2013年12月28日土曜日思い出の ベルマーク

 ベルマークって 知っていますか。
ベルマークのついている商品を買うと そのマークがついていて
それを学校などに持っていくと 一定の率で換金できて、備品を買ったり、
寄付ができたりする便利な制度です。
  でも、どんな便利な制度も 利用の仕方ひとつで、人を傷つける武器になります。

 私が 中学の時、先生がこのベルマーク運動に のめり込みました。
 教室の後ろに 生徒一人一人の成績表(棒グラフ)を作りました。
結果は、親を巻き込んだ 競争です。
貧しいこと、お金持ちの差が グラフで明確になるわけです。
高価なものを必要もないのに、このためにだけ変える子供と
ベルマークのついているものを買ってと 親に言うこともできない私と。
棒グラフは ほとんど伸びません。
 
  教師のたくさんベルマークを集めてきた生徒をほめる言葉が、今でも聞こえてきてしまいます。

私の結論です。

少なくとも 私の経験した 中学教育は、
貧富の差と その結果の違いを 子供に 教える場でした。 

クラスで、一人だけ 3年間、給食も弁当も 食べれなかった私。
昼休みは、じっと机で下を向いていただけの私。
中学の修学旅行は、一人、近くの山を散策して過ごした私。
  ベルマークは、そんな思い出の端の方にまだ、引っかかっています。

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