ピスタチオの不思議

ピスタチオを最初に食べたときの衝撃は忘れられない。いや、正確にはピスタチオは食べたことがない。ピスタチオ味のアイスか何かだったと思う。
正直にいうと、期待外れだった。その時の僕は、緑色のアイスといえば抹茶味しか知らなかったから、なんとなく抹茶味を想像してしまっていたのだ。僕は物心ついたときから抹茶味には目がない。だから、びっくりした。ピスタチオのちょっと独特な味を、緑=抹茶という先入観が受け付けなかった。
でも、今はピスタチオ味のアイスやお菓子があったら高確率で買ってしまう。ただ、頭ではわかっているのに抹茶味のイメージが未だに先行してしまい、「抹茶みたいな色をしてるから」という馬鹿げた理由で買っている。毎回そんなふうにしてピスタチオ味のものを食べるから、ピスタチオには未だに衝撃を受けてしまう。この繰り返しでピスタチオを好きになっていった。
これが単純接触効果なのか?とか、(抹茶と勘違いしてピスタチオを選んでしまうような単純な脳味噌をフル回転して)変に思いを巡らせてしまう。ピスタチオより抹茶の方が好きなはずなのに、なぜか前者を選んでしまう。きっと、ピスタチオには謎の引力があるんだろう。。。

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