい。

ゆるやかだけれども、

それぞれが自主的で、自由闊達であって、

そのくせ、お互いの努力と

それぞれの立場における良さを

認め合える組織がいい。

そこでは、土壌が共有の財産だ。

自らの仲間をはずすために、

ブルトーザーで、削ったりはしない。

日本の広葉樹林帯の豊かな土壌こそが、

ひとりひとりのそれぞれの夢を守り、

育てられる共通の地盤ではないか。

それが 私の夢。

夢の形。


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