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作曲 スケールモードに慣れてきたら

あくまで僕の経験則による手法の紹介です。

スケールモードによる制約の中で、
フレーズやメロディを作る事で、
音階について鍛えられる要素がいくつもあったと思います。
音階を重ねて、随時変化するコードを流しても、
それだけで深い味わいがあったりします。

僕は一定期間、自分なりの作曲法を確立するまでは、
スケールモードだけで作曲してました。

歌を作ると、独特な歌になるような気がしますが、、、
例えばインド音階なら、本当にラーガを作れると思います。
僕は歌は作らないので、
日本人の方で挑戦されている方が居れば、
ぜひ聴いてみたいと思います。
きっと、JioSavaanにあるインドの音楽みたいな曲なんだろうな。
ラーガ、聴いたことあります?
なんとも言えない、美しい音楽ですよ。
僕は、しかし、インストを作る人です。

ソロフレーズやシーケンス、僕はメロディ自体はあまり作りませんが、
音が制約されているので、
組み合わせ、鳴らす音の順番、リズム、上昇下降、、、
結局、普通のコードスケールでやる事と大差はないのです。

スケールモードには、特徴付ける音が存在し、
その音を連続で聴いていくうちに、
これはスペインっぽいな、
これはインドっぽいな、
これは日本っぽいな。
これはなんか教会音楽チックだな。
これめっちゃダークだな。
となる訳です。

あなたがもし、コード進行しか知らなくて、
そんな響きのある音楽を作りたいと思ったら、
コード進行を詳細に解説する教材から、
そこにたどり着けるのでしょうか。
(教会音楽チックな響きには辿りつけるはずだが。)

僕は特徴音(特性音)への拘りを持ちながらも、
都度特徴音かどうかは気にしない作曲もしています。
理論上、絶対的に間違いの少ない音楽になると信じていますし、
そのスケールが持つ、独特の響きを重視する場合には、
無意識に特徴音を使っていると思います。
特徴音をかなり低い頻度で使うと、
全くそのスケール感を感じられない場合があるのですが、
それって普通のコードスケールの曲なだけです。

だから、間違いはないと信じています。
僕の鍵盤は下手くそですが、
耳と感性、あとはステップ入力修正で補っています。

僕の場合、
何気なくテーマ、ジャンル、方向性のいずれかを決め、
スケールを決めたうえで曲を作りながら、
ある特定の感情やシーンが浮かんできたり、
途中でアイデアが浮かぶので、
コード進行を組み立てなおすのが、
下手だし、苦手だし、面倒さを感じる事があるので。
昔MIDIベースのDTMをやっていた時は、
ひたすら目で作っていて、自分の感性と程遠い音楽だったんですよね。

一つの枠に捉われず、不惑(不枠?)の音楽を作っていますから、
途中で、これは、明らかにスケールモード外の音を使いたいと思えば、普通のコードスケールに路線変更することはあります。

逆はあまりないかな。
前述のとおり、最初にテーマやスケールを決めているので、
今までそのパターンはありませんでした。

ともかく次の音を選ぶのに迷わず、
印象の強いフレーズを作れるのが、
スケールモードの利点といえます。

逆説をいうと、普通にコード進行の上で、
いろんな音を試し、選ぶのが当たり前ですよね。
でも、得られる結果が、少し違うような気がしますね。

リリースから、だいぶ日が経っていますが、
この曲は今でもたまに聴かれています。
インド、お経のような響きでしょ?

再生回数は、AudioStockさんの影響力なだけだと思いますが、
BGMとして他の作家さんと並列で聴かれると、
このおっさん独特だなと思われているのかなって思います。
どうなんだろう?皆さんへ聴く術がないので分かりません。

ヒンドゥ教のカーリーをテーマにしています。
ジャンルこそ違いますが、伝えたい風景は、
下記の本場の音楽と変わりません。
もっとも。
僕はたった今下記の曲を知って感激してますけど。


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