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あの日、運命が音を立てて「ゴゴゴ」と動き出した

夏の日の2022

こんな小見出しをつけると歳がばれてしまうのだけど、2022年の夏の暑い日。水ぎわのエンジェルに恋をするわけでもなく、ドラマティックに「Sayェィェィ」言うわけでもなく、僕は知人に誘われてとある研修会に参加していた。

研修2日目の夜。
とあるワークで、出されたテーマに基づいて、付箋に自分の考えをつらつらと書き連ねる。
いつもなら、絶対に書かないことを書いている自分がいた。
「○歳で、△△になる」
今の自分と、そうかけ離れたものではない「△△」というポジション。
非日常な環境だからなのか、まわりのメンバーの熱さに触発されたのか、とにかく僕は、普段書かないことを付箋に書いて目の前の模造紙にぺたぺたと貼っていたのだった。

そしてその3日後。
たまたま声をかけられて、ふるさとの知人と飲むことになったのだけど、その飲みの席でこっそりとこう告げられた。
「実は××さん(自分の名前)にお願いしたいことがあって。△△になってもらえないですかね?」
当然だったので、驚くこともなく、受けたい!とも思わず、ただちょっとだけうれしかったことを覚えている。

ただ、この日から自分の人生が「ゴゴゴ・・・」と音を立てながら、ゆっくりと、確実に動き出したことに、僕はまだ気づいていないのであった。

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