VR EXPOに参加しました!

オンラインと展示のハイブリッドスタイルで行った
VR EXPO 参加しました!

こんにちは、趣味も仕事もxR漬けの日々を送るミクニです。
今回は、8月4、5日に行われたVR EXPOについて、展示会への初参加で学んだこと、xR業界がこのコロナ禍でどんなビジョンを掲げているかなどお話しできればと思います。

VR/AR/MRビジネスEXPO(VR EXPO)とは

VR/AR/MRビジネスEXPO(VR EXPO)とは、VR/AR/MRの活用に関心のある企業・投資家等の皆様を対象に、トレーニングや3Dデータの活用、コミュニケーション、プロモーション、エンターテイメントなどさまざまなユースケースに取り組んできた企業の体験展示、ならびにビジネスマッチングの機会を提供したオンラインと展示を融合したイベントです。


初参加は学びだらけ

今回、弊社シネックスジャパンは、はじめての参加となりました。 オンラインパート後に現地展示会に申し込む二部予約制を感染症対策として行っての開催です。
出展社の多くはアプリやサービスなどを開発されており、さすが開発会社のみなさん !バーチャル会場の作り込みが遊び心もありすばらしい。
展示会は登録制の少人数対応なため装飾も控えめにと思っていたのですが、
あまりにも殺風景だったため、デジタルホワイトボードの Surface Hub 2S を置き、サイネージ代わりにしてみました。
「 HoloLens 2 (マイクロソフトのMR*装置 )で見えている映像も簡単に投影できますよ」といった話をしたところ意外なところで問題解決の手助けに。
というのも、HoloLens 2の装置の提案で一番の悩みは、機器を装着しないとどういった映像が見えているかわからないこと。
人数分の機器が用意できないとき、全員同時に見せられないのが悩みだったそうです。
Surface Hub 2S があれば、無線でモニター出力ができるので、機器越しにはこんな世界が見えていますとリアルタイムで見せられる!ということでした。


【写真】
【写真】密を避けた結果、さびしい感じになってしました! 熱気はすごかったです!

次に、このイベントを通して感じたことをお伝えしようと思います。

制約があるとわたしたちは飛躍する

この2年わたしたちは多くの制限の中で日々暮らしています。
できなかったことができるようになる喜びより、
当たり前にできていたことができなくなるストレスの大きさを実感されている方も多いのではないでしょうか。
活路を見出すひとつとして仮想空間はわたしたちのビジネスや生活での活用を期待されています。
密にならないためには? 移動のリスクを解決するには?  
新たなミッションが加わることによって、利用用途や活用の仕方が広がってきました。
今直面している問題をどう解決しようしているかというと、xRだからできるよりリアルな疑似体験をトレーニングに活用する取り組みが進んでいます。

今行われているビジネス分野での活用

現在、ビジネスの分野でのトレーニングの中でも事故防止や防災が注目されています。
労災防止のためのヒヤリハットなど事故防止業務改善を今まではプレゼンベースで行っていたものを、
VR空間を使って臨場感を増やし理論と体感を促すものなどです。
こういったことは、ビジネスの分野だけではなく、地域活動として今後取り入れられていくのではないでしょうか。
災害防災訓練は幅広い年齢への対応が必要な各自治体でも課題となっています。
パンデミックや水害、地震などの天災はどこの地域でも起こる可能性があり、すでに起こっています。
ハザードマップを3D化して防災訓練ができれば、歩道か車道か、どこに坂があるのかなど、避難する上での情報を知識としてだけではなく、体感として体験できる。
しかも、密にならない・接触しない条件で災害防災訓練できることは、まさにニューノーマル。
こういった分野でもどんどん活用が進みそうです。
そのためにも、体験がリアル化していくのが注目されています。

リアルに歩み寄り没入感を表現していく

わたしたちがモノごとに没入するには五感が必要だと言われています。
視覚・聴覚・嗅覚・味覚・体感覚。
VRの世界では、 視覚・聴覚にアプローチすることで、
理解するといった思考や判断を働かせることや、
ドキドキする感動するなど感情が引き出されたりしています。
もっと、没入感を出すには? そんなところを開発者は日々考えています。
今回のVR EXPOの中で、開発者の方々にこんなお話を伺えました。
仮想空間の開発者として現実を見てみると、なんて解像度の高い世界なんだ!って思うそうです。
ゲームの世界観の参考にと観劇を見に行ったらリアルに圧倒された!といった声も。
わたしたちと視点が逆ですよね。
身体表現の情報量に圧倒され、これを仮想空間に転用するとなると、
どうやって優先順位をつけるべきか悩ましいほど。
映画やゲームで、「すごくリアルに感じる」といった賞賛は、
いかに五感情報が多く受け取れるかといったところにあるのかもしれません。

リアルとバーチャルの垣根はどうなる?

メタバースやデジタルツインという用語をご存じでしょうか?
仮想空間やxRが開発されていくなかで、個々の開発が相互つながりを持ち始めています。
ピースが合わさって地図ができてきた感じでしょうか。
その中で冒頭の用語が提唱されてきています。
メタバースとは、ひとことでまとめるのが難しいワードですが、ゲームや仮想空間などで特定の目的に縛られず、現実空間のように多種多様な活動が行われる世界をいいます。
また、デジタルツインIoT(モノのインターネット)やAI活用のさらに発展的な活用を指しています。一部の機器だけでなく施設全体、街全体がデジタル化され現実空間の情報と連動することで、モノやヒトの流れのさらなる効率化やシミュレーションによる未来予測も期待されています。
リアルだけ、バーチャルだけと境界を作らず、その時最適な空間を選べるようになる未来がすぐそこに来ています。


まだまだ、落ち着かない毎日ですが、場所にとらわれない仮想空間をより充実したものにし、
少しでも日々感じているストレス時間を新しい体験の時間に変化できるようがんばっていきたいなと思っています。
xRの未来にワクワクしかないxR担当ミクニでした。



【*】
xRとは、下記3つを総称した用語です。
AR (拡張現実)
VR(仮想現実)
MR(複合現実)

Surface Hub 2S
https://www.nexpect.jp/surface-hub-2s/

HoloLens 2
https://www.nexpect.jp/hololens2/