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少しだけShantanの話をします

柴田幸仁です。多分、取り留めのない話をすると思います。

このブログを見てくれている人は皆、SHANTAN(シャンタン)については知っているのかな?とは思いますが、三重大学前のシェアスペースですね。

僕がシャンタンを創った理由等は、昔作成したプレゼンに簡単にまとまっているので、貼っておきます。

ちなみに、小文字のShantanと、大文字のSHANTANの違いは、運営団体の名前は“Shantan”、店名は“SHANTAN”と、自分なりに使い分けています。

また、店名の頭がFree spaceであったり、Share spaceであったりするのは、途中ビジネスモデルを転換した関係で、店名も変更した事が理由です。(無料ではなくなったので)

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上の画像にもある通り、対外的な正式オープンは2017年6月1日だったんですね。

丁度、去年の今頃は、凄まじい勢いでリノベを行っていました。リノベというよりかは、最初の方は工事でした。大量のゴミを外に出し、壁をぶち抜き、床を全て剥がし、その後改めて床を張り、ペンキを塗ったり…。

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僕が初めてあの場所に足を踏み入れたのは、2016年12月、年の暮れでした。その時は、カレー屋さん(7月まではVickyというお店がありました)が撤退したばかりで、Vickyの遺構というか、物(ゴミ)が散乱した、ネズミが這う様な場所でした。また、その頃は土足での立ち入りでした。

そんな場所を借りると決め、工事に取り掛かったのは2017年3月、それから一年以上が経ち、間もなく、オープンからも一年が経とうとしています。

どんな場所でも、名前を付けて“運営”の様な事をすると、愛着が湧きます。大量の自己資本を投じたり、手塩にかけて育ててきた感もありますが(笑)

この一年間、シャンタンを舞台に、様々なドラマが繰り広げられてきたのですが、その中でも、先日、非常に印象深い出来事がありました。


この話をしたいのですが、前情報として、シャンタンはオープン以来、2階に住む大家さんと揉めています。

また、大家さんとの抗争が激化したのは、明らかに、9月にビジネスモデルを転換してからです。

知っている人も多いと思いますが、シャンタンはShere spaceとして、三重大学の部活サークルを対象に、“一人500円で16時間貸切”というモデルで、スペースレンタル事業を展開していました。

朝まで貸切にしていたので、僕ら運営の管理が及ばす、大家さんが不利益を被る様な事件が多発したのですが、とは言え、このビジネスモデルに変えなければ、シャンタンは8月の時点で潰れていました

大家さんが、怒っている理由は、大きく三つ、①夜間の騒音。②近隣住民への迷惑行為。③共有部分の使用方法。だと思います。

僕が復学した4月からは、この部分に関して細心の注意を払い、利用者に対して厳格なルールを設け、運営を行っておりました。


そんな中で、5月19日土曜日に、シャンタンである飲み会が行われました。

飲み会の最中、2階から大家さんが降りて来たので、外に出て、大家さんと二人で話しました。

明らかに怒っている大家さん、怒りで震えていました。

僕は、改善はされている、しかし迷惑を掛けているのは事実なので、そこに対して、謝罪をしながら、『何故、これ程大家さんを怒らせ、自分の信用度を下げてまで、シャンタンを運営しているのか。』と思いました。

僕は、比較的、良好な関係を築いたり、その関係を平穏に維持する事が得意だと思っています。相手の感情を汲み取ったコミュニケーションが出来ると思っていて、大家さんも僕の事を人間的に嫌っている訳ではないと推察しているのですが、もう僕と大家さんの間には、決して埋まる事のない深い溝がある様に感じました。これまで何度も話し合いを重ねましたが、大家さんは、もう僕のことを一切信用していないなと感じました。

この日の飲み会も、僕としては、考えうる可能な限りの配慮と対策を講じて挑みましたが、結局、もう一段階、僕の信用度を下げる結果になったなと、外で大家さんと話しながら思いました。

その後、大家さんは2階へ戻り、僕も中へ戻ろうと扉を開けたその時、衝撃を受けました。そこには、下の動画の光景が広がっていたのです。


この光景を見た時、『僕は間違っていなかった』と思いました。

例え、信用が地に落ちたとしても、大家さんが精神を病み倒れたとしても、悪名が轟いたとしても、この光景を創る為であれば、それは間違っていないと、そう強く思いました(笑)

この飲み会の一体感、玉石混交の雰囲気、カオスさ、

これは、SHANTANがなければ、決して生まれるものではなかった。

ただの飲み会ですが、この飲み会は、居酒屋や宅飲みでは到達しきれない域に達していると、そして、それにはこの場所が不可欠であると。

提供していたユニークバリューが、はっきりと目に見えました。

この空間創りの一端を、SHANTANが担えているという事を、誇らしくさえ感じました。


ただ、この飲み会がトリガーとなり、SHANTAN三重大前店は、6月3日を以って、店を閉める、事実上の強制退去となりました。


実は、この飲み会は、僕が主催したものではなく、後輩がサークルの飲み会としてシャンタンを利用し、僕は駐在スタッフとして見ていただけでした。その後輩も元はと言えば、僕が大学2年生の頃に運営していた球技サークルのメンバーで、シャンタンを創設する原体験であり、ミッションの礎が完成した第一回三重大学生交流会(Xmas Party)にも来てくれていました。

これは、何か繋がっている様にも感じ、また、一つのストーリーが完結に向かっている様にも感じました。何よりも、「学生同士が繋がりを構築する機会と、人生が加速する出会いの場を創造する。」というミッションは、達成に近づいていると、明確に感じる事が出来ました。

三重大学前の、あの場所のシャンタンは無くなってしまいますが、このミッションを完遂するまで、シャンタンは存在し続けます。

創設から関わり、愛を持って運営に携わってくれたメンバーと、ミッション及びコンセプト(Chaos&Cosmos)に深く共感してくれていたおかDさん、また、何度も何度も利用してくれた後輩達に感謝を伝えたいです。

「SHANTAN Abyss」で、一緒に次のステージへ向かえたらなと思います。

これからも宜しくお願いします。

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少しだけ書くつもりが長くなってしまいました。

明日は、菜生ちゃんです。宜しくお願いします!

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